すばらしくてNICE CHOICE

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YASURI『ナイトケア』

2008年4月22日リリースのファーストアルバム。

日本語ラップWEBマガジン「COMPASS」でのインタビューを読み、手に取る。なかなかに得難い体験を本人は淡々と語っているのが逆に怖くて、この人の音源を聴くのはその怖いモノ見たさ・聴きたさによるところが結構大きい。

全13曲38分のアルバムのうち、昨年リリースされた『1st ep』にも収録されていたM2「分類」やM6「ネオ麦茶」、M10「解離性同一性障害」、M12「涙が出た」のインパクトを超える曲が1曲だけしかないというのは、少々残念。

その1曲というのは、母の死を綴ったM3「長崎」で、これは「COMPASS」のインタビューページから無料ダウンロードができる。買わなくても良かったのかも。

まあいずれにせよ、猿が奇声を発しまくるジャングルの真っ直中に放り込まれた気分を味わえるM1「悲劇のヒロイン」から始まり、皮肉の効き具合が小気味良いM2、M3では人の不幸は蜜の味とばかりにそっと舐めて、シド・バレットのようなM5「プリンスパル」、実録モノ2曲──M6と新潟少女監禁事件を思わせるM7「よくある話」を経て、"隣の住人気をつけろ トラブったら即火をつけろ"とのフックが実にキャッチーで口ずさみたくなるM9「隣人」、"いくつもあるのかな 心って"というリリックが短いながらも重い気分にさせられるM10、いってみれば「青春もの」なM12と、短いながらもこちらが期待する、高音フロウを駆使し混乱した内面を描くラップは堪能できる。

トラックについていえば、全体的に安っぽく、ステレオタイプなのが気になるものの、M2、M3、M8「崇拝」あたりは面白く感じられた。

M6の最後。"何があっても **頑張ろう / もうそれしかないような気がする きっと多分"。不意に飛び出すこういうリリックがあるから、このアーティストは気になってしまうのだ。
2008.05.19 Monday 23:59 | 音楽 | comments(3) | trackbacks(0)
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2017.12.13 Wednesday 23:59 | - | - | -
コメント
1st epは売り切れで未聴なんで、今回のは急いで買いました
なんでしょう、トラックもリリックも
特に好きじゃないのにいーんすよね
声と世界観がハマってるからでしょうか
詳しくyasuriの事を知らないんですが
何の病気なんでしょう?
what's? | 2008.05.22 Thu 01:53
what's? 様

こんばんは。いつもありがとうございます。

> トラックもリリックも特に好きじゃないのにいーんすよね
> 声と世界観がハマってるからでしょうか
それよーく分かります。声から醸し出される本気度に圧倒されて、好みの音ではないのに、肯定せざるを得ない気分になるというか。

> 詳しくyasuriの事を知らないんですが何の病気なんでしょう?
いや、私もよく知らないですが、タイトルにもあった解離性同一性障害なのかなと勝手に思っていました。ホームページを見ました? 日記がなかなか興味深いですよ。
gogonyanta | 2008.05.22 Thu 23:33
日記読みました
辛いこと悲しいことが赤裸々に綴れていて
こちらもラップ同様、素晴らしい表現などないのだけれど
鷲掴みにされました
前向き生きようと意を決した次の日記に
突然書かれた入院しますの文章が
あまりにリアル過ぎて震えました
多分僕がYASURIを好きなのは
ECDを好きな理由と同じで、センスやテクニックで
ラップしてるのではなく
命を削って人生と格闘しているラップだからだと思います

それにしてもラップで飯食うのって
ホント大変なんですね
30すぎてラップやってる人達の魂は
何だか高田渡みたいなフォークの精神に通じるものがあるなぁと、ふと思いました
良い日記を紹介してもらいました
ありがとうございます
what's? | 2008.05.23 Fri 16:02
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