すばらしくてNICE CHOICE

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口口口『TONIGHT』

2008年9月24日リリースの4枚目のアルバム。

まず現在のメンバーの確認から、三浦康嗣と南波一海によって結成され、セカンドアルバム『ファンファーレ』までは5人いたはずの口口口(クチロロ)。けど、シングル『GOLDEN KING』でメジャーデビューしたときにはもう最初のふたりしかいなくて、今年の頭から村田シゲが加入し3人に増えたかと思いきや、5月に南波が抜けて、再び三浦と村田によるふたり体制に。

三浦と南波の役割分担がどのようなものだったのか分からないのだけど、今作を聴く限りでは、ジャンルのごった煮状態は変わらずだ。前作『GOLDEN LOVE』で強調されていたヒップホップ色は残念なことに薄れ、ファーストで顕著だったインストによるダンスミュージック路線の復活があり、セカンドでより楽しめたオザケン直系といってもいい爽やかポップスが目立つ。

今作の目玉でもあり、新しい色づけは表題曲のM2「Tonight」だ。"死んでみた"で始まる、自殺を巡るちょぴっと壮大な物語であり、本人の弁によれば"ブレイクビーツ・ミュージカルの完成版"とのこと。安易な理由で死んでしまった主人公が三途の川で現世に未練を残した人たちと出会い、死んでしまったことを嘆き、ラストで"今夜必ず戻るから"と軽やかに歌うけれど、普通に考えたらとても怖い曲。ペット・セマタリー理論でいけば生き返りは新鮮なうちに。

最初のうちは奇を衒った曲だなと斜に構えて聴いていたのだけど、終盤に"そういやエロ動画も消してねえし!"という叫びに思わず笑ってしまい、しかめっ面を崩してしまった私が負けだった。いや、テーマも真っ当だし、音のコラージュ具合も粋だし、いい曲だと思う。

トランペットをフィーチャーした4つ打ちのM4「ice cold summer madness」も、サックスが頑張り、スクラッチが鋭く入りつつ、生音とサンプリングの混合具合がもう口口口印としかいいようがないM5「Lets Get It On」も、爽やかハウスなM6「AM 2:08」もファーストのひとりよがりなインストよりずっと楽しめる。

オザケンというか渋谷系の流れを汲むポップスはM8「夏の魔法」とM10「リフレイン」。セカンドのこの手の曲はいまいち好きになれなかったけれど、今作の2曲は素直に受け入れられるのはどうしてだろう。アルバムの中で唯一メロディに体を委ねられて、頭を使わず楽に聴けるからか。


ざっと読み返してみたらずいぶんと誉めていることに気づいた。聴きながら前作ほどではないなと物足りなく思っていたのに。その物足りなさの要因は「GOLDEN KING」に代表される突きぬけた高揚感がないことだ。ひょっとして南波の担当はそこだったのかな。だとしたら彼の脱退はもったいなさすぎる。
2008.11.11 Tuesday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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