すばらしくてNICE CHOICE

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らっぷびと『RAP MUSIC』

2009年3月11日リリースのファーストアルバム。

らっぷびとの音楽は、大雑把に分ければ先日のアルバムチャートを制したFUNKY MONKEY BABYSに近い。そして彼が活躍することで、直球なMCネームやアルバムタイトルから、ラップ、あるいはヒップホップというジャンルがこういった音を指すことに拍車をかけるのだろうけれど、そのことについても特に異論はないし、売れるならばそれは日本語ラップにとってとても好ましいことだと素直に思う。

もってまわった文章を書いて字数を稼いでいるのは、つまるところアルバムを聴いても何も感じるところがなかったからだ。こういうヒップホップも有りだとは思っても、それが好きかどうかはまた別な話であって、つまりそういうことなわけだけど、でもとりあえずらっぷびとをヒップホップではないという意見は間違っていると思う。

らっぷびとを知ったのは確か日本語ラップWEBマガジン「COMPASS」の掲示板で、彼が同じネットラッパーとビーフしているという書き込みが最初だったと記憶している。相手が稚拙なラップだったとはいえ、ディスに対してしっかり答えていた。それ以前からアニメネタの音源をアップしていて有名だったのだろうが、あのビーフでさらに話題にもなったし、ネット上での活動をメインにしているラッパーに懐疑的な思いを抱いている私のような頭の固い人間にもこうして作品を手に取らせているわけだ。ポップス好きなファンにはビーフはまだ早いと言い訳をする過保護な姿勢のラッパーよりもずっと骨がある。

VERBALとSEEDAの第2回までのポッドキャストの件についてここで少し書くならば、バーバルの姿勢は過保護以外の何ものでもない。ビーフなんてものは洋楽を含めればそこら中に転がっている。国内でいえば、D.LとK DUB SHINEの争いはマニアックだとしても、キングギドラがDragon Ashの降谷建志を痛烈に罵倒し、あれでディスという表現方法があることがある程度一般的に説明されたと思う。その曲が収録されたアルバムはオリコン初登場第3位であり、広く聴かれたことになる。かなり昔の話になるが、ポップスでは桑田佳祐と長渕剛の争いも話題になった。ヒップホップを日本に文化も込みで定着させるつもりがあるならバーバルは降谷が出せなかったアンサーを返すべきだった。そして、SEEDAもそれができるだけの実力があると見込んで、エンターテイメント性の溢れるディスを仕掛けたのだから。日本は良くも悪くも黒船の国なのだ。

話は大きく逸れたが、らっぷびとの話である。ディスに対し、逃げずに言い訳もせずにしっかり返した。しかもそれがうまかった。ネット上でのラップをよく知らないのに、楽しんで聴けた。ビーフは話題作りになり、その周辺のラッパーを引き上げ、ヒップホップを活性化させる。あくまでもいい面だけを見ればだけど。そして、らっぷびとはそうさせるだけの力があったわけで、十分ヒップホップだと思えるのだ。

ただまあ、音源とディス曲は違うことも事実であって、今回の作品も含め、音源は趣味ではないのが返す返すも残念だ。
2009.03.18 Wednesday 23:59 | 音楽 | comments(12) | trackbacks(0)
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2017.04.19 Wednesday 23:59 | - | - | -
コメント
こんにちは

バーバルにはホントがっかりです。何故そこまでファンを意識するのか理解できません。このbeefはあくまでテリヤキとシーダ、オキの問題であって、disが一般的に知られてる知られてないの前にラッパーとしてしっかりとアンサーすべきだと思います。そうすればこのbeefをきっかけにdisという文化が広まると思うんですが。まぁgogonyantaさんが仰るとおりジブラとKJの件で十分に広まったとは思いますが。ところでbossとbigjoeの確執はどうなったんですかね?

