すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
08 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
<< コクリコ坂から | main | ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える(R18無修正バージョン) / The Hangover Part II >>
トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン / Transformers: Dark of the Moon

82点/100点満点中

実写版「トランスフォーマー」シリーズの第3弾。監督はそのままマイケル・ベイ、製作総指揮陣には当然スティーヴン・スピルバーグ。製作費は1作目が1.5億ドル、次作2億ドル、そしてシリーズ完結編にして3D作品となった本作は1.95億ドル。2011年公開作品。

************************************
1969年、アメリカNASAのアポロ11号が月面着陸に成功。しかしこの歴史的偉業の陰には、アメリカがひた隠しにする衝撃の事実があった。月の裏側には、未知の金属生命体"トランスフォーマー"の宇宙船が不時着していたのだ。月日が流れ、現代のシカゴ。社会人サムはオフィス機器に姿を変えたトランスフォーマーの侵略者に再び襲われる。オプティマス・プライム率いるオートボットと共闘するが、政府が長年隠し続けてきた事実が最悪の事態を招くことに・・・。
************************************

日本映画では考えられないほどの大金がつぎ込まれるハリウッド映画の中でも桁外れの予算がつく本シリーズの楽しみは、なんといっても最新の視覚効果を思う存分味わえることだ。今回は『アバター』で使われた3D撮影システムが導入されている。2Dで見た予告編でもロボットたちの顔の表面がこれまで以上に生々しく、本物っぽい確かな質感まで再現され、さらには超高層ビルが真ん中から引きちぎれる映像など、とてつもない次元に達している絵を見せつけられ、ドラマ部分の不満はお約束のように抱くにもかかわらず、今回も劇場に足を運んだ。

前2作共正直いって、途中から彼らが何のために戦っているのか分からなくなる。さらにいえば、終盤のクライマックスシーンにさしかかった頃にはどれが味方でどれが敵かも曖昧になる。だから本作公開前にテレビで放映された旧作をふたつとも見て、これまでの物語を復習した。殊勝だ。

1作目『トランスフォーマー』はシャイア・ラブーフ演じる主人公サムと人間側に味方してくれる金属生命体"トランスフォーマー"のオートロボットたちが出会い、彼らが地球にやってきた理由であるオールスパークを巡り、悪の軍団ディセプティコンと戦う。それから2年後が2作目『リベンジ』。消滅したはずのオールスパークの破片がまだ残っていて、それを入手したディセプティコンの残党がリーダー・メガトロンを復活させる。そして彼が主と仰ぐザ・フォールンと共に地球に舞い戻り、金属生命体たちのエネルギー源となるエネルゴンを大量に手に入れるために恒星である太陽を破壊しようとするが、人間とオートボットの活躍で阻止することとなる。

そんなこんなをウィキペディアを参照しながらふむふむと覚えたわけだけど、まあ関係なかった。前作までの話を知らなくても充分楽しめる。相変わらず敵はディセプティコン率いるメガトロンで、味方は炎のマークが勇ましく入ったトラックに変形するオプティマス・プライム。サムの相棒は黄色いバンブルビー。

車や飛行機が突然ガシャンガシャンと音を立てながら見る間の内に巨大ロボットに変身し、狡猾な悪をアメリカ軍と共にガキーンバキーンバシュッ!ドカーンいわせながら街を破壊しつつ戦い、地球の平和を守るいつもの話。

予告編で見た通りに、CGはとてつもない現実感を生み出している。ファンタジー色の強い景色が広がる別の惑星を描いた『アバター』とは異なり、現代シカゴを舞台にしていて、3D化が難しそうな印象を抱いたが、ほとんどの映像はスムースで、慣れもあるが、大きなストレスを覚えない。ただ、ロボットたちが不自然なほど小さく、明らかな遠近の歪みを感じられる箇所も一部あるけれど、3D作品では仕方のないことなのかもしれない。

とはいえ、より生々しさが増したCG画を堪能させるためにも2Dでも良かったのではと思ってしまうのも確か。大枚がヒラヒラ舞い上がる絵が容易に思い浮かぶほど、惜しげもなく高そうな最新技術映像がこれでもかこれでもかと繰り出されるクライマックスの市街地戦では情報量が多く、目で追いかけ脳で処理するのにアップアップし、しまいには眠くなってしまう。それと、結局どれが敵でどれが味方か分からなくなった。もうちょっとはっきりとした色分けが必要だろう。

前作には人間ドラマが足りないと主演のラブーフは不満を口にしたらしいが、今作も同様だ。ただ、コメディ映画の「ハングオーバー」シリーズで活躍しているジェリー・ワンがケン・チョン役で、ラブーフの先輩社員として登場し、少しの間作品をかき回したのは良かった。上司役にはジョン・マルコヴィッチだったり、本物のアポロ11号の搭乗員がカメオ出演したりと、配役の面白さはあるものの、やはり本当の主役はCGだ。

監督自身で前作は脚本が失敗だったと語ったらしいけれど、本作にもそれに負けない粗がある。ヒロインがメガトロンをそそのかす演出は、今回はこれまで以上に人間主導で地球の平和をもたらす趣向とはいえ興ざめだ。そもそもヒロインのカーリーを演じたロージー・ハンティントン=ホワイトリーに不満がある。前作までのミーガン・フォックスだって、まあたいした活躍をするわけではないし、CG映画のツマでしかないものの、作り手の意図通りにセックスシンボルとしての輝きを放っていた。前作公開時のインタビューで監督の独裁をヒトラーになぞらえるという失言でスピルバーグの怒りを買い、降板させられたわけだけど、かえすがえすも残念だ。

今回も157分間ととても長く、後半はてんやわんやの映像が次々と襲いかかってきて、すげーと口をポカーンとしつつ、なんだか眠いとなる映画ではあるが、それ以上の感慨が特に湧かないという意味でも超娯楽大作であり、いかにも夏休み映画だ。
2011.08.01 Monday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
コメント
コメントする











この記事のトラックバックURL
http://gogonyanta.jugem.jp/trackback/3566
トラックバック
Profile
Search This Site
Category
New Entries
Comment


Archives

今日も愚痴り中