すばらしくてNICE CHOICE

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2010年ベストアルバム
だいぶ遅くなってしまったけれど、2010年にリリースされ、気に入った10枚を選んでみた。毎年ジャンル別にも5枚選別しているが、年々そのジャンル数が減っていて、自分でもどうなのと危惧しているところではある。が、2010年は日本のR&Bというジャンルに当たる作品の発表が少なかったことや実際に聴いたアルバムでも敢えてベストに入れたいと思わせるものがなかったこともあり、やむなく削除。

洋楽に関していえば、誰もが大絶賛のKanye Westの新譜やJohn LegendとThe Rootsのコラボ作、Eminemのアルバムを入れても良かったのだけど、記事を書いていないこともあり、最初から除外した。洋楽ヒップホップでいえば、無料ミックステープの段階で期待させる実力を見せていた新人たちがことごとく外していたのは不思議だった。

日本のロックは相変わらず活気づいていて面白い。デジタル音で強引にダンスさせるロックバンドがちょっと前まで一世風靡していたが、ここのところ、アンプからの鳴りをそのままCDにぶち込んだようなロック本来の躍動感を記録したバンドが次々と出てきていることが嬉しい。ただ、実際に選んだのはそういった活きのいい若手バンドではなく、中堅どころの作品となったのはまた面白いところだと思う。

中堅クラスの頑張りといえば、ポップスもそんな辺りを選んでいる。他にも矢野顕子と森山良子のユニット・やもりや新人の舞花、あるいはスガシカオNOKKO、シングルで一発当てそれだけでも十分選出したくなる魅力を放っていたmoumoonらは結局最後のところで漏れてしまった。

日本のヒップホップはここ数年は豊作といえるほどバラエティに富み、質の高い作品がポンポン飛び出す状況が続いていたが、2010年は種まきの時期だった。その思いをさらに強くさせるのは、無料ダウンロード作品が一気に一般化したことにもある。初めて名前を聞くラッパーから、すでに実績のあるアーティストまで、その利用の仕方は様々だが、かなりの量の作品が週に3〜4曲のペースで配信され、一方でまとまった形のミックステープも公開された。

「日本語ラップ」ジャンルの5枚のうち、3枚が無料DLミックステープだ。選出しなかったが、ham-Rの戦略的な発表の仕方を見ていると、2010年は明らかに種まき感があり、しかもその仕込みを完璧に終わらせた印象がある。だから次のアクションとなるだろう製品盤リリースに期待している。無名の地方ラッパーでもフリーならとりあえず1回は聴いてみるわけで、そこから先の「結果」をどう出すのか、アメリカのような成功例がまだ出てきていない状況では未知な部分も多いが、聴き手としては楽しみが多かった。


第1位 SUIKA『スイカ夜話』

前作『カッコいい』が名盤過ぎて、それを越えるのは難しいだろうなと思っていたわけだけど、コラボ作を中心とした楽曲を揃えたことで何だかスルッと乗り越えてしまったのが何ともすごい。しかも、ここに来てライブの中心となる力のあるキャッチーな曲がまだまだ生まれているわけで、今作も名盤決定でしょう。


第2位 tobaccojuice『どこまでも行けるさ』 →記事

アルバムタイトル通りにすごく明るいアルバム。再びのインディーズということで、暗い作品になるのかなと思っていたのだけど、そうではなく自らに檄を飛ばすような前向きさが感じられた。その表題作は音源ではポップすぎかなという印象を受けたが、先日のライブでは目茶苦茶ロックに様変わりしていてかっこよかった。


第3位 andymori『ファンファーレと熱狂』 →記事

本作の持つ鮮烈さは何度聴いても色褪せない。久しぶりにロックの神様に愛されてるバンドだなと思った。他と何が違うのかはっきりとは語れないのだけど、彼らはギターをただカッティングするだけで、他にはない光を放つ。若干もたつくドラムがどうのと記事に書いたが、結局脱退したらしい。残念。


