すばらしくてNICE CHOICE

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R.E.M.『UP』

1998年10月27日リリースの11枚目のアルバム。

前年10月30日にドラムのBill Berryが脱退し、3人体制になってしまったR.E.M.がどうにかこうにか作り上げた作品。タイトルは"UP"となっているものの、顔を上げても見えるのは一面に広がる曇天ばかりといった、非常に重いアルバムになっている。また、Scott Litt(『DOCUMENT』(1987)〜前作(1996))と別れ、今作から共同プロデューサーがPat McCarthyになった。

ドラマー不在のため早速M1「Airportman」からドラムマシーンが使われる。そこにかぶさる歌声も沈みがちで、ひずんだギターにキーボードが絡まるけれど、とても幕開けの曲とは思えない地味さがR.E.M.らしい。

M2「Lotus」でようやく晴れ間が見える。力強いロックを聴かせる。生音ドラムにストリングスまで導入されたシングルらしい曲だ。で、M3「Suspicion」で再び曇に覆われてしまう。この繰り返しがこのアルバムの特徴だと思う。ところどころで太陽が顔を見せる。

そんなシャイな太陽のような曲がM2だったり、M5「At My Most Beautiful」やM10「Why Not Smile」、第1弾シングルにもなったM11「Daysleeper」あたりだ。

本作から全ての曲の歌詞が印刷されるようになったのだけど、ほとんどの曲で意味がつかめない。けれどM5とM10は非常に分かりやすく、しかもやさしいラブソングなのがいい。"僕は見つけたんだ 君を微笑ませる方法を見つけたんだ"と歌われるM5は大好きな曲だ。でも、この曲がNasの『Illmatic: 10 Year Anniversary Edition』に収録された「The World Is Yours (Remix)」でひどい使われ方をされていて悲しくなった覚えがある。あれはないよ。

M11は、アコースティックギターとディストーションギターの絡みが絶妙なロックで、とてもR.E.M.らしい1曲に仕上がっている。さすがシングルと思える曲調だ。

見上げても分厚い雲に覆われてばかりとはいうものの、それでもさすがはR.E.M.なわけで決して駄作なわけではない。沈鬱な歌声はそれなりに味だし、メロデイのすばらしい曲も数曲ある。

前半ではM4「Hope」がいい。5分間という短い曲の中で、しだいに"Hope"という題名が音像化されていく展開は見事。後半のM12「Diminished」やM13「Parakeet」で聴けるメロディの良さもなかなかのものだ。


決して退屈なアルバムではない。長年共に戦ってきた仲間が抜けて、気落ちしているのがはっきりと伝わってきてしまうのは、しょうがないことだし、反対にここまで簡単にメンバーの気持ちが汲み取れる作品が出てくると少し笑えてしまう。素直すぎるだろう。


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1st SG『Daysleeper』
1998.10 JAPAN
 1.Daysleeper
 2.Emphysema →アルバム未収録
 3.Why Not Smile (Oxford American Version)
 4.Sad Professor (Live in studio)

2nd SG『Lotus』
1999.02 GERMANY
 1.Lotus
 2.Surfing The Ganges →アルバム未収録
 3.Suspicion (Live In The Studio; 1998.10.28)
 4.Lotus (Weird Mix)

3rd SG『At My Most Beautiful』
1999.03 JAPAN
 1.At My Most Beautiful
 2.At My Most Beautiful (Radio Remix)
 3.Passenger (Live 1998.10.27)/Iggy Popのカバー(1977)
 4.Country Feedback (Live 1998.10.27)
1999.03 UK
 1. At My Most Beautiful (Live 1998.10.25)
 2.Southern Central Rain (Live 1998.10.27)

4th SG『Suspicion』
1999.06 UK
 1.Suspicion
 2.Electrolite (Live 1998.10.27)
 3.Man On The Moon (Live 1998.10.27)
1999.06 UK
 1.Suspicion (Live From Ealing Studios; 1998.10.28)
 2.Perfect Circle (Live 1998.10.27)

SG『The Great Beyond』
2000.02 USA
 1.The Great Beyond (Radio Edit) →『IN TIME』(Disc 1)
 2.Everybody Hurts (Live 1999.06.25)
 3.The One I Love (Live 1999.06.25)
 4.Man On The Moon (Live 1999.06.25)

LIVE DATE & PLACE
1998.10.27:on Later with Jools Holland's R.E.M. special(BBC)
1998.10.28:at Ealing Studios, London
1999.06.25:at the Glastonbury Festival, Somerset, England
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2008.04.02 Wednesday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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