すばらしくてNICE CHOICE

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樋口有介『船宿たき川捕物暦』

読了。
☆☆☆/5点中

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舞台は田沼意次が老中をしていた江戸時代。白川松平公の御落胤かもしれない、
江戸の浪人・小野派一刀流の"青鬼"こと真木倩一郎。
岡っ引の総元締め米造の娘、お葉を助けたことから事件に巻き込まれていく。
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書き出しからもちろん、
"本所相生町の竪川沿いを二ツ目橋までくだり、橋を林町側へわたる。"
と時代物だ。
樋口有介が時代物というのも違和感を覚えるけれど、これが意外に面白い。

基本的に主人公・真木倩一郎はニヒルでこれまで著者が創り出してきたキャラクターと
変わるところはない。違うといえば時代が時代で、剣の達人ということもあり、
問答無用で切り捨てることだろうか。(もちろん理はあるのだけど)

" まんなかの背の低い男が右手を懐にさし入れ、腰を据えたまま草履を踏み出す。
 「お侍、この場を見なかったことにして、去(い)んでおくんなせえ」
 「そりゃ難しい」
 「と、仰有(おっしゃ)いやすと」
 「融通のきかぬ質でな。見てしまったものを見なかったことにはできん」
 「出しゃ張りなさるとお怪我をしますぜ」"

キャンな娘・お葉が拉致されそうになるところを救う冒頭の場面だ。
時代物になっても、いかにもな樋口節が炸裂していて楽しい。

結構研究をしたのか、体験したことのない江戸時代ではあるけれど、
300年ぐらい前の空気を感じ取ることができるのはいい。
ただ、その分現代物に比べて若干読みにくくなっているのはしょうがないのかもしれない。

エピローグがこれまでの作品以上に饒舌なのは、
やはりいつもとは違うジャンルを書いた高揚感からか。
最後まで書かずに、シリーズ物になっても面白かったと思うけれど。
2007.07.21 Saturday 23:59 | | comments(0) | trackbacks(0)
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2020.09.09 Wednesday 23:59 | - | - | -
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