すばらしくてNICE CHOICE

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Takatsuki『旅人のリズム』

2009年6月17日リリースの5枚目のアルバム。

いいアルバムだ。Takatsukiのソロ名義のアルバムに期待するものが寸分違わず収められている。サードアルバム『タカツキタツキ』で、Samurai Troopsと歩調を合わせるように小綺麗な方向に向かい、どうしてだか化学反応が成功しなかったSINDBADとの共作アルバム『ENTER THE FUNNIEST TEMPLE』を経て、ウッドベースを抱えたラッパーはようやく『hiphop music』、『東京・京都・NY』の流れに連なる、言葉はおかしいけれど、正統なアルバムを作り上げてくれた。

ウッドベースを基調に、ジャジーなピアノが加わったり、タケウチカズタケのウーリッツアーの音色がやさしく耳をくすぐり、幻想的ともいえるポエトリーリーディング、歌うようなフロウ、まるっきり歌もののフック、ラップであることにこだわるのではなく、タカツキというひとりの人間から生まれた音と言葉が全10曲37分にまとめられ、実に親密な空気に満ちている。

ここにはハト飛ばし名人も宇宙からの交信といったおもしろスキットもない。三十代にはなったけれど、いまだ青年のままといった印象のタカツキの言葉が、自身の旅の記憶だけを綴るのではなく、1曲目から聴き手を旅に誘う。"トタントタントトタン"のリズムに合わせられずにまごついていたら、細い路地から顔を出し先を急ぐ黒猫に邪魔だニャーと鳴かれてしまった。

タカツキというアーティストは表現のアウトプットをたくさん持っている。こてこてのラッパー人格を発揮するにはサムライトループス。一般的なヒップホップとは一線を画しながらも他人がやらない表現をするという意味で最もヒップホップなSUIKAでの活動。また女性R&B歌手AMY ANNAPURNAとのユニットiLalaもある。

ソロ名義での活動はといえば、日々のつれづれを歌うという意味でのフォークミュージックだと思う。何か新しい試みがなされているわけではないけれど、タカツキの紡ぐ言葉、風景、感じ方は独特であり、ファンとしては2年に1回ぐらいは近況を伝える彼からの手紙が欲しい。

特に気に入った曲はM1「旅人のリズム」、チャイ屋ならぬウサギの代理店を歌ったM3「アカツキ・コンダクター」、名曲に認定しても差し支えないほどすばらしいM5「できるなら京都で」、サムライトループスの「なんとなくさ」の姉妹版ともいえるM9「music,」の4曲。
2009.10.19 Monday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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2017.10.17 Tuesday 23:59 | - | - | -
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