すばらしくてNICE CHOICE

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DJ BAKU『DHARMA DANCE』

2008年4月5日リリースのセカンドアルバム。

1曲目。タイトルはシンプルに「INTRO」。長さはたったの1分29秒。徐々に高まりゆく音圧に脅かされ(慌ててボリューム少し下げるほど)、不安が加速していく。怖いのが分かっていて乗るジェットコースター(乗ったことないけど)みたいなものだ。これから待ち受けるけったいなDJ BAKUワールドに突入するワクワク感と同時に怯えにも似た感情がふつふつと丹田辺りから沸いてくる。

フッと音の瀑布がかき消え、フィードバックノイズによるひっかくような静寂に包まれた直後に始まるのがM2「AKBAH ATTACK」。イントロのギターこそDJバクだけど、続く音がロックなのだ。ちょっと意表をつかれたというか、拍子抜けというか、ともかくえーなんだよそれの世界。リフ主体で昔懐かしのデジロック(もう死語なのか)。制作過程ではサンプリング、生音を融合させたヒップホップなのかもしれないが、外見は完全にロック。

M5「STREET IS YOURS」~M7「ANAHATA BUZZ」もそう。祭り囃子的な合いの手が入るM8「DRAGON CIRCLE」もその延長線上にある音で、M11「KSANA」だってそうだ。緩急をつけたり、展開の妙はあるものの、ごりごりのリフが襲いかかるパターンは同じ。そこらのロックよりも強烈な音を与えられれば、ついついイワン・パブロフ博士の犬のように頭を振ってはしまうが。

ただDJバクに勝手に求めているものはこの音ではなく、それこそM1やM3「VOID IT OUT」なので、この作品はそういった意味では肩すかしをくらった。

M3はいい。西海岸のレーベル・ANTICONの創設者のひとりDoesoneが参加している。もちろんラップはうまいのだけど、そのラップを調理するDJバクの腕が冴えわたる。吐き出される言葉の生々しさに身震いするし、3分25秒過ぎに思わぬ角度から切り込んでくるラップには何度聴いても驚かされる。もしかしたらエンジニアの腕かもしれないけれど。

もうひとりゲストがいて、それが音楽活動にも再び力を入れ始めたいとうせいこう。その曲、M10「DHARMA」はミャンマー問題と絡めて代々木公園のイベント・アースデイで披露した模様をすでにYouTubeで先に見ていたけれど、具体的な敵(アースデイの時はミャンマー軍事政権)を出さない観念的なアジテーションになってしまう音源だと、どうもうさんくささがにじみ出ていて、正直ギャグにしか思えない。トラックは好きなんだけどね。

"だが、諸君、私は問いたいのだ。 悪の衝動があるならば、善の衝動もあるのではないか。
 悪がこの世を覆うならば、善もこの世に充ち満ちるべきではないか。
 悪に狂わされる人間がいるならば、同じように善に身をまかせる人間がいてよいのではないか。
 (中略)
 私はここに『善のネーション』の設立を宣言する。
 『善のネーション』はありとあらゆる衝動的な善を肯定する。"


RUMIとダブルネームでウェディングアルバムがリリースされることを期待したい。絶対に面白いと思うのだけど。もちろん甘い雰囲気は一切抜きで、ジョンとヨーコの『ダブル・ファンタジー』のように狂気とポップが同居した強烈なやつを。
2008.11.14 Friday 23:59 | 音楽 | comments(2) | trackbacks(0)
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2017.07.31 Monday 23:59 | - | - | -
コメント
もう般若とRUMIとDJ BAKUとではもうアーティストとしての思考は違うのでしょうか?
RUMIとDJ BAKUの合作もいいですけど
般若も加えてまた「般若」復活したらどうなるんでしょうかね??
すいません それだけです
でもおもしろそうだとは思いますが。
イトキン | 2008.11.16 Sun 14:54
イトキン様

こんばんは。

グループ「般若」は考えなかったなぁ。今再び再結成というのも面白いですね。般若とRUMI・DJ BAKU組とが考え方・音の方向性において完全に異なっているとは思えないですし、今年のUMBの決勝戦のこともありますし、ちょっとだけ期待してもいいのかなと思えてきました。
gogonyanta | 2008.11.17 Mon 23:01
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