すばらしくてNICE CHOICE

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L-VOKAL『FREE』

2008年8月27日リリースのセカンドアルバム。

ファーストアルバムの音を知らないので、どれほど変わったのか比較しようもないのだが、ネットのインタビューを読むと、"最初はジャズで行くって決めて"いたようで、中盤のM8「ZERO」やM9「TIME IS HONEY」、M10「YAKA」、M12「FLOW」にその痕跡がある。

では前半はというと、これがエレクトロな方向性で、M1「MOVE」からM4「HATER HATER」のトラックには何ら魅力が感じられない。大雑把に括ればSEEDA周辺の若手のひとりであるL-VOKALがその辺りの音を取り入れたことは確かに「自由」といえるのかもしれないが、あくまでもその周辺での話でしかない。エレクトロという音がつまらないのではなく、ここでのトラックの出来がイマイチ。

トラックに惹きつけられ始めるのはM5「FREE」から。ギターを逆回転させてループさせた音なのかな、シンプルだけど印象的なトラックだ。1689製。Microのコーラスもいい塩梅だし、エルボーカルのリリックが唯一ぐらいに良かった曲だ。

"中途半端の何が悪い 常に100%出す方が無理
 無意識に意識してたら余計な圧とかかかるから
 ゆっくりでもそれが確かな道ならその道を歩くから"

"言葉はもちろん必要ですけど、それは二の次。まずは音として楽しんでもらいたい(中略)聴き取ってもらうことよりも、フロウの方が全然重要"、とインタビューで語っているように、リリックの内容よりもフロウに重点を置いたラップは実にスムースで、耳をそばだてないと内容が脳みそに入ってこない。その代わりといってはなんだが、トラックの良さを際立たせるスタイルでもある。

DOC-DEEによるワウワウの利いたインストM6「KIRABI」、もはや話題作り要員に成り下がったNIPPSが参加したM7「CITY LIVING」のファンクなトラックもいい。DJ DeckstreamのM8から1689のM9、DOC-TEEによるM10とM12、といったジャジーな展開も流れるように聴ける。

BACH LOGICは、前半ともどもM13「STEP UP」のリミックスワークでも名を落とすものの、M15「DONE」は安っぽいシンセ音の使い方といい、ドコドコいうビートのコミカルさといい、楽しめた。


若手のラッパーの中では、しっかりメジャーでも勝負できる才能の持ち主と思っていたし、ライブパフォーマンスもすばらしかったので、結構期待を持って聴いたのだが、右から左に流れてしまう耳に残らないラップといい、前半のご乱心なトラックといい、今一歩な印象に留まる作品になった。ジャズ路線でやれば良かったのに。


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2004.07.18 【L-VOKAL & 4WD】split SG『MEGA ROOKIE EP』
2007.03.29 1st AL『LAUGHIN'』
2007.05.16 【L-VOKAL & DOC-DEE】mix AL『麻天楼』
2007.07.10 【L-VOKAL & DOC-DEE】mix AL『摩天楼 夏場所』
2008.01.30 1st SG『万歳』
2008.04.20 【L-VOKAL & DOC-DEE】mix AL『摩天楼 春場所』
2008.06.18 2nd SG『STEP UP feat. KREVA』
2008.08.27 2nd AL『FREE』
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2008.09.02 Tuesday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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2017.06.29 Thursday 23:59 | - | - | -
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