すばらしくてNICE CHOICE

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KREVA『よろしくお願いします』

2007年9月5日リリースのサードアルバム。

期待はずれ。
M1からして「ストロングスタイル」というタイトルとその内容のギャップがはなはだしい。
新人クレバ』の1曲目のような少しアホが入ってはいるけれど、
逆にその活きの良さが味わいになっている曲を再び聴けるかと思ったのだ。
シングルのB面扱いだった「Jump On It」ぐらいの攻めた曲が聴きたかった。

アルバムを通していえるのは、押韻よりも内容を重視したリリックに変わっていて、
普段ラップを聴かない人にも分かりやすく、しかもストリングス多めのメロウな
トラックがほとんどで、非常に聞きやすい。
売れるためのヒップホップをセカンドからさらに押し進めた形だ。
メジャーで活動する限り、売れることは当然だけど、
クレバにはそれだけではないものを期待してしまう。
"ヒップホップ? あの早口でダジャレしている人たち?"という層にも訴えかけるポップス性と、
同時にコアなヒップホップファンも満足させるスキルを併せ持つ希有な人だと思っている。
スキルフルなラップは自身のレーベルから出せばいいと考えているのかもしれないけれど、
メジャーのアルバムの中にもせめて1〜2曲はかっこいいラップをする曲が欲しかった。

シングルとして既発の「THE SHOW」や「アグレッシ部」、「Have a nice day!」、
「くればいいのに(ALBUM VERSION) feat.草野マサムネ」、は低音の抜けが良くなり、
シングルの時よりは不思議と聴ける曲になっている。
特に「くればいいのに」は抜群に良くなった。
草野の透明感はスピッツで聴いているよりもすごいものがある。

アリキックをフックアップしたM7「今日だけでいい feat.SONOMI & ALI-KICK」では、
プロデュースだけではなく、1ヴァース任せれば良かったのにと思う。
これではただのファルセット要員だ。
SONOMIのラップなんて、以前に比べれば腕を上げた程度で、市井由里レベルでしかない。

SHINGO☆西成とKOHEI JAPANを客演に呼んだ「アグレッシ部 (Remix)」。
コーヘイ・ジャパンはともかくとして、
SHINGO☆西成を何十万枚と売れるCDに呼んだことはすごいことだと思う。
ただ、あのトラックにSHINGO☆西成の良さが活かされているとは思えない。
クレバだけの責任ではないけれど。

Yahooのインタビューで、"フックで歌うラップグループが多いが、どう思うか"という問いに、
クレバが答えていた。
"全然ヒップホップだと思ってない。「っぽいな」とは思ってるけど。
おれが好きなヒップホップのところに、そういう人たちはいないから。(中略)
なんか違うものっていうふうに感じてる。"

私は、本人の認識とは違うけれど、歌えるところがクレバの強みだと思う。
今回のアルバムでいえば、M13「終わりたくないオーワラナイ」は比較的好きな曲だ。
曲間のスキャットが楽しいし。
フックの歌メロを自分で作っているなら、メロディの才能もあると思う。
ともかく、クレバの才能はラップがうまくて、トラックメイクも出来て、さらに歌えることだろう。
「音色」があれほど素晴らしかったのは、歌い上げるフックが最高だったからだ。

ゴテゴテと着飾った聴きやすいトラックよりもシンプルなビートとライム、
そして誰にも真似できない歌がある曲を聴きたい。
2007.09.09 Sunday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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2017.10.17 Tuesday 23:59 | - | - | -
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