すばらしくてNICE CHOICE

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SUIKA&STERUSS@青山月見ル君想フ

「スイカ夜話 〜第12夜」に行く。会場の「月見ル君想フ」は名前の通り月がステージ後ろに映っているのだけど、この日の月はやけにリアルだった。

19時6分。タケウチカズタケとTakatsukiが出てきて、夜話トークを始める。トップバッターのHanahの紹介はタカツキ。"背中からというか、二の腕の裏側から歌が出てくるようなシンガーだ"と大絶賛。期待も高まる。


【Hanah】19:11〜19:57

アコースティックギターを片手に裸足でぺたぺたと登場し、椅子に腰掛け、まずは弾き語りで1曲。歌は上手なのかもしれないが、タカツキはハードルを上げすぎた感がなきにしもあらず。うまい以上のもっと違う何か、多分それは歌声から滲み出してくるその人のドラマみたいなものなのだろうけれど、それを聴きたかった。

2曲目以降はコーラスひとり、ベース、ドラム、キーボードが参加してのバンドスタイルだった。ドラムとベースがすばらしくて、歌をそっちのけでリズムだけを浴びてた。ドラムのややルーズなリズムがたまらないし、ベースの雄弁なフレーズにも魅了され続けた。このバンドが"渋谷界隈で噂の"JAMNUTSでいいのかな。直前にアップされたスイカレイディオヲでそんな話をしていたけれど。ベースはSHINGO SUZUKIかなと若干の期待をしていたものの、違ったようだ。

Hanahの歌とメロディは決して悪いわけではないけれど、確かな力量のグループを従えたために、どうしてもまだまだに思えてしまう。最後の曲で立って歌ったのだが、そこでようやく声がそれまで以上に勢いが出てきて、良くなった。

1.ドアを探しに行く
2.名もなき種
3.Superwoman
4.Love, love, love
5.春夏秋冬
6.My girl
7.Sunshine




HanahとSTERUSSの転換時間には、totoさんとATOMの夜話トーク。totoさんが参加したステルスの最新アルバム『円鋭』のレコーディング・エピソードを披露。何でも、誘ってもらったのがすごく嬉しくて、あっという間にリリックを書いて録音に望んだのだけど、totoさんがcrime6に、"ブースに入るタイミングはどういう風に決めているんですか"と尋ねたら、クライム6曰く、"ヴァイブスぶち上がったらブースに入って下さい"。totoさんは、ヴァイブスがぶち上がったことはこれまでないし、だからその状態がどんなものなのかも分からないし、しかもブースに入ったら今ヴァイブスがぶち上がっているのだなと思われるわけで、恥ずかしくてなかなか入れなかった、という微笑ましい話をガッちゃんのようにマイクをかじり出すふうちゃんを抱っこしながら話していた。


【STERUSS】20:22〜21:03

アルバム同様「TRI angle」で始まる。ライブ出だしのcrime6は発走の際にアオってしまう馬のように、ラップがうわずり気味。それを抑えるかのようにBELAMA2はゆっくりめにラップ(しているように見えた)。3曲目の「exit breath」の"ANIのバース見てえ笑い飛ばす"辺りから落ち着き始める。猛スピードでぶっ飛ばしながら進むのかと思った。

ベラマツがめでたい話をしてから、"昔の暗い曲を"と始めたのが「対極圏」。なぜにこの曲だったのだろう。

みんなに手を叩かせビートを作り、ベラマツが披露したのは「shi o」。そのままtotoさんを呼んで、待ってました「ワンムー」。多分夜話でしか聴けない曲だ。しかもクライム6は後半ややフリースタイル気味にやっていた。夜話特別セッション第2弾はタケウチカズタケ参加の「連なる夜」。元々メロウな曲だったけれど、生の鍵盤が入ることでさらに柔らかく心地良く響く。"一人の女も愛せぬような人間が世界をどう愛すのさ"のリリックも心に染みわたるってものだ。

ステルスはライブ中のMCからもリリックからも真摯に生きているのが伝わってくる。すごくいい人たちな気がする。言葉のひとつひとつがしっかり前を見据え、ぶれることなく聴き手に真っ直ぐに飛び込んでくる。ライブだとそれが音源以上だ。

口から出ていく言葉の列をとぎらせてはなるものかと、クライム6が前のめりでラップしていた「風見鶏のうた」も気持ちは伝わってきたし、「exit breath」でのベラマツ・ヴァースの最後のところでは泣きたくなったし、「色捕り鳥」もやっぱりいいし、情景が浮かんでくる「巡り星」はいうまでもないし、初めてライブで聴いた「真夏のジャム」は文句なく格好良かったし、「尖」に至ってはやはり低音の響きの良いライブハウスで聴くと迫力が段違いだ。本当に満足なライブだった。

