すばらしくてNICE CHOICE

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くるり『言葉にならない、笑顔を見せてくれよ』

2010年9月8日リリースの9枚目のアルバム。


2001年のサードアルバム『TEAM ROCK』以来となる全曲国内録音とのこと。ギターボーカル岸田繁とベース佐藤征史のふたりにサポートドラムのbobo(54-71)を加えた3人による演奏が多く、非常にざっくりとしたロックだ。

アルバムの題名が歌われるだけの非常に短いM1「無題」に続いて、M2「さよならアメリカ」で本編が本格的に幕を開ける。その歌い出しが良い。"ろくでなしアメリカの手のひらで泳ぎ疲れたよ / 干上がった生命線 ここはきれいな河でした"。サビでは、"さよなら アメリカ さよなら さよなら / 日の本 ここだよ さよなら"とアコースティックギターの音色を生かしたシンプルなもので、いきなり60〜70年代のメッセージ色の強いフォークソングのような趣に嬉しい悲鳴をあげたくなる。安直な右傾化とも違う希望が歌われる点が素晴らしい。良盤の予感しかしなかった。

が、次が良くなかった。カップリングベストアルバム『僕の住んでいた街』にも収録されたM3「東京レレレのレ」で日本独特のリズムや音を取り込もうとする。文脈としては間違っていないのだろうけれど、曲としての面白味に欠ける。

M4「目玉のおやじ」からはまたアメリカの"沢山の置き土産"を手に取るが、肩の力が抜けていると書けば良いように聞こえるものの、実際の所はメロディに魅力が乏しく、そんな曲ばかりが並ぶので、次第に意気消沈していく。

安心のくるり品質が聴けるのは、彼らの名曲方程式に則ったM6「魔法のじゅうたん」。それよりも、松任谷由実が作詞とボーカルで参加したM7「シャツを洗えば」が良い。本作を聴く価値があるとすれば、この曲があるからだ。高く澄み切った空を連想させるこの曲は、意外に骨太なロックが鳴らされているが、ユーミンの柔らかい歌声が合わさることで親しみやすさが増すのがうまい。


前作『魂のゆくえ』は、オーケストラにまで伸びていった音楽の旅に疲れたのか、メジャーファーストアルバム『さよならストレンジャー』に近いシンプルな路線に戻った。今作もその流れを汲む音であるが、前作では随所で小気味良く弾んでいた鍵盤が省かれたことでますます簡素化に拍車がかかり、メロディの良さで補われるならまだしも歌メロまで素朴に陥ったためにどうにも残念な出来となった。
2011.01.24 Monday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:59 | - | - | -
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