すばらしくてNICE CHOICE

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誉田哲也『月光』

読了。
☆/5点中

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野々村結花は、美人で優しくて聡明だった姉の涼子が同級生の男子・菅井清彦に、偶然のバイク事故を装い殺されたと考え、真相をはっきりさせるべく姉と同じ高校に進学するが・・・。
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読むのが非常に辛い物語。涼子が受けた傷が残酷であればあるほど、そこから派生するドラマが深くなるのだろうし、また彼女が受けた仕打ちはある意味容易に演出できる不幸の記号化でしかないのも分かるけれど、途中で投げ出したくなった。

本格的な捜査を受ければ、簡単に解決してしまえそうな事件ではあるが、被害者が抱える知られたくないことを、ラストでどうオチをつけるのか最後まで分からず、読みやすい文章とも相まって、読みにくいとはいいつつもあっという間に読んでしまったのだけど。

最後の公園のシーンがあるから、まあ救われたかな。


"普通じゃない人間の普通じゃない理由(犯罪の動機)なんて聞いたってしょうがない。そんなもん、聞いたって納得できっこない。そんな納得できない話を聞かされたって、胸糞悪い思いをするだけだ──。"

全ての事件の真相は明らかにされるべきだとは思うものの、確かに上記の意見にもうなずきたくなることはある。毎日のように起きている殺傷事件を報道する新聞記事の分かりやすい見出し程度で、情報は充分のような気もする。もっと知りたいなら週刊誌を手に取ればいいのだけど、そのえげつない記事に嫌な気分にさせられるだけだ。

本作のこの視点は非常に面白いと思えた。そして、例えば宮部みゆき辺りが書くような、もっと深くもっと厚みのある物語を構築した上で描かれたら傑作になったのだろう。どうしても扇情的な場面に偏りがちになってしまったのが残念。
2008.08.13 Wednesday 23:59 | | comments(0) | trackbacks(0)
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2020.09.09 Wednesday 23:59 | - | - | -
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