Romancrewが渋谷AXでワンマンをやったらしいが、ステルスもやれないものかしら。セカンドサードから全曲披露する2時間ぐらいのライブを見てみたい。

1.TRI angle
2.風見鶏のうた
3.exit breath
4.対極圏
5.色捕り鳥
6.shi o
7.ワンムー feat. toto
8.巡り星
9.連なる夜 feat. タケウチカズタケ
10.真夏のジャム
11.「尖」



【SUIKA】21:09〜22:24

タカツキが「ベース弾きながらラップする人」ではなく、「ラッパー」になっていた。Hanahからステルスへの転換のときに、スイカのセッティングもされていたのだが、いつものウッドベースではなく、赤い普通のベースを持ち込んでいる人がいて、普通のエレクトリックベースでやるのかと不思議に思っていたのだ。そしたら、新たなベーシスト・石村順が加わっての6人体制になっていた。

どういうことなのか説明し始めたアトムのMCによれば、"ベース弾きながらラップしていると、ラップが弱い"とかねがね思っていたようで、"CDで聴くとかっこいいと思っていたけど、ライブで聴くとしょぼいですねぇといわれた"こともあるらしく(本当か?)、"ラップに専念して欲しい"と提案したらしい。グッドジョブだ、アトム。私もそう思わないこともなかった。前回の「スイカ夜話 〜第11話」やGeshi Fes.のライブを見ていると、アトムのラップのキレが格段に向上しているのに対し、タカツキはどうかといえば、比較になってしまうけど、幾分元気がないように見える場面が時々あった。

ウッドベースから解き放たれたタカツキはアトムに負けない勢いで飛び、跳ね回り、右手だけではなく両手を何度も高く突き上げていた。激しいふたりのおかげで、ステージがせまくなったtotoさんも楽しそうだ。ラップが強く前に出たことも大きな変化だけど、ベーシストが入ったことで、ビルドアップされた音もまた変わった。前回ほどにはビートの強さを感じなかった代わりに、音がカラフルになった。ちょうど4枚目以前と前回の間の音といった印象で、柔軟性が再び顔を出し、いい塩梅だと思う。強いスイカも良かったけれど、今回のスイカもいい。いずれにせよ、楽しいステージなのは変わらない。前回のライブを超えるというアトムの公約は今回も守られた。

オープニングの「麒麟が太陽(ほし)を食べる島」や「Juicy Fruity Spicy Funky」がいいのはもちろんだけど、今回「ジョナサン」がすごく良かった。ベースラインってあんなに格好良かったかしら。段々高まっていき、螺旋を描き、高みに昇った一瞬後に描かれる下降線がすばらしい。アトムの最後のヴァースは熱いなぁ。"がんばってるやつのところへカモメ!"

ライブでは初公開という「彩音西瓜号」もお披露目。そうか、"彩音"は"ザイオン"かと今更ながら知った。ラッパーふたりの振り付けも面白かったけれど、totoさんの歌声が思った以上に低かったのに驚いた。いや、かっこいいのは変わりないのだけど、想像以上に低音だったので、へーと思ってしまった。

楽しみにしていたステルスとの共作曲「SKYFISH」。パフォーマンスとしての完成度はまだまだだったものの、スイカとステルスのいいところを合体させた欲張りな曲だった。どちらの要素も同じ分量ずつ持ち寄り、絞り出し、熟成させずに蔵出しした印象で、実にフレッシュ。フィーチャリングで名前を連ねていた小林大吾はどこに。

「マッシュルーム マスマティックス」は太鼓が3人になってなんともすごい爆発力が生まれていた。アトムのテンションも最高潮になったのか、フロアに飛び込んだが、"ワッショイ"にはならず。残念。

「つづれおり」で、totoさんのヴァースの最後で涙腺がゆるんでしまうのはきっと高橋のウィンドチャイムのせいでもあると思った。あの楽器はタイミング次第で結構心に突き刺さる音のようだ。憎らしい。

アンコールは、なんと「ヨコハマジョーカー」。もちろんサイプレス上野。それにロマンクルーのエムラスタ、ステルス達もぞろぞろ出てきて、ステージ上に何人いたのだろう、えらい大人数でのセッションになった。

完全に即興でやった人と持ちネタでやった人とそれぞれだけど、やはりベラマツの喜びが溢れてくるラップと、"嬉しくてたまんねぇ。ホントに俺はさっき泣きそうだった"というクライム6のラインには全く関係ないこっちまでもらい泣きしそうだ。totoさんのは即興だと思うのだけど、すごいなぁ。言葉で勝負しているラッパーがたくさんいるなかで少しも負けることなく、言葉を想いを聴かせる。

