すばらしくてNICE CHOICE

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中島京子『平成大家族』

読了。
☆☆☆☆/5点中

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4世帯家族の物語。72歳の元歯科医・緋田龍太郎と妻の春子、その母で92歳のタケ、ひきこもりの長男・克郎(30代)が暮らす家に、事業で失敗した長女・逸子の一家3人──夫の柳井聡介とひとり息子で中学生のさとる──が転がり込み、さらには離婚し妊婦の次女・友恵も同居することに・・・。
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これは優れた家族小説だ。題名が示すとおり、平成の時代に暮らす大家族の話で不況にニートに高齢出産にシングルマザー、介護問題、農業問題、高齢恋愛、ついでにゲイまで幅広く色々な問題やら悩みが出てくるのだけど、それを軽快な筆致と明るい笑いで包み込み、最後の最後まで手を抜くことなく描かれ、読み終えた後にはうまいな~という言葉しか出てこない。この作家は本当にうまいと思う。

物語の構成自体は昨日読んだ『均ちゃんの失踪』と同じで、語り手が順繰りに変わっていく連作短篇になっている。タケを介護するヘルパーさんの皆川カヤノや、次女の友恵と関係する14歳下の若手お笑い芸人うるうるしんごなども登場し、少しも飽きさせない。

終わらせ方が難しかったと思うけれど、一家の大黒柱にして結局蚊帳の外に置かれている龍太郎のエピソードで見事に締める。うまいなぁ。
2009.03.12 Thursday 23:59 | | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:59 | - | - | -
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