第4位 サンボマスター『きみのためにつよくなりたい』 →記事

5枚目のアルバムだけど、あの持ち前のテンションを維持し、さらに上向きにさせている。より幅広い層に聴かれることを意識しつつも、自分たちの色を薄めることをよしとせず、そこのところのバランスが非常にうまい。


第5位 土岐麻子『乱反射ガール』 →記事

これは夏によく聴いた。制作陣もすてきだし、歌声も心地良いシティポップス。土岐麻子ってそれまでは名前ぐらいしか知らなかったけれど、本作を聴いて以降は彼女が関わる作品は積極的にチェックした。南波志帆も土岐麻子が参加しているというので聴いたのだった。


第6位 湯川潮音『クレッシェンド』

発売されてからしばらく経って聴いたのだけど、どうしてこんな傑作がそんなに話題にならなかったのか不思議。最近の入眠時の音楽。すばらしいのひと言。年初にあんなカバーアルバムを出していた人と同一人物とは思えない。


第7位 aiko『BABY』 →記事

自分でもまさかaikoをランクインさせるとは思わなかった。彼女といえば、恋愛をテーマに女の子の気持ちを明快なメロディに乗せるのが持ち味なわけだが、ここ数作は質は高いものの似たようなアルバムが続いていた。が、今回はドロッとした想いを歌い、情念のかたまりのような作品となっていたのに驚いた。あの快活さがほとんど感じられない。そこに惹かれた。


第8位 清竜人『WORLD』 →記事

成長著しいロックミュージシャンのセカンドアルバム。突き刺さる言葉と奥深いところまで届く歌声という武器に、飽きさせないアレンジワークが加わり、聴きやすさが増した。コンスタントにシングルを発表しているし、楽しみな若手のひとり。


第9位 呂布カルマ『四次元HIP-HOP』

名古屋のラッパーの2枚目。一気に風格すら感じられるようになった。短時間で制作した曲を無料DLとして発表するという武者修行的なことも続けていて、今かなり面白い位置にいるラッパーだ。復活したBBOY PARK MCバトルでも名古屋代表を勝ち取っていて、ますます目が離せない存在となった。


第10位 ASIAN KUNG-FU GENERATION『マジックディスク』 →記事

まさか自分が選ぶとは思わなかったミュージシャンの2弾目は彼ら。同時期にデビューしたレミオロメンが好きで、アジカンのことは微妙とずっと思っていたのだけど、レミオロメンが下降するのと反比例して、彼らは自由度を増し、どんどん面白くなっていく。ここに来てここまで新鮮な音を出すとは思いもよらなかった。



<ジャンル別>

【邦楽ロック】

・THE BAWDIES『THERE'S NO TURNING BACK
・サカナクション『kikUUiki
・オトナモード『雨の色 風の色
・LOVE PSYCHEDELICO『ABBOT KINNEY
・スピッツ『とげまる


【邦楽ポップス】

・秦基博『Documentary』
・キセル『凪』
・YUKI『うれしくって抱きあうよ
・川本真琴 feat. TIGER FAKE FUR『音楽の世界へようこそ
・YUI『HOLIDAYS IN THE SUN


【日本語ラップ】

・HAIIRO DE ROSSI『same same but different
・CHRIS『THE BLUEPRINT C
・mikE maTida『Hey! Mikee vol.1』
・KLOOZ『NO GRAVITY』
・SEEDA『BREATH』
2011.01.04 Tuesday 23:59 | 音楽 | comments(4) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:59 | - | - | -
コメント
僕もアジカンのランクインはびっくりしました
まだそのアルバムは聴いていませんが何とか聴くまでに色眼鏡外せれば良いなぁと思いますw

志人のブログから行けるインタビュー読んだんですが彼は昨年も色々準備してたんですね
カセットテープって本当にカセットテープなんでしょうか・・・・・
ただ降神の3枚目はやっぱり大分後になるんでしょうねw
P | 2011.01.13 Thu 21:13
gogonyantaさん、