締めは「宙飛古書店 〜Flying Books」。最近はこれを聴くと落ち着く。盛り上がりに盛り上がったライブをいい感じにクールダウンさせる。

1.麒麟が太陽(ほし)を食べる島
2.Juicy Fruity Spicy Funky
3.すいか
4.ジョナサン
5.彩音西瓜号
6.SKYFISH with STERUSS
7.マッシュルーム マスマティックス
8.つづれおり
9.ピクニック

アンコール
1.ヨコハマジョーカー
   feat. サイプレス上野、
       STERUSS&エムラスタ
2.宙飛古書店 〜Flying Books




いやぁでも楽しかった。いつのまにか雨が降り出し止んでいた、少し濡れた夜道を歩きながら、ずっと楽しかったぁと言い続けていた。あの踊りは練習するのだろうかとか、"ヨコハマジョーカーヨコハマジョーカー"と歌い出したときに、ここは青山だと思ったという同居人も"Yo Yo Yo ヨコハマジョーカー"と口ずさんでいたし、totoさんの子供が着ていたスイカ柄の服のかわいさを思い出したり、ステルスのふたりの人柄を勝手に思い馳せたり、次回はSaigenjiにロマンクルーだけどどうするか話したり、原宿駅までは結構な距離があったけれど、いいものを見たという心の高ぶりはなかなか冷めなかった。
2008.09.06 Saturday 23:59 | 音楽 | comments(3) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:59 | - | - | -
コメント
素晴らしかったですねぇ
僕にとって忘れられない夜話に
なりました
というのも、偶然サイプレス上野のキャップを
かぶって最前列でいたら、まさかのサ上登場&
サ上に帽子奪われかぶられる!!!
しかもnyantaさんの写真に写ってる!という
ミラクル連発だったのです

アトムが、毎回suika夜話に来たゲストが
夜話の客は素晴らしいと言うというような事を
言ってましたが、money,bitchでおなじみの
サイプレス上野をして「単体でも呼んで下さい」
と言わしめるくらい素晴らしいイベントだったんだと
思います

ものすごいタイミングでやたらsuikaの
メンバーに声をかける女性が隣にいて
掴まれたり、踏まれたりしている時は
キレるのを通り越して、恐怖を感じていましたが
あのアンコールで全てチャラになりました

まぁ、一番は帽子と、写真の写り込みを
自慢したかったんで、コメント出来てすっきりしました!
what's? | 2008.09.08 Mon 22:17
スイカ夜話良かったですね。
アンコールのヨコハマジョーカーはまさかの展開でしたね。
カズタケさんが
「アンコールということで…」(うろ覚え)
で定番の宙飛古書店をやるのかなと思ったら、
ん?違うぞ…どこかで聞いたことあるなあ…あれ?
と一時的に混乱状態になってしまいました。
思わず手を上げてしまうほど、テンションが上がってしまいました。
いつもスイカ夜話ではgogonyantaらしき人はいないかなと探すのですが、いつも見つかりません。(笑)
>>what's?さん
いましたね、そんな女性。
僕も近くにいたので恐怖を感じました。
だけど、隣を見るとノリノリの家族がいたので気にならなくなりました。
DDD | 2008.09.08 Mon 23:31
what's? 様

こんばんは。
いつもありがとうです。

> まさかのサ上登場&サ上に帽子奪われかぶられる!!!
あれって、what's?さんだったんですか!!!! 帽子取られてる人がいるよと笑いながら見ていたのですが、what's?さんだったとは。いい体験でしたね。しかし、サ上の"Money, Bitch, Whore"は強烈でした。たった3つの単語ですが、ぶち上げましたからね。つくづくエンターテイナーだなと思いました。

> suikaのメンバーに声をかける女性が隣にいて
ああいましたね。周りの人がすごく迷惑そうにしていました。アトムも触られるので、前に出るのをためらったりしていましたもんね。ちょっと遠目だったので、なんともコメントしづらいのですが、自分が被害を受ける立場だったら、どんな子であるにせよ、直接か親にひと言いってましたね。

何にせよ、素敵なライブでした。"マネー、ビッチ、ホー"は全く関係ないときにも口について出てきそうで怖いです。



DDD様

こんばんは。

> アンコールのヨコハマジョーカーはまさかの展開でしたね。
まさかもまさかですよ。ステルスが客席にエムラスタやサ上がいることをMCで話していたので、どこかで見ているのだろうなとは思っていましたが、まさか1曲やるとは。

> いつもスイカ夜話ではgogonyantaらしき人はいないかなと探すのですが、
> いつも見つかりません。
端っこの方でそっと見ています。例え見かけたとしてもそっとしておいてやって下さい。人見知りなので、怯えると思います。
gogonyanta | 2008.09.09 Tue 01:15
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