すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
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グラインドハウス / Grindhouse

100点/100点満点中

アメリカで上映されたのと同じく、フェイク予告編4本+本編2本立てでの上映を見てきた。
待ちきれなかったのだ。
いやぁ、もう最高。
今年のナンバー1だね。
どちらの作品からもチープな映画が本当に好きで好きでたまらないというのが、
ダイレクトに伝わってくる。
自分たちだけではなく、しっかりと観客を楽しまそうというエンターテイナーなのもいい。
映画はやっぱりいいものだ。
品性が下劣な人間なので、こういう映画は大好き。


プラネット・テラー / Planet Terror
まずはロバート・ロドリゲス監督版から。

でも、本編が始まる前に流されたのは、ロドリゲス監督が撮った『マチェーテ』の予告編。
ダニー・トレホの主演作。雇われ貧乏メキシコ人が裏切った連邦政府と戦う。
ばかばかしさ満点の映画になりそうな予感。

で、ようやく始まった『プラネット・テラー』。
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テキサスの田舎町。軍事基地で極秘裏に実験が行われていた生物化学兵器が流出・拡散。そのガスを浴びた人々が次々と凶暴なゾンビへ姿を変えていく。
ゴーゴーダンサーをしていたチェリーは、ゾンビに右脚を喰いちぎられてしまう。
彼女は元彼、解体屋レイの助けを借り、必死に逃げ延びるが・・・。
************************************

基本はゾンビものだけど、いろんな要素をごったまぜに盛り込む力業に脱帽させられた。
暴力や恐怖や笑いというのは当然で、そこに涙や家族愛までをも注入し、
彼岸まで行ってしまったかのようなラストシーン。
アホな監督だなぁと思いながら見ていた。
最高だよ、ロドリゲス。
『スパイ・キッズ』は見ることないけれど、一生付いていくと心に誓った。

写真にも使ったマシンガンを義足代わりにしたチェリー。
でも、銃にする前には木製テーブルの脚を義足にしていて、そこからのラブシーン。
そして、舌を出している監督が目に浮かぶリールの紛失。
劇場内は爆笑だった。
タランティーノもノリノリで出演しているし、ブルース・ウィリスだってこっちの方では、
『ダイ・ハード』よりも英雄な活躍ぶりだし。
っていうか、解体屋レイが何者なのか最後まで分からないのが笑える。
知っている人は知っているという設定もグッド。
ポケバイも笑えたなぁ。
あ、ファーギーが出たらしいけれど、最後まで気付けず。

はっきりしているのは、マシンガン義足はギターケース・バズーカを越えたってこと。

BBQ屋さんが『サイコ』の高台のあの家を彷彿させることや、『七人の侍』っぽい見栄や、
ラストのすり鉢状の景観が『フロム・ダスク・ティル・ドーン』の最後に似ていたこと。
気付く人はいろいろとこの場面はあの映画のオマージュなんだと面白く見られるんだろうな。

大笑いに包まれた感動のエンディングの後に、予告編が3本。
トイレに立った人もいたりして、本当の2本立てっぽい雰囲気が漂う。

1本目はナチスが極秘で研究している狼女話、『ナチ親衛隊の狼女』。
怪人フー・マンチュー役にはニコラス・ケイジだ!
場内爆笑。(最近のニコラス・ケイジは見てられないけれど、こんな役ならオッケーだ)
しかも監督はロブ・ゾンビ。(本当にロブ・ゾンビが撮ったらしい)

次は『Don't/ドント』。
もう予告編というより、コメディ。
これはもう問答無用の面白味があり、さらにでかい笑いが起きていた。
シド・ヴィシャスっぽいのが首をくくってたり、スティーヴン・キング似の男もいたような。
後から知ったけれど、『ショーン・オブ・ザ・デッド』の監督の作品だった。
それは面白いはずだよ。

最後は「ホステル」シリーズのイーライ・ロスによる『感謝祭』。
とてもらしいホラーだった。


続いて、デス・プルーフ / Death Proof

***********************************
テキサス州オーステインの人気DJ、ジャングル・ジュリアは仲間とバーへ繰り出し、
女の子だけの会話に花を咲かせていた。そんな彼女たちをドクロマークの不気味な車を駆る
中年男・スタントマン・マイクが秘かにつけ回していた。
***********************************

