すばらしくてNICE CHOICE

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YOU THE ROCK★『BIG VIP HOP』

2007年4月11日リリースのミニアルバム。

2007年は若手の台頭が著しい年だった印象があるけれど、その陰でベテランも負けずにリリースをしていた年だった。RHYMESTERが活動を総括する2枚のベストアルバムを出し、3月には武道館ライブも成功させたし、TWIGYもたった10ヶ月という短いインターバルで新作をリリースし、BIG-O(4月)、KOHEI JAPAN(6月)、童子-T(8月)、ZEEBRA(10月)が続いた。ベテランと呼ぶにはまだためらいを覚えるけれど、NITRO MICROPHONE UNDERGROUNDの新作(11月)もあった。個々でもDABOMACKA-CHINが前半にソロアルバムを完成させている。2006年の後半も含めれば、D.L(11月)、スチャダラパー(11月)、MURO(11月)らも出していて、若手に押されつつも、さんピンCAMP世代もまだまだ元気だ。

そんな中で、YOU THE ROCK★も作品をリリースしていた。一度視聴機で聴いてみて、うん、ダメだな、とそっと棚に戻した作品ではある。たまたま機会があり、1年遅れでじっくり聴いてみたわけだけど、最初の印象通りだった。

なんでも向こうの売れっ子プロデューサー・J.R.Rotemが手掛けたらしい。8曲とミニアルバムサイズなのは、フルアルバムの曲数を揃えるほどのお金がなかったということだろう。

JR・ローテムは、Snoop DoggやThe Gameとも仕事をし、同時に東海岸からBritney Spearsなどのアイドルまで、果てはParis Hiltonやブリトニーの元旦那・Kevin Federlineなどの色物すら選り好みせずに手掛ける優秀なプロデューサーで、昨年もSean Kingstonのデビューシングル「Beautiful Girls」を大ヒットさせた敏腕だ。

そんな立派なプロデューサーの音と我らが日本のユウちゃんが噛み合うのかといえば、言葉を濁すしかないし、昔の志を忘れたかのようなラップを聴いていると、涙が頬を伝わる始末だ。KRS-ONEに一度叱ってもらえば、目が覚めるのだろうか。

そっとiPodから削除して、なかったことにしようと思う。SEEDAを筆頭にした元気な有望株の進出への焦りや、中年の危機に直面しハーレーに乗りたがるようなもので、ブリンブリンに走ったのだろう。そう思うことにしよう。

ついでだからと同じように拍子抜けだった前作『NO SELL OUT '05』も聴き直してみたら意外や意外、これが良盤で驚いた。この際自分の耳が節穴であることは棚に上げるけれど、時間を置くと熟成されていい感じに聴こえるのかもしれない。緩急をつけたラップもいい調子だし、何よりトラックが好みだった。もしかしたらこの『BIG VIP HOP』も数年後に改めて聴けば、とても素敵な作品だと思えるのかもしれない。たった1年を置いただけでは早すぎたのだろう。
2008.04.11 Friday 23:59 | 音楽 | comments(14) | trackbacks(0)
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2017.05.21 Sunday 23:59 | - | - | -
コメント
こんばんは。

自分も最近、YOUちゃんのアルバムレビュー書いたんですよ。シンクロニシティ(笑)自分が書いたのはソロ1stのサウンドトラック'96だったんで、甘酸っぱい思い出も含めてベタ褒めしちゃいましたけど、このアルバムは聴くまでもなく、gogoさんのレビューだけで十分ですね。
「やはりか」と思ってしまいました。一体、どこを目指しているんでしょうね。スキル云々は置いておいて、シーンを引っ張っていく力があった彼だけに、失望感も大きく、ここ数年の動向には他のセルアウトラッパーに対してよりも辛口になってしまいます…。

2000年くらいからの「ラルクのギターや、スピッツの10年間にHIP HOPを感じる」などの怪発言や、「証言のヴァースはスチャダラをディスってる訳じゃない」などの調子良さに呆れてはじめてましたけどね。

