すばらしくてNICE CHOICE

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SMRYTRPS『ことばのおんがく』

2004年9月9日リリースのセカンドアルバム。

これは傑作だ。
14曲中8曲がTakatsukiによるトラック。
どれもいい。
どれもラップ曲で、つまらないインストがないのもいい。
ファーストと違い、よりメンバーの結束が強まった感じがする。
トラック、フロウの個性、リリックどれをとっても最高。
安いのも素晴らしい。捨て曲なしで1500円。

特にM1、4、7、10、12がいい。


【追記】2008.05.19
上にも記しているように傑作アルバムである。最高のマイクリレーが聴けるアルバムでもある。

M1「ラテンサムライ」に始まり、シングル曲のM3「キープ! コンディション」、Semmyが珍しくフックを担当するM5「ツイテオイデ」、細かく繋いだ後で、今度は反対にひとりひとりが長いヴァースで魅了するM7「ベネズエラへの亡命」、M10「ドロボーMCeez」、ついつい口ずさみたくなるフックが魅力のM13「Wassup Yo! Everybody?」といった具合にTakatsuki、Y.O.G.、メテオ、セミー、ZOE、ZOMの6MCがマイクリレーする曲が満載だ。

上に挙げた6曲の内4曲までがタカツキによる、派手めだけど、かっこいいトラック。メテオの悪球フロウをも優しく包み込む包容力のあるトラックは、実にしなやかで強靱なビートを鳴らし、聴き手をワクワクさせる。バランス感覚が絶妙だと思う。

それに乗る6人もファーストの頃より一層個性が出てきて、特にライム化学者セミーと、きっちり韻を踏み込み、ビートにぴったりと寄り添うフロウがすばらしいゾエのラップはタカツキと肩を並べる。メテオの破天荒ぶりも磨きがかかっている。次作で化けるY.O.G.も艶のあるラップが時々見え隠れする。ゾムの温もりのあるフロウは「フウライボウ」のSMRYTRPS版のM8「去来客人」で発揮されているし、M11「コズミック・ラテ」やM13ではフックを担当し、自身がトラックも製作したM13の"携帯なんか捨てちまいな"は強力パンチラインだ。

今作から加わったDJのカトウケイタも2曲でトラックを提供。私はカトウケイタがSMRYTRPSを失速させた要因のひとつと思っているのだけど、それでもここでの2曲──タイト且つジャジーなM2「漢書フロウ」と、タイトル通り黒いトラックが素敵なM12「リターンオブブラックネス」はかっこいい。

いやぁ、何度聴いても楽しい一枚だ。古典落語の「犬の目」(サンプリングされているのは桂米朝なのかな?)を題材にしたラップなのに、メテオだけひとり麻雀ネタでラップしたり、突然イルリメが顔を出したり、どこを切り取っても愉快で楽しめる。ポップさとかっこよさが同居した奇跡的な作品だと思う。
2006.04.27 Thursday 00:00 | 音楽 | comments(2) | trackbacks(0)
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2017.04.19 Wednesday 00:00 | - | - | -
コメント
こんばんは。いつも拝見しております。
カトウケイタがSMRYTRPSを失速させた原因、という一文にはっとしました。
たしかに2ndと3rdとの間にはリーダーがかわり脱退、加入もあり大きく移り変わっていますが
そのような遍歴のうちに制作された3rd以降の音は、本来違うテイストを持っているカトウケイタに頼ってしまいすぎた結果であるのではないかと僕は思っていました。
ripslymeでいうfumiyaの役割は荷が重すぎたし、メンバーも一致団結していなかったせいではないかと。
「トラックの作れるDJ」ということで新参者なのに中心に据えられてしまって、という印象を抱いていました。
メジャーデビューを良しとして考えるならば勤めを果たしたようにも思えます。
sasuke | 2008.08.24 Sun 23:05
sasuke様

こんばんは。はじめまして。

> 3rd以降の音は、本来違うテイストを持っているカトウケイタに頼ってしまいすぎた
> ripslymeでいうfumiyaの役割は荷が重すぎたし、
> メンバーも一致団結していなかったせいではないか
元々ソロだったりグループで活動していたラッパーたちが集まっただけの、、ゆるい繋がりでしかなかったはずなのに、サードアルバム以降はカッチリとしたグループとして動き始めたのも要因だと思っています。

そんな集団が、アルバムを何枚出さなくてはいけないというような契約をして、メジャーに上がること自体に無理があったのでしょうね。現在もSMRYTRPSとして音源を出していますが、メンバーの活動はバラバラですもんね。ZOEやY.O.G.はサムライトループスを名乗って、ライブしていても、タカツキは参加せず、地方を回ったりしていますし。

ニトロみたいに数年に1枚ペースで、かっこいいアルバムを出していくスタイルが彼らには合っているのかなと思っちゃいます。何にせよ、活動は続けて欲しいですね。
gogonyanta | 2008.08.26 Tue 02:00
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