はじめまして。いつも旬な記事をありがとうございます。
最近このページにたどり着き、ヒッピホップ系の記事を中心に楽しく読ませていただいています。
2010年は、SEEDA、やけのはらのアルバムも聴きましたが、
一番聴いていたのは、なぜかガグルのBIG BANG THEORYでした。笑

ところで一つ質問させていただきたいのですが、なにぶん新参者ゆえ、
もしも質問が不適切でしたらそのままスルーしてください。

私は最近R&Bに興味を持ち、USHER、NE-YO、BEYONCEといった最近の有名どころから聴いています。
gogonyantaさんのページ以外でR&B系のレビューサイト(ブログ)を探してみたところ、
http://www.p2s2rb.com/teabox.html
http://www2s.biglobe.ne.jp/~r-nation/index.htm
http://www1.odn.ne.jp/cad05590/index5.html
といったサイトを見つけたのですが、少し前の記事が中心であり、
より最近のアルバムのレビューも読んでみたいと思っています。

そこで、もしgogonyantaさんが参考にされているレビューサイトがあれば、教えていただけませんでしょうか?
clock | 2011.01.15 Sat 07:55
P様

こんにちは。
いつもありがとうございます。

> 僕もアジカンのランクインはびっくりしました

アジカンは記事にも書いたのですが、どんどんこだわりみたいなものを捨て始めていて、自由度が増しているように思いますね。それが悪い方向に行くのではなく、良い自由さを手にしてたために新鮮な音になっていました。

> 志人のブログから行けるインタビュー読んだんですが

慌てて見に行きました!色々予定が書かれていて嬉しいのですが、彼に関してはとりあえず作品が出るまでは油断できないので、予定は未定と思っています。悲しい・・・。



clock様

はじめまして!
コメントありがとうございます。

> 一番聴いていたのは、なぜかガグルのBIG BANG THEORYでした。笑

ああ、私が唯一苦手なアルバムです・・・。1枚目も3枚目も一昨年出た4枚も力作だとは思うのですが、なぜだかそれだけはムリだったんです。評判はいいんですけど、不思議です。

> R&B系のレビューサイト(ブログ)

上のふたつは初めて見ましたが、最後の「ファットソウル」は良いサイトでしたね。更新停止がホント残念です。昔は私も参考にしていました。

私がチェックしているのは、タワーレコードのフリーペーパー「bounce」とTwitterでのフォロワーさんの呟きがメインです。

fleasoul
http://fleasoul.blog24.fc2.com

ブログではここぐらいでしょうか。前はもうちょっとチェックしてたのですが・・・。あと、2ちゃんねるのR&B板も見てました。情報は玉石混淆ですが、直な意見も多いですし。最近はTwitter頼りになりすぎていて、話題にならないと反対に気づかなかったりですね。

そういうわけでレビューサイト(ブログ)でオススメできるところがひとつだけというのは何とも寂しい限りですが、すみません。
gogonyanta | 2011.01.15 Sat 16:21
gogonyantaさん、

御丁寧なお返事、ありがとうございます。
是非参考にさせていただきます。fleasoulは記事が多く読み応えがありそうですね。

なるほど、BIG BANG THEORYはだめでしたか。しかもピンポイントで。。笑
私のガグル評価は、MITSU THE BEATSの音が好みなので、全体的に高めになっているかもしれません。
ちなみに自分的ガグル愛の内訳は、「トラック」:「ポジティブなメッセージ」:「個性的な言葉遣いとラップ」が、5:3:2という感じです。BIG BANG THEORYでは「屍を超えて」が好きです。
しかし言われてみれば、僕も一枚目の方が好きな曲は多いかもしれません。
3枚目、4枚目はまだ聴いていないので、また是非聴いてみたいと思います。ありがとうございます。

これからも更新を楽しみにしています!
全国的に寒いようですがgogonyantaさんもどうぞ体にはお気をつけください。
clock | 2011.01.16 Sun 08:18
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