すばらしくてNICE CHOICE

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東直己『逆襲』

読了。
☆☆/5点中

「安売り王を狙え」:小説CLUB(1994年8月号)
「逆襲」:小説CLUB(1997年5月号)
「春休み」:ミステリマガジン(1997年6月号)
「気楽な女」:小説新潮(1997年10月号)
「渋多喜村UFO騒動」:小説CLUB(1998年2月号)
「守護神」:小説CLUB(1998年10月号)
「人ごろし殺人事件」:小説新潮(1998年10月号)
「本物」:小説CLUB(1999年3月号)
各文芸誌に掲載された短篇をまとめた作品集。(上のは発表順に並び替えたもの)

「安売り王を狙え」はドジなふたりのニートが企てる置き引き話。
☆2つ。

「逆襲」は関東にある架空の街・薪谷市を舞台に、幇間探偵・法間(のりま)が活躍する話。
名字からも「幇間」なだけに、法間のしゃべりは楽しい。
でも、きっちりと仕事をする探偵の側面も描かれていて、ミステリーとしても面白かった。
☆3つ。

「春休み」は札幌に向かう車中で見かけた少女を魔の手から救おうとする高校3年生の話。
退屈を晴らすために、仲間と計画するのだけど、最後のオチで主人公が抱える思いが深く、
短い物語なのに、なかなか読ませる。
☆3つ。

「気楽な女」はススキノのバーで働く女とバーのママにたかる男の話。
ススキノ探偵<俺>シリーズでも出てくるけれど、どうしようもない人間を書かせると、
ホントうまい。
唯一常識的な人間が彼らに吐くセリフがなんとも。
"「君たちは・・・君たちのような人間は、どこからやって来たんだ?」"
☆2つ。

「渋多喜村UFO騒動」はUFOが見られるということで過疎の村・渋多喜村にやってきた
テレビ取材チームが、人間の腕を発見したが・・・。
よくある話といってしまえば、それまでだけど、アンハッピーな終わり方が新鮮。
☆2つ。

「守護神」は痴呆症のおじいさんが活躍する話。
読んでいてイライラしてしまうほど、年寄りの語り口が忠実で、うまい。
☆2つ。

「人ごろし殺人事件」は「逆襲」と同じく薪谷市が舞台。探偵は出てこないけれど。
カルチャースクールで小説の授業を受け持つ小松池のもとに、
生徒のおばちゃんが図々しくやってきて・・・。
ブラックな展開がいい。
☆3つ。

「本物」。これも薪谷市が舞台。老人ホームで暮らす元警官がかつて自分が手掛けた事件を思い出す。
これもブラックなオチで結構好き。
☆3つ。

北海道を離れた作品があって驚くけれど、街が詳しく描写されるわけでもなく、
ただの舞台装置として北海道以外の名前が付けられている感じだ。
それよりも、不幸な終わり方をする物語が多く、それが面白かった。
2007.11.08 Thursday 23:59 | | comments(0) | trackbacks(0)
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