すいません、らっぷびとのアルバムはノータッチです。
大気 | 2009.03.20 Fri 17:16
はじめまして

個人の意見としては、ディスられたからと言って、ラップで返さなくてもいいと思います。ディスになっても当事者達に和解の気持ちがあるならば、いずれ話し合いになるもんです。
kjについてですが、彼は生き方でアンサー返してると思いますよ。
仙台 | 2009.03.20 Fri 23:23
書き込み失礼します。ポッドキャストは聴いていませんがバーバルが返さなかった理由は、
手にしたセレブな暮らしや自分の知名度など、これだけの一般層をファンに持った今、
失うものはあっても何の得も無い、と判断したのかなと思いました、いい大人が人前で
口ケンカは普通に寒いだろ、と。それを一般層へ説明するには「ファンはそんな事よりも
楽しいポジティブな曲を待っているんだ!」とか言うしかなかったんじゃないかなと思います。
数の少ないコアなファンを見方につける事自体が必要無いと感じているんでしょうね。
ビーフを喜んで、理解して、楽しんでいるのはやっぱりコアなファンやアーティスト自身ですし、
一般層を相手に商売が成り立つ今、彼には必要無かったのでしょう。。
長くなってしまいすみません。ラップ人にも触れませんで(汗)
ペキンパーの男 | 2009.03.20 Fri 23:47
僕はアニメネタでネットに出始めた時に聞き始め
今 こんな大きくなってビックリしてます笑
始めて聞いた時はだるまさん のパクリかと思いましたがラップうまいっす!!

でも 確かに感じるものがないと言ったらそうかもしれませんね

´`僕もアルバム流して聞いても ふと 聞き入ったのが アニメ絶望先生の空想ルンバのカバー(あれはサンプリングとはいわないはず笑)

まあ それ目当てで聞いてましたからね笑
て | 2009.03.21 Sat 00:46
NYで認められなきゃHIPHOPじゃねぇよ by STAK
俺も常々そう思っている、確かにHIPHOPはLIFEだ。
俺の友人のNIGGA曰く「HIPHOPに似ているな」だそうだ、彼らは絶対的でHIPHOPフレイバーな二番煎じを認めてくれない。
俺だって原理主義的な部分は好きじゃない、音楽だけじゃなくアートは常に新しいものが古いものを打ち破って行かなくてはならないと思う。
ただHIPHOPが何なのかは俺や君らが決めて良い問題ではない。だから俺は今だにNASやビギー、JIGGA、BIG-L、WU-TANG、RAKIM、2PACにその答えを探している。次から次へリリースされる得体の知れないJUNKMUSICばかり聴き続けていてHIPHOPの本当の姿は見えるだろうか
これだけHIPHOPについての話題が飛び交ってもこのブログでHIPHOPのレジェンダリーについて触れたことが無いのは何故?それは管理人もHIPHOPをよく分かっていないからだ。らっぷびとはラップをする必要があるのか?
DJ甘粕 | 2009.03.21 Sat 03:26
大気様

こんにちは。

> このbeefをきっかけにdisという文化が広まると思うんですが。

本当にそうですよね。今回のバーバルの選択は間違いだったと強く思います。

> ところでbossとbigjoeの確執はどうなったんですかね?

あ、そういえば、そんなのもありましたね。そうなるとボスもラッパーじゃねぇとなりそうです。でもあのディス曲はアップしてすぐ取り下げられたんですよね。そうなるとちょっと違ってくるのかな? でもまあビッグジョーも帰ってきたわけで、次のアクションがあるのかどうか気になりますが、彼のアルバムを聴いている限りはかなり神経を病んでいる印象でしたし、シャバの空気を吸えば、また違うことをいいそうにも思うんですけどね。

