すばらしくてNICE CHOICE

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クライモリ / Wrong Turn

67点/100点満点中

特殊メイク・特殊効果の第一人者スタン・ウィンストン製作(当然特殊メイクも担当)の2003年のスプラッタホラー。製作費1260万ドル。

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米国ウェストヴァージニア州。事故で大渋滞の州道を避けるべく、就職面接に向かう医学生クリスは鬱蒼とした森の中を走る未舗装の抜け道を選択。最初は快調に走らせていたが、脇見をした直後、道路の真ん中に停められた車に衝突してしまう。キャンプに来た大学生5人の車だった。仕掛けられた棘付きのワイヤーに引っかかり、タイヤがパンクしたのだ。深い森の中で立ち往生した6人はひとまず公衆電話があるところまで歩き始めるが・・・。
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題名ぐらいは知っていたし、シリーズになっているのを見てはいたのだけど、テレビゲームに似たようなタイトルがあった気がして、それの映画化なのかなと思い、ずっと手に取ることがなかった作品。つい最近、スティーヴン・キングが2003年のナンバー1に挙げていたと知り、慌てて見ることに。

森の中の怪しげな一軒家に乗り込んだ際に、大学生グループのひとり、陽気なスコットは監督の代わりにあらかじめ弁明する。状況が映画『サランドラ』のようだ、と。ウェス・クレイヴンの1977年の作品で、私は未見だが、そのリメイク作の『ヒルズ・ハブ・アイズ』は見ている。ニューメキシコの旧核実験場で暮らす、放射能により姿形が変わった上に食習慣まで変化してしまった一族の物語だ。

サランドラ』(『ヒルズ・ハブ・アイズ』)の舞台が砂漠なら、本作は森であり、向こうが放射能ならこちらは近親相姦となる。そうなると、2005年の『ディセント』も同じ系譜だったのだなと気づく。これらの恐怖に共通の泉はフランケンシュタイン辺りに行き着くのだろうか。それとも日本なら『桃太郎』なのかな。古事記や日本書紀を紐解くともっとさかのぼれそう。

いずれにしても、食人を嗜む異形の(元は人間であり、時代が経れば経るほど倫理的な問題を抱えそうだけど、ここはあえて)クリーチャーたちは、彼らの縄張りに飛んで火に入るなんとやらのごとくのこのことやって来た若者をパクッとしてしまう。考察の真似事をするならば、未知なるものへの原初的な恐怖が描かれている。

森の中ということもあり、クリーチャー視点が『プレデター』ぽいと思ったら、製作と特殊メイクを担当したスタン・ウィンストンという人はその道の大家で、その『プレデター』はもちろん、ジョン・カーペンターの『遊星からの物体X』、『ターミネーター』、『エイリアン2』(アカデミー賞視覚効果賞受賞)、『シザーハンズ』、『ターミネーター2』(アカデミー賞視覚効果賞&メイクアップ賞受賞)、『ジュラシック・パーク』(3度目のアカデミー視覚効果賞)、『アイアンマン』等々で活躍した人(もう故人だけど)で、映画ファンとしては知らないと恥ずかしい人だったようだ。『プレデター』ぽさは監督のウィンストンへの敬意なのだろう。

そんな彼が関わった作品ということもあり、森の中で最初に殺される女性へのその手口や、樹上で斧を一閃させる場面などが特に見所となる。ただ、その樹上シーンは全体的に画面が暗すぎてスリリングさに欠けるのが残念。また、ホラーでは当然のことではあるのだけど、いささかご都合主義的な展開が目に付き、愛嬌といえばそれまでではあるが、不満を覚える。でも、スプラッタ表現は多めではあるものの、真っ当に人を怖がらせようと一生懸命努力している好感の持てる作品ではある。
2011.05.28 Saturday 23:59 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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