TERIYAKIにも入れてもらえなかった彼の末路は見ものです。

男爵ディーノ | 2008.04.17 Thu 01:32
男爵ディーノ様

こんばんは。

> ソロ1stのサウンドトラック'96
毎回楽しんでますよ〜。HACの件は知らなかったので、コメントしようかと思っていたほどです。なんだかエロい声だと思ったら、そんな関係だったのですね。納得でした。

> このアルバムは聴くまでもなく、
そうかもしれないですけど、本文でも書きましたように、前作を聴いたら意外や意外良かったんですよね。だから、もしかしたら、ひょっとして、万が一ということもありますし、ご自分の耳で確認された方がいいかもしれません。私はあと5年ぐらいしたら聴き直してみようと思っています。

でも、彼にたいして思うところはみんな一緒ですね。ホントに劣化が激しく失望感を通り越して、憎しみすら抱きそうです。
gogonyanta | 2008.04.18 Fri 00:35
「日本語ラップリスナーの程度は低い」というようなニュアンスで未だに揶揄される原因は現行の米ヒップホップに対する理解の無さもあるのでしょう。
いつまで経っても、90年代黄金期を持てはやすような風潮もゲンナリですが、日本語ラップでもさんピン時代のものを基準として評価しつづけるのは如何なものかと思いますね。(これは男爵ディーノさんのコメントに対してですが。)

YOU THE ROCK★に「失望」して「憎しみ」を抱くくらいであれば、彼がこれまでの作品のなかで毎回表現方法を意図的に変えていることも、その中で「実験」を織り込んでいることも理解していると思いますが、『BIG VIP HOP』の中で彼が「実験」している「クランク」こそは彼のシャウトするようなラップスタイルからいっても非常に噛み合うものだし、米ヒップホップのトレンドを押さえていち早く日本語ラップに取り入れたという面でも、多少は評価されるべきものでしょう。印象批評で「良くないものは良くない」と言われてしまえばそれまでですが、少なくとも批評のスタイルを取って、「良くない」と断言するのであれば、ただの「音楽性の良し悪し」だけではなく、彼の立ち位置や過去の作品の特徴、音楽のトレンドくらいは押さえた上で書くべきではないでしょうか。


「たった1年を置いただけでは早すぎた」とも言っていますが、リアルタイムで起こっているヒップホップの革新性を押さえきれないリスナーの多さと、その理解力の無さには辟易します。まぁここだけの話でもありませんが。
微熱王子 | 2008.04.21 Mon 20:26
微熱王子様

こんばんは。厳しいコメント、ありがとうございます。

YOU THE ROCK★の今のスタイルを評価できるというのはすごい度量ですね。ある意味尊敬です。

いつまでも同じ音の焼き直しでは困りものですが、外国で流行っている音楽をいち早く取り入れたからといって、果たしてそれが評価の対象になるのか、私には疑問です。器は向こうのプロデューサーが作っているわけですしね。

YOU THE ROCK★本人もおそらくただの新しもの好き精神からではなく、自分のフロウが"非常に噛み合う"と考え、取り入れたのでしょうが、私が抱いた印象ではどうにかこうにかクランクの波を泳いでいるけれど、ちょっと溺れそうじゃない、大丈夫かいってなものです。本人の思惑ほどには、成功しているとは思えません。

キャリアを積んでも冒険心を忘れないことぐらいは、多少なりとも評価できるかもしれませんが。

ただ、YOU THE ROCK★に限っていえば、そんなことぐらいしか評価できないのが悲しいのです。ラップには押韻、押韻こそ全てというような流れの中で、んことよりも大事なのはメッセージだろ! とばかりに熱いフロウで、スピーカーから唾を飛ばさんばかりにラップをしていた初期の3枚にはとてつもない熱量がありました。新しい音の導入という小細工の前に、もっと取り戻すもの思い出すものがあるはずだろうと思ってしまうのです。

> 少なくとも批評のスタイルを取って
当ブログの決まり文句なのですが、ここは感想文ブログです。物忘れが年々ひどくなっていく私が、CDや本、映画にどんな感想を抱いたのか忘却の彼方に消えてしまう前に、メモ代わり綴っているブログなのです。だから聴き手の嗜好が多分に加味されますし。