> すいません、らっぷびとのアルバムはノータッチです。

了解です。私もノータッチですから。



仙台様

こんにちは。
はじめまして。

ラッパーが曲で批判された場合に、どのような態度を取るのがヒップホップ的に正しいのかをバーバルはポッドキャストの中で語っています。今回は自分たちのファンがヒップホップのビーフという文化を知らないために、いきなり自分がアンサーを返してしまうと驚かせることになる。だからまずビーフという文化があることを教えなければならないと、それでシーダを呼んで対話という形になったわけです。

サイプレス上野とディスについて話し合った回を聞けば、エンターテイメント性のあるアメリカのディスを肯定しているように思います。

そして、まさに今回のは、日本的な陰湿なディスではなく、笑える要素もあり、言葉の選択の巧さも際立ち、ラップの巧さも当然あって、動画としても配信してわかりやすさが伴った非常に面白いディス曲だったわけです。しかも、シーダたちは勘違いしていたのです。これほどおいしい条件が整っていて、どうして・・・となるわけです。

> kjについてですが、彼は生き方でアンサー返してると思いますよ。

知っています。



ペキンパーの男様

こんにちは。
はじめまして。

> バーバルが返さなかった理由

まずポッドキャストを聴かれてからとは思いますが、もしかしたらペキンパーの男さんがおっしゃるような保身の気持ちも底にはあるのかもしれませんね。

> 長くなってしまいすみません。ラップ人にも触れませんで(汗)

いえいえ、長文は好きですので、大丈夫です。



て様

こんにちは。
お久しぶりです。

> アニメネタでネットに出始めた時に聞き始め 今 こんな大きくなってビックリしてます笑

売れないときから好きだったアーティストが大きくなっていくのを見るのって嬉しいですよね。よく分かります。

> でも 確かに感じるものがないと言ったらそうかもしれませんね

少し気になったので本作について書いたブログやHPを読んだのですが、アニメの歌をそのままサンプリングしてやれていないことに不満が大きいみたいですね。まあ、らっぷびと自身はそこからの脱却を図り、もっと大きい土俵でやりたいのかもしれませんが。

でも、この曲はあのアニメについてラップしているといわれても、それが分からない私には彼のリリックはちょっと難しいのでしょうね。



DJ甘粕(あるいはBANDAL)様

またまた君ですか。
おお、まともなご意見と思って尊重しようにも、君からのコメントだと思うとガクッとくるのは何なんでしょう。
"次から次へリリースされる得体の知れないJUNKMUSIC"の中に"古いものを打ち破って"いく"新しいものが"あるのですよ。
gogonyanta | 2009.03.21 Sat 11:44
bossは一応アンサーソング作ったらしいのですが、このアンサーソングを発表しても何も得るものはないとbossは判断したみたいで、MJPのメンバーに聴かせただけにとどまったみたいです。ご存知でしたらすいません。

bigjoeってもう日本に帰ってきてたんですね!そろそろMJPのアルバム聴きたいです^^

二度のコメント失礼しました。
大気 | 2009.03.21 Sat 17:20
大気様

こんにちは。

ああ、そうでしたね。ボスの日記に書かれていたのを思い出しました。MJPはシングルでもいいから4MCで一緒にスタジオに入って録った音を早く聴きたいですね。あと、ライブも。
gogonyanta | 2009.03.22 Sun 11:15
全く関係ないですが、FUNKY MONKEY BABYSの新作にRHYMESTERのDJ JINが一曲提供してるみたいですね。
上地雄輔のソロデビュー曲も餓鬼レンジャーのGPが別名義で作曲しているようだし(元々知り合いらしく今彼のサポートDJもしているとか)、なんか最近の日本語ラップ界は多様化しまくってる気がしますね。
それが良いのか悪いのかはよく分かりませんが。
RK | 2009.03.22 Sun 12:53
RK様

