すばらしくてNICE CHOICE

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スティーヴン・キング『夜がはじまるとき』

読了。
☆☆☆/5点中

中短篇集『Just After Sunset』(2008)を二分冊にしたうちの2冊目。全13篇のうち後半の6篇が収録されている。「N」「魔性の猫」「ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で」「聾唖者」「アヤーナ」「どんづまりの窮地」。

1冊目の『夕暮れをすぎて』も良かったが、今回も期待を裏切らない。特に楽しめたのが最初の「N」。精神科医ボンサントの元にやってきた強迫性障害を患うN。手紙や診療記録を通してメイン州中部の小さな町で起きている異様な出来事が徐々に明らかになっていく。クトゥルーの影が少しちらつく、ホラー作家として本領発揮した中篇(キングにとっては短篇だろうけど)。

最強の猫をこれでもかと残忍に描いたのが1977年初出の「魔性の猫」。終わり方がいい。「ニューヨーク・タイムズを特別割引価格で」は最近の文芸路線。「聾唖者」や「アヤーナ」も悪くないし、どんなに短くてもキングらしい粘つく筆致を堪能できるわけだが、最後の最後に据えられた「どんづまりの窮地」が強烈すぎて、その2篇を霞ませる。

「どんづまりの窮地」の臭気溢れる文章はオチがなんとなく読めるにもかかわらず、また鼻がもう十分だ止めてくれと哀願しているにもかかわらず、読み進めてしまう。とてもキングらしいいたずら心に満ちた中篇。最近は上品な内容をめざしているように思えて少し物足りなさを覚えたりもしていたわけだけど、やっぱりキングはキングと思わせてくれた。
2010.02.09 Tuesday 23:58 | | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
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