すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
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ZOE『東京ストリートニュース』

2007年8月16日リリースのWENOD限定音源(CD-R)。

"イエーイエーイエー トーキョー トーキョー代表 ヒップホップ代表
 世田谷三軒茶屋育ちの代表 ZOE Z・O・E ヤマゾエ ですよ イエー

 煙草に火付ける こいつは一か八かのラップゲーム あぶれちまいそうだ 街中の雑踏
 定期的に書くリリック 解凍なんてねぇ 当たって砕けるだけ 分かりたくもねぇが
 バカにされてばっかり ツテ使っておととい来やがれ マイク奪ってやるぜこの際
 抱き合わせクソなショー見せられ 掃きだめのようなクラブ メイクマネーどこじゃねぇ
 届かねぇないつまでも たってみても変わらねぇな アイム勝手な奴"

こんな始まり方をする1曲目は「ディープインパクト」。
Takatsuki(タカツキ)の決別の言葉、"WENODのソロ音源が本当の彼らの才能の限界だ"を、
持ち出すまでもなく、グダグダのリリックとそれを上回る中途半端なトラックが詰め込まれた作品。

まあ、SMRYTRPSでのZOEしか知らないわけだけど、
勝手に抱いていたイメージはおとなしいMCというものだった。
そう一方的に思っていた人が、
"はっきり言って歌詞書いちゃすべて破り捨てる スキルがなくちゃすねて
 家であーだこーだ言ってふて寝 するのがオチの三流引っ込め!"
とラップしているのを聴くのは不思議な気分で、ちょっととまどってしまう。
"ハーコー"になりたいのかな。
しかし、この音源を聴く限り私にとって、ゾエ自身が三流だ。
ビートに乗せる言葉の切り方がめちゃくちゃで意味が取りにくいし、
意図的なのかなと好意的に解釈したくなるぐらい、リリックが稚拙だ。

全10曲収録されていて、ほぼ2分前後の曲が並ぶので、全部で21分28秒。
スキットなしというのは立派だけど、客演陣もいまいち。
DEJIはまあいいとして、メテオ。相変わらずの部室の会話のようなリリック。
やっている本人は飽きないのかな。
キッコーマンも酷い。
ビートに乗ることがないので、ラップというよりはただ棒読みにしか思えない。
こんなんでもラップといえるのかな。

全体を通して思うのは、ZOEというアーティストが何を表現したくてラップをしているのか、
ラップで何を言いたいのか分からないということだ。
"メイクマネー"という言葉も使われているけれど、
こんなラップでこんなリリックでお金が入ると思っているのかな。
1曲1曲を丁寧に作っていないことにも疑問を覚える。

逆に良かったのは、
"夜に目が覚め *** でかい音でテレビ垂れ流したまま 煙草に火をつける
 酒はただ飲むだけのものだまだ まだ時間はある やる気はあるぜ"
と、真夜中の雰囲気を充満させたM8「東京ストリートニュース」。
所々意味を掴みにくい部分はあるけれど、"M・I・Cに吹き込む現在地"というリリックからは、
真摯に今の自分をラップしているようで、いいと思う。
うすーく、きれいに入っているストリングスも結構いい。

"いつでもやってやってやってぶちかますぜ お前の番じゃねぇ俺の出番"というフックの
M10「そこの姉ちゃん手上げてやれよ」も意外にいい。
しっかり作り込んでいるリリックがあるから聴けるのだと思う。
そう、フリースタイルのようにその場で考えたような粗末なライムが多すぎて、
作品の質を下げているのだ。

ZOEのインタビューを某ブログで読んでいたら、
ビールの泡をホップと言い、そんな音源だという趣旨の発言をしていた。
ビールに使われるホップとは、クワ科の蔓性の多年草"hop"のことで、ビールの苦みを担う。
3〜4年ぐらい前に、"毬花"という苦みの強いおいしいビールがあったことを思い出したけれど、
毬花とはホップの愛称で、その摘みたてホップをふんだんに使った製品だった。
で、ホップは同時に、蛋白質や炭水化物とともに炭酸ガスの泡の周囲に付着し、
小さな気泡を作り、それが集まったのがビールの泡ということらしい。
だからビールの泡をホップと言って間違いではないのかもしれないけれど、英語では"head"。
どうでもいいか。

言いたいことは、
作品に苦みはないけれど、聴いたら苦い気持ちになれる作品ではある、ということ。
2007.08.24 Friday 23:59 | 音楽 | comments(4) | trackbacks(0)
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2017.12.14 Thursday 23:59 | - | - | -
コメント
こんにちは。初めてコメントさせていただきます。
Zoe に関しては Zom との siphon code しか聴いたことがないのですが、
それはエレクトロニカよりのトラックも含めてとても柔らかい印象で、
だから今回のいざこざというのは意外な感じがしています。
しかし結局この盤は聴く事ができていないながらも、この文章を読む限りずいぶんと変化してしまったようで、
ある程度しょうがないとはいえ非常に残念な気がします。

なんかまとまりないことばかり書いてしまい、失礼しました。
shooter | 2007.08.25 Sat 13:20
shooter様

こんにちは。初めまして。
とは言いましても、shooterさんのブログはずっと拝見していまして、ファンです。
最近このブログで昔のB'z作品について書いているのですが、これを始めたのも
shooterさんが『Monster』は最近のアルバムの中では『SURVIVE』に並ぶ良さだと書かれていたので、
一度通してアルバムを聴いてみようかと思い立ち、始めたものなんです。
そんな方からコメントは頂けるのはすごく嬉しいです。ありがとうございます。

> Zoe に関しては Zom との siphon code しか聴いたことがないのですが、
私は逆に『わすれもの』を聴いたことがなく、これもshooterさんが書かれていたので、
慌てて探しました。が、すでに売り切れでした。
とても良さそうで聴きたいんですけどね。再発して欲しいです。

> この文章を読む限りずいぶんと変化してしまったようで、
> ある程度しょうがないとはいえ非常に残念な気がします。
いや、これは私の勝手な感想ですし、shooterさんが聴かれたら、
ZOEの素晴らしいところをたくさん発見できるかもしれません。
一読者としては、shooterさんがどう感じられるのかを読んでみたいなと思います。

これからもよろしくお願いします。
gogonyanta | 2007.08.25 Sat 13:52
私のブログの方も見ていてくださったんですね。ありがとうございます。

私もこの盤欲しかったんですが、私が見たときには売り切れていて買えずじまいです。
さっき wenod のサイト見たらまた売ってたんだけど、1枚のために恵比寿行くのはさすがに・・・。

あと B'z で『SURVIVE』に並ぶと書いたのは『Circle』の方ですね。
B'z って売り上げのわりにあまり語られることのないアーティストなので、gogonyanta さんのアルバム評も楽しみにしております。
shooter | 2007.08.25 Sat 17:36
shooter様

> B'z で『SURVIVE』に並ぶと書いたのは『Circle』の方ですね。
失礼しました。
B'zってほぼ1年に1枚のペースで出してるんですよね。
『SURVIVE』から最新作まで、ベストも含めて、12枚。
ちょっとすごい数ですね。ゆっくり書いていこうと思います。
gogonyanta | 2007.08.26 Sun 00:42
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