こんばんは。

上地雄輔のは知ってましたが、FUNKY MONKEY BABYSにDJ JINが参加しているというのは初耳でした。まあ、儲かる仕事をやるのはいいことだと思います。上地のは20万枚でしたっけ。すごい話です。Ill-Bosstinoのように自分が認めた相手としか仕事しないのもひとつの哲学ですし、ビジネスはビジネスと割り切るのも人それぞれです。
gogonyanta | 2009.03.23 Mon 01:28
こんにちわ
う〜ん、どうも雑多な音楽愛好家は見えてるようで視野が狭いことを露呈してしまいましたか。らっぷびとさんは明らかに他のHIPHOPアーティストと毛色が違います。
レビューを書くのは自由でしょうけど、せめてさよなら絶望先生くらいは読んでからこうゆう記事書いてみましょう。
以上
あなたのためだから | 2009.03.25 Wed 20:12
BANDAL様

またあなたですか。当ブログの右欄にある新着コメントを表示するスペースは最大10までしか表示できません。ですから、あなたに丁寧にひとつひとつ返していると、それだけで埋まってしまうわけで、他のコメントしてくださった方々に迷惑をかけることになります。というわけで、ここにまとめて返事します。


【DABO『DABO PRESENTS B.M.W. vol.1』】

Bandalist(あるいは、BANDAL)様

せっかくいいこといってるのに、これもあなたが書いたかと思うと興ざめですね。ストリートでハスリング生活(ティッシュ配り)をおくるあなたがBESの境遇とどれほど似ているのかは知りませんが、フリースタイルができるできないがMCの条件というのは疑問です。そんなものができなくても、すごい作品が作れるならそれで十分です。フリースタイルはあくまでもできないよりはできた方がいいといった程度のものと捉えています。

SIMONはいざ知らず、KREVAに関して覚えられなのは、おそらくあなたの記憶力に問題があるからです。



【RADWIMPS「ささくれ」&神門「J-Popより愛を込めて」】

俺のBandal(あるいは、BANDAL)様

神門は借りずに買いましょうね。高くないですよ。

それと、異性と付き合ったことのない実にあなたらしいコメントです。「Here is happiness」にしろ、他の曲にしろ、一度でも恋人と暮らしたことのある人なら思わず頷きつつも、色々思い出しては涙しながら聴いてしまうパンチラインの雨あられです。



【SUIKEN×S-WORD『HYBRID LINK』】

Bandalは神(あるいは、BANDAL)様

コメントのクォリティが低すぎです。連続で書き込むのは結構ですが、下降線を辿るなら最初から止めましょう。



【安彦良和『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』第18巻】

BandADE(あるいは、BANDAL)様

昔のガンダムよりも今の新しいガンダムの方が視聴率もグッズの売上も上らしいと何かで読んだことがあるのですが、全世代に受け入れられているのがガンダムシリーズなんでしょうね。



【チェ 28歳の革命 / Che Part One】

天皇万歳(あるいは、BANDAL)様

革命とは崇高な言葉であり、行動ですよ。



【THA BLUE HERB『PHASE 3』】

名無し(あるいは、俺がBandyだ 覚えとけ、または、BANDAL)様

O.N.Oのライブを見たことありませんし、ソロアルバムすら聴いたことありません。それで不都合を感じことはありませんが、もしよろしかったらあなたの結構な文才でそのすばらしさを書いて下さればいいのに。



ようやくこれで最後。楽しんで書けるのも最初のふたつぐらいまでだね。今年は桜の開花が早いけど、粘着君の到来も早いようだ。ここ2年ばかしは黄金週間の頃に現れていたものだったけれど。いい加減疲れたよ。DABOの記事のコメントはオッと思ったけれど、それ以降は駄文を連ねるだけ。かまってちゃんはいつまで居座り続けるのだろう。


【らっぷびと『RAP MUSIC』】

あなたのためだから(あるいは、BANDAL)様

いい音楽だったり、表現というものはその作品の下敷きになった別の作品を知らずとも、いいと思わせてしまう力があるものです。あなたの場合はもっと色々な作品と接しましょうね。
gogonyanta | 2009.03.26 Thu 00:39
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