クエンティン・タランティーノ監督作品。
当たり前のようにタランティーノはバーテンダー役で出演していて、
しかもシャルトリューズのショットガンを勧める始末。
いやだな、あんな甘ったるいのでやるなんて。
次はイエガーマイスターだ、なんて台詞もあったりして、
確かに薬草酒つながりではあるけど、最高にきつそうだ。

新機軸としては、女の子同士の会話で映画が続くことか。
これまで男同士でだべるというのが、ある意味タランティーノの色だったけれど、
それが女の子3〜4人の猥談に変わる。
しかも伏線を張っているのかと思いきや、ほとんどそれもなく、延々ぺちゃくっている。
次第に自由なことやってんなと思えてくるのはファンだからだろう。
アメリカの芸能界事情を詳しく知らないから、その面白さをすべて理解できないのは残念だった。
でも、まあ中だるみ感は拭えない。

ただ、その中だるみがあるからこそ、カーチェイスシーンで爆発する。
メリハリメリハリ。
カーアクションに詳しいわけではないけれど、でも強烈だった。
前にどこかで見たような印象を受けなかったし、先が読めないワクワク感はもう最高。
Primal Screamのアルバムタイトルになった時に、『バニシング・ポイント』を見ておけば良かった。
そうすれば、もっと面白がれただろう。
CGなしのスタントのみで撮影したらしいけれど、ゾーイ・ベルはすげぇ。

カート・ラッセルが『ブレーキ・ダウン』とは立場を逆にして、嬉々として演じているのも良い。
あの映画では、鉄と鉄がぶつかり合うその様がとても気に入って、大好きな映画だけど、
それがこの『デス・プルーフ』でも再現されていた、ボコボコに歪む車体と、
そこから見える地色具合が気持ち良かった。

配役や場面が、微妙に『プラネット・テラー』とかぶっているのは愉快だ。
ちょっと頭の中身が足りない女の子役が、『ダイ・ハード4.0』でウィリスの娘役をやった
メアリー・エリザベス・ウィンステッドというのは気付けなかった。
もっと分からなかったのは、『プラネット・テラー』のチェリーと、
カート・ラッセルに家まで車で送ってもらうヒッピーぽい格好の金髪女が同一人物だったこと。
ホントかよ。

Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tichというバンドも知らなかったなぁ。
ロドリゲス作品もそうだったけれど、相変わらずタランティーノの音楽センスは抜群。
音のいい映画館で見るべきだと思う。


合計3時間11分。
終わったときには正直頭が痛くなってきたけれど、それでも見て良かった。
ふたりともストーリーはもちろんだけど、絵のセンスがいい。
オープニングからして他の映画作品とは大違い。
どのカットも様になるかっこよさ。
どちらか1本と問われれば、私はロドリゲスの『プラネット・テラー』に挙げるかも。
『デス・プルーフ』はペシャリシーンで少しだけ減点。
メリハリがあまりにも大きすぎる快作ではあるけれど。
『プラネット・テラー』のなんでもありの詰め込みは言葉にならない素晴らしさがあった。

ディレクターズ・カット版も行くような気がする。
2007.08.26 Sunday 23:59 | 映画 | comments(6) | trackbacks(1)
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2019.08.20 Tuesday 23:59 | - | - | -
コメント
nyantaさんこんばんは
what's?と通常のつづりで書きたかったのですが
macとwindowsで『'』や『?』の表記が違ったりしたので
それぞれのパソコンで書き込む時に適当に打ってました
ちなみに、今はmac何で正式に表記されました
what's?です

奇遇ですねぇ、ボクも今観終わった帰りです
ヒルズの映画館の21:00の回でした
これはさすがに同感の100点です
言うまでもありませんね
ただ、観る前に配給会社に勤める友人が、本国でも
別々に上映されていて、その理由が
ロドリゲスの回があまりにつまらなく、客がタランティーノの
回を待たずに帰ってしまうから、というのを聞いていたので
不安を抱えて観に行きましたが、全く大丈夫でしたね
久々に劇場で爆笑しました
あと、ゾンビーノの試写状をもらっていて、全く予定に入れてなかったの
ですが、予告編を観て慌てて試写をスケジュールに組み込みました

