すばらしくてNICE CHOICE

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馳星周『不夜城』

読了。
☆☆☆☆/5点中

第18回吉川英治新人文学賞と第15回日本冒険小説協会大賞をダブル受賞作品。

*******************************
新宿歌舞伎町の中国黒社会を生き抜く、中国人と日本人のハーフ・劉健一。
かつての相棒・呉富春が街に戻り、事態が大きく変わった。
*******************************

10年ぶりぐらいに読んだけれど、前に読んだ時よりも今回の方が強い衝撃を受けた。
トーキョー・バビロン』も『ブルー・ローズ』も面白かったけれど、
この作品のどこを切ってもほとばしるひりつく感じはなかった。

誰も信じない主人公・健一が出会ってしまった自分の分身ともいえる、似た気質を持つ夏美。
ラブストーリーというにはあまりの凄絶さにためらいを覚えるけれど、
でも、確かにラブストーリー要素はふんだんに盛り込まれ、
だからこそ、ラストシーンでは涙してしまう。

台湾マフィア、上海マフィア、北京マフィア、香港マフィアを動かし、
コンゲームの様相を呈するが、"コンゲーム"で期待するような愉快さは微塵もない。
ひたすら利益を優先した冷徹な行動原理に貫かれた展開を見せる。
ラストシーン直前の楊偉民の思惑とそれを悟る健一のやりとりは秀逸。

最後の最後まで息を抜けない処女作。
これは越えられない壁だ。
すごい。
2007.09.11 Tuesday 23:59 | | comments(6) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:59 | - | - | -
コメント
管理人様が以前に馳星周について書いていると気付かず、大沢在昌についての記事を読んだ時、馳星周も好きなんではないだろうか?と勝手に想像しておりました。


不夜城は私も数年おきに読んでおります。
処女作にしてBEST。まさにこの表現がピタリかと。


人間の欲望を生のまま口に詰め込まれたような感覚を覚えます。

同じ理由で「雪月夜」も好きですね。


管理人様のお陰でまた読みたくなってしまいましたよ。
ウータン | 2007.09.12 Wed 21:49
ウータン様

こんばんは。いつもありがとうございます。

> 不夜城は私も数年おきに読んでおります。
> 処女作にしてBEST。まさにこの表現がピタリかと。
> 人間の欲望を生のまま口に詰め込まれたような感覚を覚えます。
おっしゃることよく分かります。
むき出しの欲望が全開で、目を背けたくなるほどだけど、
でもその赤裸々さゆえの生命力の豊潤さがたまらなくいいですね。

> 同じ理由で「雪月夜」も好きですね。
ごめんなさい。これは賛同しかねます。
1年半以上前に感想を書いているのですが、今見たら☆ひとつでした。
『雪月夜』は暴力のみに焦点を当てて、人間が書かれていないように思いました。
寒さは味わえますけどね。
gogonyanta | 2007.09.13 Thu 00:59
不夜城1
懐かしいっすねー!丁度大学の頃話題になって
貪り読んだ思い出があります
そこから初期の馳星周にハマって夜光虫、漂流街、鎮魂歌と
読み進めていったんですが、タイトルを忘れてしまいましたが
渋谷のチーマーの話の小説を読んで、それ以降ぱったりと
読まなくなりました

馳星周は普通のハードボイルドと違って
闇社会のリアルな情報など目新しいもので
興味を引いていく感じなので、同じジャンルで
やられても飽きがきちゃうんですよね
嫌いじゃない世界なんですが・・・

やはり、不夜城が最高傑作ですね
金城武の映画は最悪でしたが
しかし三池監督の漂流街は最高でした!!
頼むから、ちゃんとした監督・キャストで
もう一度不夜城を撮り直して欲しいです


what's? | 2007.09.13 Thu 04:39
what's? 様

どうもです。ありがとうございます。

> 馳星周は普通のハードボイルドと違って闇社会のリアルな情報など目新しいもので
> 興味を引いていく感じなので、同じジャンルでやられても飽きがきちゃうんですよね
ああ、なるほど、確かにそういうところもありますね。
『新宿鮫』で描かれていた"歌舞伎町"よりリアルな"歌舞伎町"があるというようなことを
発売当時言われていたような。
暴力も過激になればなるほど、逆に滑稽さがでてきたりして、難しいですよね。

> 金城武の映画は最悪でした
夏美役がすごくいいと聞いて、見てみたいと思っていたんですが、そうなんですか。

ところで、話は変わりますが、先日SSWS(http://www.marz.jp/ssws/index.html)のHPを
見ていたら、過去の映像があったんですね。
知ってました?
特に2003年のチャンピオン・トーナメントは全部映像があって、昔のタカツキやメテオ、
小林大吾、デジ、KEN THE 390、toto等のが見れました。
(http://www.marz.jp/ssws/history/2003.html)
第3次トーナメントのレイとA-SMOGの1回戦が良かったです。
レイは現CO-MACHIなんですね。初めていいと思えました。特に1回戦のパフォーマンスが。
5月に見た最後のSSWSで準優勝だったA-SMOGというMCは昔もすごかったのも分かります。
第4次トーナメントの覇者・死紺亭柳竹もすごい。
で、グランド・チャンピオン・トーナメント決勝でのタカツキと小林大吾の一戦。
私もタカツキは好きで、優勝したのはうれしいですが、
この試合は小林大吾の詩の方がキレていたいような・・・。
まだ、ご覧になっていないのでしたら、是非。
gogonyanta | 2007.09.14 Fri 00:27
nyanta様
貴重な情報有り難うございます
この大会自体知らなかったのでビックリでした
これで、suika、降神、小林大吾の横のつながりの
理由がしっくりきました
個人的にはyasuriが良かったです

お返しといっては何ですが
こちらはご覧になってましたか?
http://www.cultureuniversal.com/videos/shoutout/origami.php
what's? | 2007.09.15 Sat 07:31
what's? 様

おお、知りませんでした!
実に降神らしいパフォーマンス。
このまま「帰り道」に入りそうな感じですね。
この志人の歌い方を多用したアルバムを一度聴いてみたいような。
でも、これをヒップホップと呼ぶことを良しとしない人も多そう。

ホントにありがとうございます。
捜せばいろいろ出てくるということですね。
gogonyanta | 2007.09.15 Sat 10:53
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