もし批評サイトとお考えでしたら、あいすみません。とてもではないですが、微熱王子さんのように作品の流れや同時代性などを考慮に入れた批評は書けません。時間も許しませんしね。更新楽しみにしています。

ではでは。
gogonyanta | 2008.04.22 Tue 03:00
喧嘩売るみたいなコメントがつづき申し訳ないです。


「批評」などというテキトーで訳のわからん言葉を使ってしまったのは私の落ち度です。そこを踏まえていただいたうえで食い下がると、「批評」と「感想」の違いって何でしょう?gogonyantaさんの文章と、私の文章と、他のWEBサイトの文章と、雑誌のライターの文章の「表面上の違い」って何でしょう?明確に定義することは難しいと思います。ただこれらの文章って、「読者がいる」というところで「同一」だと思うのです。読者がいる以上はどんな文章にだって責任はあります。


小学生の読書感想文でさえ「〜だから、面白かった」という風にきちんとした理由があって感想があるわけです。読者がいる文章のうえで大事なのは批評でも感想でも「根拠」ではないでしょうか。根拠も何も無い感情的でネガティブな意見を「悪口(ディス)」というのです。


YOU THE ROCK★の今のスタイルを評価できるのがすごいとありますが、『グラフィティロック'98』より後のYOU THE ROCK★のリリックには熱量がないのはおっしゃるとおりです。しかし、その背景には「日本語ラップが一般的に認知されていった」というシーンの流れがあるわけであり、95年くらいの「アンチ日本語ラップ」的な風潮も無くなっていったからでしょう。周りの人間を認めさせるうえでの『サウンドトラック'96』の熱量であり、私には『サウンドトラック'96』をいまやることのほうが滑稽に思えます。彼に限らずベテランラッパーは「日本語ラップを浸透させる」という名目が無くなってしまった中でその「姿勢」が問われているときではないでしょうか。


そのうえで、彼が昨年に現行の米ヒップホップに可能性を見出し、それを積極に取り入れたという点で、リリックの中味云々よりその「姿勢」が前作の『NO SELL OUT '05』より評価すべきなのではないかというのが私の意見です。


さて、gogonyantaさんが『NO SELL OUT '05』が良いと思えて、『BIG VIP HOP』がダメだと思う「理由」って何でしょう?
微熱王子 | 2008.04.22 Tue 21:43
微熱王子様

こんばんは。
いえいえ、お気になさらないでどしどしコメントを下さい。楽しんでます。

> 「批評」と「感想」の違いって何でしょう?
何なんでしょうね。明確な違いは私も知りません。ただ私が思っているのは、微熱王子さんの言葉をそのまま引用させていただければ、批評とは、"ただの「音楽性の良し悪し」だけではなく、彼の立ち位置や過去の作品の特徴、音楽のトレンド"を押さえて書くことだと思います。だから、私の文章は感想文なんです。

> 読者がいる以上はどんな文章にだって責任はあります。
ええ、自分が書いた文章には責任を持っているつもりです。私にとって「責任」とは、感じたことを嘘いつわりなく書くことです。かつて音楽雑誌を読んでいましたが、次第に記事のひとつひとつに商売の匂いが鼻につき始め、読まなくなりました。

面白いものは面白い、つまらないものはつまらない。いいものはいい、ダメなものはダメ。例え下手くそな文章でも、感じたことは素直に書こうと思い、日々書いています。そう感じるのはなぜなのか、それをはっきりと文章化できればそれで飯を食べています。

今回の文章についていえば、"感情的でネガティブな意見"であり、YOU THE ROCK★への明確な"ディス"です。そして、微熱王子さんは納得されていないようですが、私なりの根拠についても書きました。

> ベテランラッパーは「日本語ラップを浸透させる」という名目が無くなってしまった中で
> その「姿勢」が問われているときではないでしょうか。
現在、日本で浸透しているラップと、ベテランラッパーが目指したラップが同じものだとは思わないですし、まだまだラップするネタはたくさんあると思います。それに目標を達成したからといって、迷走というのもヤワな話です。ラッパーになりたくて信州信濃から出てきたわけで、夢がかなったら失速というのもお粗末です。その人間くささもYOU THE ROCK★の魅力かと思えば、許せる気もしますが、いつまでもそんな状況というのもファンとしては納得できないわけです。