また関係ないですが
タカツキの記事にラストライブと書いてましたね
気になります・・・

what's? | 2007.08.28 Tue 02:52
what's? 様

こんばんは。
お名前の件、了解です。
お返事ありがとうございます。

> ヒルズの映画館の21:00の回でした
ああ、私は日曜日の17時過ぎの回で見ていました。
あの映画館いいですね。
外人さんが多いせいか、反応が良くて楽しくなります。
新宿で見ているときは、笑っているのは自分だけというのが結構あるのですが、
あそこで見ると一体感のようなものが感じられてとても好きです。
ヒルズ自体は肌に合いませんけど。

> これはさすがに同感の100点です
珍しいですね。初めてではないですか。
たま〜にはこういうこともあるんですね。ちょっぴり嬉しいです。

> ゾンビーノの試写状
あれですよね、ゾンビを飼い慣らす話ですよね。
私は微妙な感じでした。感想をどこかで教えてください。

> タカツキ
セミーが出るらしいですよ。ブログに名前が出てました。
気になりますね。
gogonyanta | 2007.08.28 Tue 23:31
どうも!ひさしぶりです!
「プラネットテラー」はまだ見ていませんが、「デスプルーフ」は見たことがあります。 さすがタランティーノって感じでしたね
登場人物のぐだぐだトークは彼特有ですね。 しかし僕的に「パルプフィクション」や「レゾヴォアドッグス」のぐだぐだトークのほうがもっと馬鹿馬鹿しくておもしろかった気がします。 いきなりのカーチェイスシーンはそこらへんのアメリカのしょぼいレーシング映画とは比べものにはならず、ド迫力に参ってしまいました。 そして彼はサントラの選曲もいつもながらセンスが抜群ですね!そして最後のTHE ENDには大爆笑してしまいました。
後、「スキヤキウエスタンジャンゴ」はnyantaさんの高評で気になり、借りてみましたよ!!いやあ おもしろかったですね!あれは黒澤明監督の「用心棒」の三池風リメイク、ですよね
最初にタランティーノが出てる時点でもうおもしろかったです
友情監督出演みたいな感じで。
役者達にずっと下手な英語をしゃべらせてるところに逆に味を感じました
木村佳代は帰国子女らしいので英語が微妙にうまかったです。
他にも色々意味不明なところで笑ってしまいました。
やっぱこういう映画はいいですよね。
しょうもないコメディー映画より全然笑えます

では!!
イトキン | 2008.11.29 Sat 17:37
イトキン様

こんばんは。
返事が遅れまして本当にすみません。

> 『レゾボアドッグス』
序盤のマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」ネタは最高ですよね。

> カーチェイスシーン
最近のカーチェイスシーンって少し前に比べると迫力が出てきたように思うのですが、近接での撮影が多く、何がどうなっているのか不明で迫力だけがただ伝わってくるというパターンが大半でちょっと飽きているのですが、『デスプルーフ』のは強烈でした。ああいうのをもっと見たいです。

> サントラ
そうなんですよね。音楽へのセンスもタランティーノはすごいと思います。実はロドリゲスも自分で作っちゃうくらいで、タラちゃんと負けず劣らずのセンスの持ち主です。だから今回の『プラネットテラー』も最高でした。是非ご覧になって下さい。ゾンビものが好きならなおのことはまるはずです!

> 『スキヤキウエスタンジャンゴ』
これもいいですね。あまりにバカバカしいタランティーノのセリフがたまらないです。あの背景もツボです。

> 役者達にずっと下手な英語をしゃべらせてるところに逆に味を感じました
> 木村佳代は帰国子女らしいので英語が微妙にうまかったです。
木村佳乃ですね。ああ、帰国子女なんですか。発音のうまい下手はいまいち分からないのですが、先日見た『ブラインドネス』という映画でも英語を流暢に使ってました。その映画には『ジャンゴ』で源義経を演じた伊勢谷友介も出ていたのですが、彼もそれなりの発音だったです。ただ日本語の演技がダメダメでしたけど。

