すばらしくてNICE CHOICE

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キミドリ『キミドリ』

1993年10月23日リリースのファーストミニアルバム。

クボタタケシとKURO-OVIの2MC、DJ マコトによる3人組。
8曲入りで、うち2曲はインタールード、1曲はリミックス。
アルバムというよりは、実質ミニアルバムだと思う。

1曲目の「カネデカワレタカゴノトリ」から、もうあの頃の定番フロウが全開。
今では風化し誰もやっていないフロウ。
あ、四街道NATUREが「ガリガリボーイズ」でやってたか。
この頃は日本語ラップなんて真剣に聴いていなかったけれど、懐かしい。

"てぶくろをさかさまに読んでみろよ ほら てぶくろをさかさまに読んでみろよ"
こんな平和なリリックは今も聴きたいけれどね。

M2「白いヤミの中」はトラックがかっこいい。
ブルースハープが鳴り響く中で始まり、ビートの隙間が最高に気持ちいい。
音を詰めすぎにないで、踊るスペースがあるのだ。かっこいい。
この音は今でも通用する。

そして、この作品のなかで一番好きなのがM4「自己嫌悪」。
"時々自分が不安になる 時々自分が不安になるのさ
 時々自分が不安になる 意味もなくむしょうに不安になるのさ"

毎日の生活の中でのぼんやりとした不安を、素直な言葉でラップする曲だけど、
この手のテーマを大事にしているラッパーを今ではほとんど見かけない。
不安が現実に目の前にあって、それどころではないのかもしれない。
でも、個人的にはこっちの方がしっくりくるんだけどね。
スチャダラパーでさえ、明確な社会批判をするようになったわけで、
しょうがないといえばしょうがないのか。

M5「つるみの塔」。
"みんなつるんでつるんでつるみまくって 仲間の意識をみんなで確かめ合って
 何をするのも何をしたのも 常に誰かと一緒で どこへ行くにも常に誰かと一緒で 
 恐れるものなんて今は全くないのさ みんなといつも一緒に常につるんでるうちは
 あれもこれもそれもなんでもかんでもやりたい放題 人のことも言いたい放題
 気のせいかいつのまにか自分が違ってみえる なぜかとてもとてもとても強く見える
 みんなでやれば何も怖くない みんなでやれば怖いものなし

 集団が不安を消してくれる かたまりが俺を安心させる
 集団が不安を消してくれる かたまりが俺を安心させる

 つるみの塔に属してるうちは つるみの塔に属してるうちは"

ヒップホップでカバーってあまり聞かないけれど、
この曲こそ、今でも十分通用するテーマだし、やったら面白いだろうなと思う。
多分これから先もずっと変わることのない日本人の特性なんだろうし。
時々聴いて、自分はどうなんだろうと考える曲。

最後に、Tokyo No.1 Soul Setの川辺ヒロシによるリミックスが収録されている。
仲間を呼んでマイクリレーした「大きなお世話」の後に入っているという妙はあるが、
原曲では、何か黒いモノがモコモコと蠢く不穏なトラックだったのが、
あっさりオシャレに垢抜けて、陽性な曲になっているのに驚く。


この後に出したシングル『オ・ワ・ラ・ナ・イ 〜OH, WHAT A NIGHT!』を聴いたことがなくて、
アマゾンでの評を読む限り、結構良さそうなパーティーチューンらしいし、気長に捜そうと思う。


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1993.10.23 1st mini AL『キミドリ』
1996.01.17 1st SG『オ・ワ・ラ・ナ・イ 〜OH, WHAT A NIGHT!』
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2007.12.12 Wednesday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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2017.10.17 Tuesday 23:59 | - | - | -
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