すばらしくてNICE CHOICE

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<< Tokyo No.1 Soul Set『Beyond The World』 | main | 湯川潮音&東田トモヒロ@代々木公園野外ステージ >>
曽我部恵一BAND&ズクナシ@代々木公園野外ステージ
「Earth Day Tokyo2009」に行ってきた。地球にやさしいエコな環境をと声高に訴えるイベントだ。エコ活動なんてものはひとりひとりが粛々と行うものである。環境破壊がこのまま進めば、まずいことになると分かっていながら、舵を切らないのが人類ならばそれはそれ、絶滅すればいいだけの話だと思ってしまう身には、得意気にエコエコいうさから顔を拝むのはアホらしいし、地球にやさしくと題目唱えながら財布には厳しいエコグッズを並べるブースにもうんざりだし(でも新石垣空港反対の署名だけはしてきた。あれはダメだ)、屋台メシを食べるのにも行列を作り、いつもいるたこ焼き屋は無情にも追い出され、どこを見ても人人人、足元にはわんぱく顔の小型犬だらけのイベントになんか行くつもりなかったのだけど、気になるアーティストのライブが無料で見られるとなれば、前言をさくっと翻し、エコだーい好きな顔でしれっと行ってきた。


【浜崎貴司】 ~14:30

目当てのひとりだったのだが、着いたのが14時20分過ぎだったために、聴けたのはFLYING KIDSのデビュー曲「幸せであるように」の1曲だけ。駅の改札を出たところで歌っていれば、足を止めるほどの声量はあるものの、ギター1本で、バックにバンドサウンドがないためか、演奏にメリハリが欠け、冗長だった。天気が良かったので、座ってのんびり聴くのにちょうど最適。



【ズクナシ】 15:56~16:22

長野の方言で面倒くさがり屋を意味するバンド名を冠した女性4人組。初めて聴くバンドだったが、これは良い。60~70年代ロックの影響が顕著な音を出し、いい意味で音に隙間のある演奏は破壊力があり、気持ちの良いドライブ感があった。赤いグレッチを抱えたボーカルはジャニス・ジョップリンのようなシャウトをかまし、全身を使って客を煽る様はなかなかかっこよい。

ボーカルがギターを下ろして歌だけに専念する曲も数曲あり、その間はベースとキーボード、ドラムだけで演奏されるにもかかわらず、音が少しも薄まった気がしないのはキーボードのバックアップもさることながら、ベースがしっかりうねる音を出しているからだと思う。ベースがいいバンドはたいてい間違いない。

影響を受けた音や衣装はSuperflyに近いのだが、彼女たちはインディーズなために売上といったものにほとんど束縛されない分、好きな音を出していられるわけでスーパーフライよりもずっといいかもしれない。

最後に披露した曲では開放感のあるサビも良かったし、売れる曲も書けそう。



【YAOAO】 16:59~17:35

DACHAMBOのギターのAOとドラムのYAOによるユニット。マンドリン奏者のRyujiと、同じくダチャンボのベース・Esuzukiを加えた編成で演奏。どうでもいいけど、Bukka Billyって今ダチャンボにいるのね。

声の良さに胡座をかき、メロディが疎かになっているのがもったいないし、技術はあるだろうに、アレンジが練られておらず、こんなもんでいいかといった雰囲気が伝わってくる。ただ、最後のひとつ前に披露されたラスベガス云々という曲や、最後の曲はリズムも跳ねていたいし楽しめた。



【ポエットリー・ギャングスター】 17:59~18:31

タイムテーブルでこの名前を見たときは、何が出てくるのか予想もできず、ちょっと楽しみにしていたのだけど、不良中年たちのポエトリーリーディングだった。ラブ&ピース、あるいは角材にヘルメットをいまだに引きずっていそうな3人と、先日のFlying Booksでのイベントでも最後に出てきて告知をしていた怪しげなサングラスの男、それとロバート・ハリスの計5人が順に朗読していく。

他の4人に比べれば若いに違いないサングラス男(中段右)は、ディレイをかけたマイクに英語だかアラブの言葉だか分からない言語を吹き込み、人相以上に怪しげではったり感のあるパフォーマンスを披露。

それ以外は、現在どうして詩が以前ほどの影響力を持ち得ないのか証明してみせたステージだった。開口一番、"かすみ立つバビロン"なんて言葉が吐き出されれば、それまでバックに流れていたアンビエントなトラックに合わせてふざけて踊っていたニイチャンではないけれど、噴き出してしまうというものだ。他にも、"お前のトリップがトラップになっちゃいないか"とか、"お前のようにバビロンシティからチェックアウトしないぜ"とか、覚えているぐらいだからパンチラインといえばパンチラインなのかもしれないが、言葉の選択があまりに酷い。

体が冷えてきたのは、日が沈み、風が冷たくなったからだけではないはず。



【曽我部恵一BAND】 18:59~19:52

ロックしてロールする熱いライブだった。これが無料とはずいぶんとおいしい。各パートに際立ったテクニックがあるわけではないけれど、この4人が集まり、一生懸命に培ったからこそ出せる魔法がある。一体感のある演奏は実に楽しそうで、見ているこちらも思わず顔がほころんでしまった。

"真夜中に目が覚める"で始まる長めのMCを経てからの「テレフォンラブ」は2年ほど前に東大の五月祭で聴いたときよりも壮大な曲に変貌していた。端的にいえば名曲になっていた。そのまま「ミュージック!」に続く圧巻の流れからはライブ巧者なバンドならではの力強さが感じられた。そして最高だったのは、"らーらららららーら"で始まる「青春狂走曲」。このコーラスが始まった瞬間にそれまで以上に体を弾けさせていた人全員と握手したいぐらいだ。やっぱサニーデイサービスが忘れられないんだよなぁ。

家に帰ってきてついつい見てしまったのは、サニーデイの「サマーソルジャー」や「恋におちたら」のPVだった。サニーデイが青春そのものだったなんていうつもりはないけれど、音楽を一番真剣に聴いていた時期に出会ったバンドだっただけに、どうも色々と思い返されてしまう。

「テレフォンラブ」、「ミュージック!」、「青春狂走曲」という怒濤の展開の後は、年末に起きたイスラエル軍のガザ侵攻をテレビで見て、作ったという新曲「長い夜」を披露。ブルーハーツだった。

それを終えた後に一度引っ込み、すぐに出てきて長尺な「LOVE-SICK」をやって、最後はほぼアカペラでの「mellow mind」。轟音の残響が残る耳には聴き取りにくかったが、大群衆を前にアカペラで歌うという、サニーデイの頃に比べ見違えるようにたくましくなった曽我部を見て、ずいぶんと時間が流れたことを思う。


1.恋人たちのロック
2.トーキョーストーリー
3.海の向こうで
4.5月になれば彼女は
5.キラキラ
6.テレフォンラブ
7.ミュージック!
8.青春狂走曲
9.長い夜

アンコール
1.LOVE-SICK
2.mellow mind
2009.04.18 Saturday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:59 | - | - | -
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