> 現行の米ヒップホップに可能性を見出し、それを積極に取り入れたという点で、
> リリックの中味云々よりその「姿勢」が前作の『NO SELL OUT '05』より評価すべき
ごもっともです。ベテランなのにチャレンジ精神を失わないことは本当に立派です。で、それが面白いか面白くないか、成功か失敗かといったら、やはり私がずっと書き続けている通りの印象なわけです。

> 『NO SELL OUT '05』
前作はですね、緩急をつけたフロウで意外に楽しめた上に、好みのトラックが多かったことにようやく気づいたんです。いろいろ聴いているなかで、好みって変わっていくものですが、ちょうど今、『NO SELL OUT '05』の音がいいなと思える時期なんでしょうね。
gogonyanta | 2008.04.23 Wed 02:43
>>微熱王子様

はじめまして、男爵ディーノと申します。
ちょっと私のコメント宛ての内容がありましたので、この場を借りて返信致します。

まずはじめに、
>いつまで経っても、90年代黄金期を持てはやすような風潮もゲンナリですが、
>日本語ラップでもさんピン時代のものを基準として評価しつづけるのは如何な
>ものかと思いますね。
例えば、初期のマッシュルームカットのビートルズが好きなファンもいれば、中期の実験的サウンドが好きなファン、後期のレコーディングに凝ったアルバムが好きなファン、色々いると思います。私はYOU THE ROCKに限って言えば、96年辺りの彼が好きなだけなんです。また、過去の作品と現在の作品が比べられるのも、活動暦の長いアーティストなら避けられないことだと思いますので、私の中でのYOUの最高傑作である「サウンドトラック'96」が評価基準になるのも、しょうがないかと。


>「日本語ラップリスナーの程度は低い」というようなニュアンスで未だに揶揄される
>原因は現行の米ヒップホップに対する理解の無さもあるのでしょう。
こんなの初めて聞いたんですけど、どこで誰に揶揄されているのですか?また「程度が低い」と言われることで、音楽を楽しむ際に何か困る事があるのでしょうか?

以上になります。
gogoさん、おじゃましました。ごめんなさいね。
男爵ディーノ | 2008.04.23 Wed 12:48
丁寧なレスポンス、ありがとうございます。
生来のオタク粘着気質で引き続きコメントさせていただきます。


まず男爵ディーノさんへ・・・

>どこで誰に揶揄されているのですか?
2ちゃんねらーとでも答えればお望みの回答になるでしょうかね。
きちんと答えれば、私自身と私の知人ですね。知人とのヒップホップ談義のなかで、なぜ「日本語ラップリスナーの程度が低い」という話が持ち上がるかの主な原因は、後述のコメントを参照ください。


>音楽を楽しむ際に何か困る事があるのでしょうか?
私が音楽を楽しむ際には何も困りませんが、決して看過はできません。この理由も後述の「本題」を参照ください。


さて、本題です。


「感じたことは素直に書く」というgogonyantaさんの「責任」の意識は文章を書くうえで確かに大切なことだと思います。しかし私が言っている「責任」というのは、gogonyantaさんが書いて読み手に与える「影響」のことを指しているのです。


私が言う「影響」とは、gogonyantaさんの一側面的な感想を読んで、「読み手のその作品の評価が決まってしまうこと」を指します。実際に、この記事を読んだ男爵ディーノさんは「このアルバムは聴くまでもなく、gogoさんのレビューだけで十分」と思ったわけです。これは推測の域を出ないことですが、きっと彼だけでなく、この記事を読んだ幾人かは、同様の刷り込みを受けたことでしょう。また、この記事を読んで、gogonyantaさんと同様の視点で作品に接したとき、この作品の評価はgogonyantaさんの書いた文章の域を出ない可能性が極めて高いのです。(逆に、このコメントの応酬を読まれた方で、この作品に対する接し方を変えた人もいるかもしれませんね。)



