すばらしくてNICE CHOICE

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tobaccojuice『ゆめのうた』

2009年4月22日リリースのカバーミニアルバム。

本作は洋楽のスタンダードナンバーに、ボーカルの松本敏将が新たに詩を付け直して歌うという、少し変わったカバー作品。まずは曲目とウィキペディア頼みの簡単な作品説明から。


1.煙が目にしみる / Smoke Gets In Your Eyes
  (作詞:Otto Harbach / 作曲:Jerome Kern)

  1933年のミュージカル「ロバータ」で歌われ人気を集め、以後様々なアーティストに歌い継
  がれていく。1958年10月にコーラスグループ・プラターズが大ヒットさせる。

2.サリーガーデン / Down By The Salley Gardens
  (作曲:アイルランド民謡)

  アイルランドの詩人にして、ノーベル文学賞受賞者のウィリアム・バトラー・イェイツの作品とさ
  れ、事実彼の詩集にも収められているが、元々はアイルランドの老婆がよくひとりで歌ってい
  たという不完全に記憶された歌の断片を彼が再構築したもの。"Salley"とはアイルランド語
  で「ヤナギ」を意味する"saileach"から来たと考えられている。

3.ムーンリバー / Moon River
  (作詞:John H Mercer / 作曲:Henry Nicola Mancini)

  1961年の映画『ティファニーで朝食を』の挿入歌。主演女優のオードリー・ヘプバーンが歌
  い、アカデミー賞歌曲賞を受賞。

4.ザ・ローズ / The Rose
  (作詞作曲:Amanda McBroom)

  1979年の映画『ローズ』で、主演のベット・ミドラーが歌い、ヒット。

5.テネシーワルツ / Tennessee Waltz
  (作詞:Redd Stewart / 作曲:Pee Wee King)

  元々は1946年に作られた曲だが、1950年にパティ・ペイジがカバーし、世界的なヒットを記
  録。日本でも1952年に和田壽三が訳詞したものを江利チエミが歌い大ヒットさせた。歌詞
  の内容から異論があるようだが、1956年、テネシー州は同曲を州歌のひとつとした。

6.ブルーベリー・ヒル / Blueberry Hill
  (作詞:Al Lewis & Larry Stock / 作曲:Vincent Rose)

  元々は1940年に作られ、1956年にファッツ・ドミノが大ヒットさせ、ロックンロールのスタン
  ダードにした。

7.オーラ・リー / Aura Lee
  (作詞:W. W. Fosdick / 作曲:George R. Poulton)

  1861年(アメリカ南北戦争の頃)に作られた曲。1956年にエルヴィス・プレスリーが大ヒットさ
  せた「ラヴ・ミー・テンダー」の原曲。歌詞は変えているけど。

8.ダニー・ボーイ / Danny Boy
  (作詞:Frederick E Weatherly / 作曲:アイルランド民謡)

  「ロンドンデリーの歌」として知られる旋律に、英国の弁護士ウェザリーが歌詞を付け、1913
  年に発表した曲。



以上の8曲を収録して2600円。さもしいのであまりお金の話はしたくないが、カバー曲でそれも版権が切れているような曲が多い中、8曲で2600円ってコストパフォーマンスが悪すぎ。本当は「トゥモロー / Tommorow」が入って全9曲だったが、直前で抜かれたようだ。9曲だって少ないと思うよ。

まあ、そんな気持ちで聴いたこともあってか、初めのうちは面白味のない作品に思えて仕方なかったのだけど、気持ちのいい午後の風に撫でられ、うつらうつらしながらM1のエンディングを聴いていたときに、ふと最後の1音の余韻の美しさに気づいたら、もうはまっていた。とても生々しく、目の前で弾かれているかのように録られていていいのだ。

タバコジュースの魅力はたくさんあるが、この企画ではメロディの自由さという最も強力な武器のひとつがはじめから奪われていて、その点が最初から不満だった。カバーなので、すでにあるメロディを忠実になぞらなければならないわけだ。

でも、イントロのブルースハープがかっこいいM6では、後半で歌詞カードにないパートが付け加えられ、松本の止められない想いが軽快なロックンロールに乗せられ自由に羽ばたく。

"明日には明日の風が吹く / 風に乗って風に乗って風に乗ってどこまでも / 風に乗って飛び立とう!"

「ママ」の最後のパートや、「サッチモの青い鳥」のサビと同じで、こういった簡単な言葉なのだが、松本の喉からひとたび出てくるとそこには不思議な説得力が秘められていて、カバー曲でもその美しさがやっぱり隠されることがなく、表れているのが嬉しかった。

M4の歌詞は唯一といっていいぐらいに原曲に忠実なのだけど、一番タバコジュースらしい歌詞でもあって面白い。

"権力者や運のいい奴にだけ 愛が微笑むと思っちまう夜に思い出してほしい
 凍える大地の雪の下に眠る花の種を
 今冬を耐えていつか太陽の光に必ず咲き誇る革命の花を
 誇り高き薔薇の花を"

原曲でも似たニュアンスの歌詞ではあるのだが、こちらの方が圧倒的にかっこいい。


まあ、カバーよりもオリジナル作品を早く聴きたいというのが本音ではあるが、箸休め的にはなかなか良いアルバムではあると思う。ただし、高い。
2009.05.01 Friday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:59 | - | - | -
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