こういう破壊力のある映画をもっと見たいですね。そういえば、『トロピック・サンダー』はご覧になりました。日本では2週間ぐらい前に公開になり、先日見てきたのですが、終始爆笑しっぱなしの痛快な映画でした。

ではでは。
gogonyanta | 2008.12.03 Wed 00:03
どうも!!お久しぶりです
期末やなんやらで忙しかったのですが、やっと休みに入ることができました。
そして見ました!「プラネット・テラー」!!ひとり部屋でところどころ大爆笑しました。途中で途切れるラブシーンの後にいきなりさまざまなキャラがいきなり仲間になっているとこにも地味に笑いました。 そしてまたタランティーノの演技がツボにはまりました。 
あ!タランティーノの> 『レゾボアドッグス』
>序盤のマドンナの「ライク・ア・ヴァージン」ネタ
本当かい!!て思いますね。笑 殺し屋達が色にちなんだコードネームを勝手につけられ文句をいうシーンもおもしろいです。

買ったプラネットテラーのDVDにはスニーク・プレビューで録音した館内の観客の声援、拍手、笑い声込みで本編を見ることができ、なかなかおもしろいアイデアだなーっと思いました。
いやあ、いい映画ですね。 
デス・プルーフのDVDでも嘘の予告を見ましたが、やたらこっているから余計おもしろいですよね。
「トロピック・サンダー」!僕も今年の夏見ましたけど、トム・クルーズに最後のシーンまで気づきませんでした。 トム・クルーズだったんかい!!と。

B級ホラー映画は下手なコメディーよりも全然笑えますよね。
手抜きなんだか、真面目なんだか、狙ってるのか、・・・そういうとこ込みで好きです。 僕も詳しくかけるほど沢山の作品は見ていませんが、高校にいたときに年上の映画通の友達に何作か見せられました。 映画の記事のひとつでサム・ライミについて書いていたと思いますが、彼の「死霊のはらわた」(EVIL DEAD シリーズ)はいいですよね。 後、もうご覧になったかは知りませんが、本人出演の「THOU SHALL NOT KILL.... EXCEPT」(邦題・地獄部隊サム・ライミ/虐殺ヒーロー)もお勧めです。 英語のタイトルがしばらく現地校の仲間の間で流行しました。 邦題もなんちゅうタイトルだ、って感じですね。 後、一番お勧めするのが「ロードオブザリング」や「キングコング」の監督、ピーター・ジャクソンのマイナー時代の作品「BRAINDEAD/ DEADALIVE」(ブレインデッド)です。 これは是非見てもらいたいです! 今まで見たB級ホラーの中で一番グロく気持ち悪く、一番笑ったとおもいます。

では!!!
イトキン | 2008.12.13 Sat 16:13
イトキン様

こんばんは。
お疲れ様でしたね。

> プラネットテラーのDVDにはスニーク・プレビューで録音した館内の観客の声援、
> 拍手、笑い声込みで本編を見ることができ
へー、面白い趣向ですね。日本のもそうなっているのかな。実はこの1年半ぐらい家のDVDデッキが壊れたままで、ずっとレンタルできず、劇場で新作ばかりを見ている状況なんです。そろそろ買おうとは思うのですけど、あまり不便も感じず、ここまで来ちゃいました。

> 「トロピック・サンダー」!
> トム・クルーズに最後のシーンまで気づきませんでした。 トム・クルーズだったんかい!!と。
あれは分からないですよ。でも彼がいたから、彼のダンスがあったから100点満点でした。会心の演技でしたね。

> 「THOU SHALL NOT KILL.... EXCEPT」(邦題・地獄部隊サム・ライミ/虐殺ヒーロー)
これは見たことないですね。思いっきりB級なタイトルが素敵すぎです。『ブレインデッド』の方は昔見ました。血のりがたくさん使われていた記憶しか残っていないのですが。。。やっぱデッキが必要なのかな。ホラー映画を見たくなってきました。

今週末は日本でもキアヌ・リーヴス主演の『地球が静止する日』の公開です。ホラーではないですが、B級度数・失敗率共々高そうですが、敢えて挑戦しようと思っています。

ではでは。
gogonyanta | 2008.12.16 Tue 00:52
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