私は、文章の持つ「影響力」の責任はその文章を書いた本人にあると考えています。そして、そう考えているからこそ、この文章の「理由/根拠」を問い、背景を介しない一側面的なネガティブな意見(ディス)に対してハッキリとファックサインを送っているわけです。


あたりまえのことですが、音楽を聴いてそれをどう感じ取るかは個人の自由だし、gogonyantaさんが「いいものはいい、ダメなものはダメ。」と思ったことに対してとやかく言うつもりは一切ありません。しかし文章でそれを公開するというのであれば話は別で、読者への「影響力」というものを踏まえたうえで「作品の流れや同時代性などを考慮に入れ」るべきだという意見はゆずれません。


さて次に、感想文を書くにあたって、「音楽のトレンドくらいは押さえるべき」なのか(ひいては、その視点が抜けている日本語ラップリスナーの程度がなぜ低いのか)についてですが、判りやすい例を一つ挙げましょう。


『多くの読者を持つ音楽雑誌ライター(米ヒップホップリスナー)が初めて聴いた日本語ラップ"サウンドトラック'96"を個人的な趣味で「良くない」とだけ評した。』


これは架空の人ですが、実際にこういうような例が95年くらいにあったわけです(ライターでいたかは定かではありませんが。。でもこういうものに対して、いまのベテランラッパー達は抗っていたわけです。話がずれますが。)このライターの基準はあくまでも「米ヒップホップ」であり、日本語ラップ的な視点は皆無なわけです。そしてこれが、文章として公に書かれていて、しかもそれが色んな読者に読まれていると想像してください。「視野の狭さを端において、無責任な影響力ふるう者」の形をあらわしたつもりです。(また、「視野の狭さ」という点においては、「自分の好きな作品のみを評価基準にする」というのも同様だと思いますが、いかがでしょうかね。)


長々とコメントを書かせていただきましたが、私が問う「責任」について、理解いただけたでしょうか。


最後に、このコメントの応酬はその「責任の一部を果たしている」ものだと思いますし、丁寧にレスポンスを続けてくれたことに感謝します。
(gogonyantaさんは、「いいものはいい、ダメなものはダメ。」と思ったことを「作品の流れや同時代性などを考慮に入れ」ずに今後も書き続けられるのでしょうから、そのときはまたコメントにてご対応をよろしくお願いします。)
微熱王子 | 2008.04.23 Wed 21:02
横槍失礼します。

結局のところお二人の議論がかみ合わないのって、「作品」を評価したい gogonyanta さんと、「アーティスト」を評価したい微熱王子さんの違いという気がします。

そして「責任」という部分に関しても、お二人のなかでずいぶん相違があるように思えますが、個人的には、どんな捨て台詞的なコメントにも返答を書く gogonyanta さんは、責任を十分果たしているのではないでしょうか。

以前音楽ライターの方に、「批評とは主観を客観で語る事だ」といわれ、深く納得した事があるのですが、その弁に沿っていえば、 gogonyanta さんの文章というのは、イマイチ客観性に書ける部分も見受けられ、御本人の書かれている通り、「感想」なのかなと思います(この書き方で、gogonyanta さんが気分を害されたら誤ります)。
しかしそれと「責任」を取っていないというのは別の話で、gogonyanta さんのどんなコメントにも返答するという行為は、雑誌のようなメディアならいざ知らず、ブログのような相互性の強いメディアであれば、根拠を示すということよりも重要に思えるし、十分責任足りえるのではないでしょうか。

微熱王子さんの書かれていること、いちいちもっともだと思う部分も多かったのですが、そこだけ引っかかったんで、横槍入れさせてもらいました。
失礼しました。
shooter | 2008.04.24 Thu 00:44
上の文章、
「誤ります」じゃなくて「謝ります」ですね。
謝罪で字間違えてりゃ世話ないですね。
どうもすいません。
shooter | 2008.04.24 Thu 00:46
男爵ディーノ様

こんばんは。ありがとうございます。
男爵ディーノさんのブログに直接コメントすればよい話なんですけど、GASBOYSはずっと気になっているグループで、というのも石丸元章の『スピード』を読んだからでして、相当むちゃくちゃな人がいるグループだったみたいですね。高円寺のあのお店に置いてあるのは見ているのですが、毎回スルーしていて、いつか機会があれば聴きたい作品です。



