すばらしくてNICE CHOICE

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LGYankees『MADE IN LGYankees』

2009年9月16日リリースのサードアルバム。

仙台を飛び越え、今や日本を代表するヒップホップグループのひとつになったLGYankeesの新作。ちょうど1年前に発表されたセカンドアルバム『NO DOUBT!!! -NO LIMIT-』がアルバムチャート初登場8位、初動1万4753枚だったわけだが、今作は順位こそ10位と下がったものの初動が1万7372枚と、年々CDの売上が下降線を辿っている中で結構な躍進を果たした。2週目にあたる10月5日付の最新チャートでは累計で2万5千枚を超えた。同月リリースのKREVAには圧倒的な差をつけられているが、AK-69には僅差で勝っている。

ちなみに、日本語ラップファンからは仙台代表と思われているGAGLEの4枚目は、彼らと同じ日に発売されたが、初登場131位と冴えない。売上枚数までは分からないが、100位の秋元順子で1477枚ということは推して知るべし。付け加えれば、9月7日付で鬼の『獄窓』が114位と健闘、16日リリースの鎮座DOPENESSのEMIからのファーストは193位、同じく神門『』は258位。ECDやECCYなどはランクにも入っていない。


これでずいぶんと行数を稼げたぞ。さて本題。LGYankeesのラップだが、基本的には前作と変わりばえしないテーマが並ぶ。俺たちはやるぞやるぞと威勢のいい曲を中心に、女性歌手にフックを歌わせる恋愛もの、争うよりも人生楽しもうぜ路線、感謝もの、配下を引き連れてのマイクリレー、社会平和希求といった具合だ。AK-69の新譜もそうだったが、豪華に遊ぼうぜ的な曲にはその辺の貧乏日本語ラップ勢にはない真実味がいくらか加わったようにも思う。それと金はやっぱり大事だよねラップは彼らがやるからこそリアリティがある。

音は序盤にピ~ヒャラ~といういかにもなトラックがあったが、基本的には前述のAK-69に通じるデジタル音で厚化粧したもので、私には悪趣味に映る。新しい路線と簡単に思わせることのできる沖縄風味も周到に取り入れられている。ただ、日本語ラップには珍しく、低音が下世話なほど利いていて、イヤホンではなく車で爆音で聴くのに適してそうだ。実際にそういう聴かれ方をしているのだろうなとも思う。

要所要所にR&B系の女性歌手(前作で好印象だった中村舞子は今作では歌い方にくどさが増していてげんなり)がフックを歌うことで、聴きやすさの向上が図られているのは同じだが、幾分ハードな曲が多くなったようにも思う。そのために、一本調子のだみ声でがなり立てるRYOの煩わしさが倍増。もう一方のHIROにしたって同様で、"ハーコー"なラップをしているが、技術そのものはFUNKY MONKEY BABYSと何ら変わらない。

マイクリレー曲などで若手をフックアップしている中で、唯一オッと思えたのは、headphone-Bulldogというラッパー。短いヴァースなのでしかとは判断できないのだけど、歌心も垣間見える柔らかいフロウは残念なラップを聴かせられてきたせいもあったためか、非常に魅力的に映った


色々書いてきたけれど、どうして彼らが売れるのかやっぱり分からない。女性がフックを歌う恋愛ものが配信等で人気があったとしても、結局はアルバムの売上に結びつかないことが多い。けれど彼らはハードな曲調を増やしても売上が増している。AK-69の新譜にも同じような感想を抱き、強引に客層を想像してみたが、実際のところ彼らのアルバムを買っている層とはどの辺りなのだろう。
2009.09.30 Wednesday 23:59 | 音楽 | comments(3) | trackbacks(0)
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2017.04.19 Wednesday 23:59 | - | - | -
コメント
あれ、書いてる途中でアップしちゃってませんか?
| 2009.10.01 Thu 23:45
どうもです。聞いた話に寄りますと、所謂ウエッサイ系は地方郊外のショップで売れてるらしいですね。

語弊があるかも知れませんが、行く所も無くショップが溜まり場、的な人達が買っている模様です。

地方郊外の絶望的な閉塞感から一時的に逃れる為のサウンドトラック、みたいな感じですかね。
ラム | 2009.10.03 Sat 18:45
名無し様

こんばんは。
お久しぶりです。

お恥ずかしいです。途中でアップしちゃいました。見なかったことにしてください。



ラム様

こんばんは。
コメントありがとうございます。

> 所謂ウエッサイ系は地方郊外のショップで売れてるらしいですね。
> 語弊があるかも知れませんが、行く所も無くショップが溜まり場、的な人達が
> 買っている模様です。地方郊外の絶望的な閉塞感から一時的に逃れる為の
> サウンドトラック、みたいな感じですかね。

"ファスト風土"、あるいは"国道16号線化"した地方郊外の絵が浮かんだことは確かですね。私の記事では社会批評的な視点を盛り込むのは面倒臭く、また私にそこまで読み解く力がないこともあり、踏み込まないようにしているのですが、彼らの購買層を想像したときに、郊外に住む本人たちとしてはかっこつけているつもりの、ださい若者が、周りも聴くから、人気があるからといった理由で買っているのかなとは思いました。まあ人気が人気を呼び、2万5千枚に行ったわけですごい話ではありますけどね。AK-69も同じなんでしょうね。
gogonyanta | 2009.10.04 Sun 01:10
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