すばらしくてNICE CHOICE

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JAY'ED『MUSICATION』

2009年10月28日リリースのセカンドアルバム。

オリコン11月9日付けアルバムチャートで初登場6位。初動枚数は1万9536枚。この数字はだいぶすごいのでは。1ヶ月前に出され、auのCMソングとしてもテレビから頻繁に流れていたシングル『Everybody』でも初動3466枚だったわけで、JUJUとのコラボシングルが収録されているわけでも、お決まりのアンサーソングが入っているわけでもない作品が2万枚近く売れたのだ。

ただ、シングルを丹念に聴いていたファンにはいささか物足りない内容になっている。ボーナストラック(DJ KAORIとのコラボ曲。これがなかなか軽快な出来)を抜かした全11曲のうち、純粋に新曲といえるのは3曲しかない。アルバム発表までには5枚ものシングルが出され、そのうちの2枚が両A面シングルであり、カバー曲以外のB面曲も収録してしまうと、アルバムは自然と既発曲で溢れかえることになる。

とはいえ、それが大きな不満かといえば、そんなこともないのだ。3枚目のシングル『ずっと一緒』から聴き始め、シングルが出されるたびに素材はいいのにそれが生かされていないという繰り言めいたことを記事に書き続けたわけだけど、アルバムとしてまとまったものを聴いてみると、あれだけ不満を並べたことなどきれいさっぱり忘れ去り、楽しんでしまった。我ながら現金なものだとは思うが、手のひら返しは毎度のこと。

そんなわけで、"80'sリバイバルなディスコ・ポップのエッセンスをR&Bにマッシュアップした意欲作"というM1「Everybody」で軽快に幕を開ける本作は、スムースな歌声が非常に心地良く、またR&Bなので当然だとは思うのだけど、日本ではないがしろにされがちなビートの低音がとても深い。このふたつの武器が強力なので、向こうの流行を取り入れているだけのきらいはあるものの、楽しんで聴けてしまうのだ。

クラシックピアノによる弾き語りにアレンジされたアルバムバージョンのM10「最後の優しさ」はやっぱり良曲だ。彼の歌い方の特徴でもある、徳永英明みたいに言葉を明瞭に発音しないことも気にならないほど、メロディの良さと歌詞のせつなさが相まって、すばらしい曲になっている。どうしてシングルヒットしなかったのだろう。

BACHLOGICトラックに英詩をつけたM7「Number 2 Heaven」、ボーカルエフェクトを利かしたUTA製のM9「Open Your Heart」、EMI MARIAとのデュエット曲となるM11「Luv Is...」という3曲の新曲は概して微妙な出来だ。意外だったのがエミマリアのドスの利いた歌声。こんな声の人だったかな。メロディが良ければ名曲になったと思うほどふたりのボーカルは相性が良い。

というわけで、思いの外楽しめたアルバムになった。先日の三浦大知のアルバムと同じく現行USの影響を多分に受けた作品であり、これまでのR&Bと謳いつつも日本人の琴線に触れるメロディを使ったただのポップミュージックに成り下がっていたそれとは一線を画す仕上がりであり、彼らが新しい波を作ってくれると面白いことになりそうだ。
2009.11.04 Wednesday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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