微熱王子様

どうもです。さ、やりましょうか。

> 私が言っている「責任」というのは、gogonyantaさんが書いて読み手に与える「影響」
> のことを指しているのです。
そもそも私のブログに影響力があるのでしょうか。実名も公表せず、ネットの片隅で細々と書いている人間の文章を完全に信用する人はいないと思います。私自身がそうだからということもありますが、ブログHPで書かれた評価はあくまで参考程度でしょう。私がけなす作品だからこそ、反対に自分にとっては興味深い作品だと考える人も実際にいるわけで、数ある指標のひとつにでもなれば幸いぐらいの気持ちで書いてます。

男爵ディーノさんが当ブログを見て買うまでもないと思われたのには、これまで私が書いてきたいくつかの記事を読まれ、自分の趣味とわりかし近いと感じられ、また時々客演などで耳にされたYOU THE ROCK★のラップなどを総合勘案して下した判断だと思うのです(推測ですけどね)。

ブログの活用法ってそういうものじゃないですか。少ないお小遣いでうまくやりくりするために、できるだけ地雷を踏まないための情報収集ツールです。信用できるブログが見つかればラッキー程度のものです。

影響力という話だけでもおこがましいのに、ましてや作品の評価が、私が"書いた文章の域を出ない可能性"なんて。人それぞれ思うところはあるはずです。そして、それは違うよとなれば、信用できないと読まなくなったり、微熱王子さんのように書き込まれるわけです。

ただ、"作品の流れや同時代性などを考慮に入れるべき"というのは、なるほどとは思います。難しいですけどね。難しいからこそ、省いてきたという面も確かにあります。そこに言及すれば、文章に説得力が生まれます。だからこそ、微熱王子さんのブログを読むと、ああ、なるほどと納得しつつ、シーンの流れはそうなっているのかと理解できるわけですよね。

課題ですね。気持ち頑張ってみます。

> 自分の好きな作品のみを評価基準にする
これは当然ですね。一般的に評価が高かかろうが、私の琴線を揺さぶらないものは駄作です。そのスタンスでこのブログはやってきました。

> 視野の狭さを端において、無責任な影響力ふるう者
私は、"影響力をふるう者"ではなく、「無責任にふるまう者」でしかないと思いますので、微熱王子さんのお叱りコメントがこれかも書き込まれるのでしょう。ただ、それは愉快であり、楽しみですので、スタンスを変えずにより舌鋒鋭く書いていこうと思います。



shooter様

こんばんは。いざ書き込もうと思ったら、shooterさんからコメントを頂きました。
ありがとうございます。

> 二人の議論がかみ合わない
そうですよね。分かっていながら、自分でも頑固だなぁと思いながら書いています。論理的に考えるのが苦手なのにもかかわらず、議論好きな自分って何だろうという感慨にもふけっています。

> 「批評とは主観を客観で語る事だ」
私のスタンスとは真逆ですね。私は前のめりで、主観を語りたいです。で、その主観を補強する手段として客観をばらまくのがいい塩梅と心がけています。

まあ、でもブログは面白いですね。一読者としていつも更新を楽しみにしていたブログの執筆者からコメントを頂けるのですから。いいツールだと思います。

毎回ありがとうございます。Perfumeの記事楽しみにしています。
gogonyanta | 2008.04.24 Thu 01:55
この議論はかみ合っていませんかね?だとしたらちょっと残念です。
私としては、gogonyantaさんの言い分を理解しているつもりでいましたし、gogonyantaさんも私の言い分を踏まえたレスポンスをしてくれていると思っていたのですが・・・。


