GReeeeN『あっ、ども。おひさしぶりです。』

2008年6月25日リリースのセカンドアルバム。
シングル『愛唄』の爆発的ヒットでファーストアルバムは40万枚を超える売上を記録したけれど、続くシングルはチャート的にはふるうことなく(まあ、それでも10位以内には入っているのだが)、このまま終わるのかと思っていたところに、シングル『キセキ』の大ヒット。で、満を持して発表された本作は1週目で37万枚以上。当然初登場第1位。翌週も1位。3週目はORANGE RANGEに奪われたものの、それでも第2位。56万枚超えだ。
いやいや、一音楽ファンとしてはその良さがさっぱり分からないのだけど、人気なんだねぇ。
同じように売れているラップグループ・FUNKY MONKEY BABYSのリリック同様、彼らのそれも非常に分かりやすい。小難しいことは何ひとついわず、聴き手が共感しやすい僕と君の物語だ。そこには決して書き手の個性や特別な体験は盛り込まれていない。実際にあった出来事が基になっているとしても、細かな描写は省かれ、万人が歌世界に入っていける広さを持つ。それを批判しても仕方がないし、実際に60万人が支持しているわけで、すごいとしかいいようがない。
彼らのすごいところは歌詞ではなく、メロディだ。一度耳にすればすぐにGReeeeNだと分かる、そのポップな破壊力は相当なものだと思う。前作同様、今作でもGReeeeN印のポップが弾けている。それが立派だと思う。
あとはどれだけこの無敵のポップミュージックを作り続けていけるかだ。ポルノグラフィティは同じように好みのグループではないけれど、「アポロ」でデビューしたときに、こんなポップな曲を作り続けことは難しいだろうと思っていたら、結構長い間続いて驚いたことがある(ここ2〜3年はダメみたい)。彼らもこの調子で万人が楽しめる曲を書き続けられるならば、それはたいしたものだと思う。