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MC SODA『Link A Passion』

2009年3月4日リリースのファーストアルバム。

北海道のヒップホップグループTRIBE ROCKのメンバーでもあるMC SODAのソロ作品。DJ A-1のアルバムで気になり、先日のMichitaのサードで確信に変わったラッパーで、ちょっと期待していたのだけど、少し微妙なアルバムだった。

変に低くしたり、潰したり、かっこつけたりすることなく、真っ直ぐで柔らかい声質は好みだし、おそらくは誠実であるだろう人柄を偲ばせる生真面目なリリックは、表現者としての目指すところを語り、大量消費社会への警告を発し、時に皮肉を効かせながら街を描写する。青臭さは感じるものの、消して薄っぺらさはない。

強く意識された押韻が加速させる疾走感のあるフロウもあれば、わざと外して変化をつけてみたり、またトラックにしてもミチタ直系のようなピアノの旋律が麗しいものからビートの重いもの、アブストラクまで。マイクリレー曲もある。

要素ごとに見ていけば平均点が高く、良作であることを約束されたようなものなのに、何かが足りない。だから面白味が感じられない。

haiiro de rossiに近い印象のラッパーであり、彼と同じように言葉が耳を通り過ぎていく。けれど内情はだいぶ違う。ハイイロデロッシの場合、それは意図したものであり、意味性よりも耳への心地良さに重点が置かれるためである。一方のMCソーダはすぐに言葉の意味が掴め、内容が頭にすんなり入るのに、少し留まっただけでやがて消えていくのだ。パンチラインの欠如なのか。確かに"スカウター付けたスカウトマン"のラインしか記憶にないのも事実だ。

しかし、それよりも大きい要因は抽象的な言葉ではあるが、はったり感みたいなものが足りず、ただ優等生の作品で終わってしまったところにあるのかなと感じた。はったりなんて言葉は決して誉め言葉ではないけれど、ことヒップホップに限っていえばかなり有効な特性であり、作品をより楽しませる一側面だ。客演しているカクマクシャカなどはラップがうまいとは少しも思わなかったが、はったり度がずいぶんと高く、印象に残った。


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2007.11.16 【TRIBE ROCK】1st mini AL『TRI TONE』
2009.03.04 1st AL『Link A Passion』
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2009.03.24 Tuesday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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2017.06.27 Tuesday 23:59 | - | - | -
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