まぁこれから先は「議論」と言うよりも私の言い分の誤解をなくすためのエクストラとして読んでください。長々と付き合ってもらい、ありがとうございました。


まずshooterさんへの返信から・・・


>「アーティスト」を評価したい微熱王子さん
少なくともこれは誤解しないでいただきたいですね。私は『BIG VIP HOP』自体を評価したいのです。


例えば、スピルバーグは12歳で短編映画を撮ったと言われていますが、もしその作品を評価する場面があったときに、その短編映画単体のみで評価したり、彼の傑作である『ジョーズ』なんかとその短編映画を比較して評価するのは間違いだというようなことを言っているつもりです。
その短編映画を評価するにあたって大事なのは「スピルバーグが12歳のときに撮った」というような「背景」であり、そういう背景を抜きにして作品を評価するのは片手落ちだろうというようなことを言っていたつもりです。
作品単体の良し悪しの評価は勿論大事ですが、その作品が作られた「背景」を踏まえなければ評価としても欠けているというようなことを言っていたつもりで、そのアーティスト自体を評価するというようなことを書いていたわけではありません。


>どんな捨て台詞的なコメントにも返答を書く gogonyanta さんは、責任を十分果たしているのではないでしょうか。
これは全くその通りですね。ここまで丁寧にレスポンスを書いてくださるgogonyantaさんにはリスペクトを感じずにはいれませんし、私の言う「責任」も果たしていると思います。(上の私のコメントでは「一部」とか書いていますが。)



さて、gogonyantaさんへの返信です。


>私のブログに影響力があるのでしょうか。
どうでしょうかね。確かに100%あるとも言い切れませんが、100%無いとも言い切れないでしょう。そして、100%無いと言い切れない以上は、その「影響力」についての「責任」を考慮したうえで文章を書くべきだというのが私の意見です。


これはgogonyantaさん自身に問うものなので、「無い」と言われれば「そうですか」としか言えない話ですが、実際に私がこの『BIG VIP HOP』に対する別の視点を提示したことでこの作品の「見方」は変わりませんでしたかね?
この作品を「良くない」と思ったgogonyantaさんの本来の意見そのものは変わらないかもしれませんが、もう一度プレイボタンを押したときに私が示した視点も踏まえたうえで作品が聴けたのであれば、それが「影響力」というものであり、それはどんなブログであれ、しょうもないコメントであれ、その文章が持っている「影響力」だと思うのです。


その「影響力」は100万人が読む雑誌であれ、10人しか読まないコメントであれ、その文章が公開されている以上は持つ力であり、そういう力がある以上はその「責任」を全うした文章を書くべきではないか、ということをずっと言いたかったわけです。
微熱王子 | 2008.04.25 Fri 01:14
微熱王子様

こんばんは。

> この議論はかみ合っていませんかね?だとしたらちょっと残念です。
ごめんなさい。言葉のあやというか、使い方を間違えました。ふたりの考えていることがはっきりとしてきて、微熱王子さんの主張はなるほどと納得できました。でも同時に、ふたりの言い分は平行線のままだなぁ、ということも明確になったねってことです。

> (影響力が)100%無いと言い切れない以上は、その「影響力」についての「責任」を考慮し
> たうえで文章を書くべきだというのが私の意見です。
そうですね。確かにおっしゃるとおりです。悪口を書いているときは調子に乗って筆が走ってしまいますから。そういうときほど軽やかに小憎たらしく書けるんですよ。客観的視点でできるだけ補強するようにします。

> 実際に私がこの『BIG VIP HOP』に対する別の視点を提示したことでこの作品の「見方」は
> 変わりませんでしたかね?
「見方」は確かに変わりました。ほう、いち早く向こうのトレンドを入れたアルバムか、と。まあ、でも同時にしょうもない音に手を出すより、他に磨くもんがあるだろうと思ってしまいますが。

> それが「影響力」というものであり、(中略)文章が持っている「影響力」だと思うのです。
影響力、恐るべしですね。でも、おそらくこれからも色々書き連ねていくと思いますので、申し訳ないですけど、オンブズマン役をよろしくお願いします。
gogonyanta | 2008.04.25 Fri 02:11
>微熱王子さん

> この議論はかみ合っていませんかね?だとしたらちょっと残念です。

すいません、私も gogonyanta さん同様、お二人の主張が平行線という意味で使っただけであって、お互いの言い分を理解していないという意味で使ったつもりは全くありません。
色々言葉足らずだったようで、申し訳ないです。
shooter | 2008.04.25 Fri 21:56
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