謝甜記(しゃてんき)。
外食しても最近はほとんど"食"記事を書いていないので、書き方を忘れてしまったのだけど、ちょっと懐かしいお店で食べたから、久しぶりに"食"のカテゴリーを更新。
「謝甜記」は横浜中華街でもかなりの人気店で、どのガイドブックにも載ってる(はず)有名店。小学生の頃に一度家族で食べて、おかゆなのになんでこんなにおいしいのだろうと幼いながらも感動したのを覚えている。それ以来、中華街に遊びに行くたびに食べよう食べようと思うのだけど、いつも長蛇の列を前にして諦めていた。
この日は山下公園でお祭りがあり、夜には花火も打ち上げられるということで結構な人出があったにもかかわらず、午後4時過ぎにお店の前を通りかかると、ひとりも並んでいない! 休憩時間なのかなと恐る恐る店内をのぞくと営業中だ。慌てて入ると、狭い店内にちょうどひと組分の席が空いていた。ラッキーだった。
20数年ぶりに食べたわけだけど、多分あの頃と変わらない味だった。味そのものをはっきり覚えているわけではないが、シンプルなおかゆなのに不思議とどんどん喉の奥に送り込みたくなるおいしさは記憶の通りだ。具はモツを選んだのだけど、何も入っていないプレーンな味(メニューにはなかった)でも十分だと思う。小学生のときは食べても食べてもなくならない印象で、それもまた嬉しかったのを覚えているが、さすが大人になった今は結構あっさり食べ終えることのできる量だった。
でも、この味は一度タイでも味わったことがある(10年以上前の話だけど)。カオサン通りの裏のセブンイレブンの脇に夜中にだけ現れるおかゆ屋台があり、噂だけを頼りに夜の10時頃に行ってみたら、中国人っぽいおやじさんがでかいずんどうに入ったおかゆをずっとかき回していて、それからしばらく経って(約1時間ぐらいか)、ようやく席を作り始め、ナンプラー入りのプレーンなおかゆにありつけた。そのときに思ったのは、記憶の中の謝甜記のおかゆと同じだということだ。
私は外でおかゆを食べることがないので、知らないだけなのかもしれないが、中華がゆといわれるおかゆは概してこういう味なのかもしれない。学生時代にラーメン屋でアルバイトをしていたときも、厨房の中国人たちはまかないでおいしそうにおかゆを食べていたのを今思い出した。まあそれはともかく、小さい頃の思い出が壊れないで良かったという話。
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謝甜記
住所:神奈川県横浜市中区山下町165
電話:045-641-0779
時間:平日 10:00〜15:00、16:30〜20:30
土・日・祝日 10:00〜20:30
定休日:火曜(祝日の場合は翌日休)
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