すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
12 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
<< 矢沢あい『NANA -ナナ-』第19巻 | main | 井上雄彦『バガボンド』第28巻 >>
LITTLE『LIFE』

2005年6月22日リリースのセカンドアルバム。

イントロの「オレオレ」加減が、このアルバムの半年前にリリースされたKREVAのファーストアルバムの始まりと似通っていて興味深い。

さて、アルバムはバラエティに富んだポップなトラックが並ぶものの、流れにメリハリがあり、偏りがない。のっけからM1「LITTLE」で押韻にこだわってますよと主張するが、DJ FUMIYAトラックのキッチュなM2「I Sing, I Say」やトータス松本を招いたM3「はつ恋の 〜What's Going On〜」とラブソングが続きメロウになり、けれどもお下劣なM4「Unko Shit!」や、"ろくでなし達に送るファッキュー / それも指ひとつでくそピース"と悪態をつくM5「RAPが好き」とやや強面のラップを聴かせつつ、再びM6「小さな島で健やかに」ではゆるくレゲエに、スティールパンの響きが心地良いM7「踊らソカ」では南国のリズムに身をゆだねることができる。

まあ、そのいい感じの流れに冷や水を浴びせる展開になるのは読めているけれど、女性ラッパー・姫が氷河期ってこんな感じだよねというフリースタイルをやってのけ、ラップアルバムであることを思い出させてくれる。M9「愛幻夢恋絵巻」は古めかしい表現を駆使したストーリーテリング。続くM10「Youth & Youth」のDJ CELORYのビートでは、LITTLEが自身の体験や身近な出来事を通して現代社会へ疑問を放つのに対して、童子-Tは、"文明が進んだ代償か?"などと話を大きくするものの、中身のない浅はかなリリックに終始し、その童子-TがZINGIの一員として参加したM11「HARD硬派 Part2」は飛ばすに限る1曲だ。

ここからまた気分を変えるために、M12「聖者が街にやってくる」ではスカパラが陽気に演奏し、次のM13「I love you miss microphone」では、DJ KAORIがムーディーに攻める。この曲はマイクを恋人に例えて綴るリリックが面白い。フックをDJ KAORIが歌っているのだけど、歌うとは知らなかった。だから般若が昨年のBBOY PARKで怒ってたのね。そんな酷いとも思えないけれど。で、最後のM14「LIFELINE BABY」は真摯なラブソング。

思わず全曲の流れを書いてしまったように、悪くはない。後半の何曲かはいらないし、マボロシがプロデュースなら1ヴァースぐらいMummy-Dも参加してよとか、M3の冒頭のスキットは蛇足とか思うことは多少あるものの、ポップな曲調の楽曲もきっちり韻を踏み抜いていて、ラッパーとしての矜持を保っているし、悪くはない。ただ、サードアルバム『"Yes" rhyme-dentity』を聴いた後だからか、押韻にこだわりすぎていて、広がりが感じられず、比較すればイマイチ。どれだけ自分が踏めるのかに固執していて、通り一遍のテーマ・表現に終わってしまっている。サードでは、その技術を技術として捉えて、曲を通して伝えたいことを伝えるための道具にしているからこそ、良盤になった。M10やM14ではその萌芽見られるが、サードアルバムほどの表現力はまだない。
2008.05.24 Saturday 23:59 | 音楽 | comments(2) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
2017.12.14 Thursday 23:59 | - | - | -
コメント
2ndのレビューも楽しみにしてました^^
rapが好きの
黒ビールの苦々しさもいいが/黄色いビールも以外や以外
の比喩に僕はやられました。
また楽しく読ませていただきます♪
り | 2008.05.29 Thu 03:55
り様

こんばんは。
またまたコメント、ありがとうございます。

> 黒ビールの苦々しさもいいが/黄色いビールも以外や以外
このラインもそうですが、言葉遊びがぎっしりと詰まっているのがLITTLEの魅力のひとつなんですね。今回セカンド、サードとじっくり聴いてみて初めて気づきました。KICK THE CAN CREWも聴いてはいたのですが、それほど真剣ではなかったようで、その魅力にはとんと気づきませんでした。ダメですね。

次は名盤と名高いファーストと行きたいのですが、近くのレンタル屋にないので、ちょっと先になりそうです。すみません。
gogonyanta | 2008.05.30 Fri 01:44
コメントする











この記事のトラックバックURL
http://gogonyanta.jugem.jp/trackback/2041
トラックバック
Profile
Search This Site
Category
New Entries
Comment


Archives

今日も愚痴り中