すばらしくてNICE CHOICE

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ブロークン・フラワーズ / Broken Flowers

67点/100点満点中

ジム・ジャームッシュ監督による2005年のコメディ映画。ビル・マーレイ主演。第58回カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリ受賞。製作費1000万ドル。

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かつては多くの女性と恋愛を楽しんだ元プレイボーイのドン・ジョンストンは、中年となった現在も勝手気ままな独身生活を送っている。そんなドンに恋人シェリーも愛想を尽かして出ていった。そこへ、差出人不明のピンクの手紙が届く。便せんには"あなたと別れて20年、あなたの息子はもうすぐ19歳になります"と書かれていた。それを聞いた親友のウィンストンは、お節介にもドンが当時付き合っていた女性たちを訪ねて回る旅を段取りしてしまう。そして、気乗りのしないドンを強引に息子探しの旅へと送り出すのだった。
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ジム・ジャームッシュ作品は懲りずにちょくちょく見ているわけだけど、その相性の悪さに毎回なんでこんなの手に取ったのだろうと後悔することしきりだったが、今回は少し面白かった。それもこれもひとえにビル・マーレイの演技力に魅了されたからだ。コメディといっても、オフビートな笑いであり、しかもかなりじんわりと伝わってくる類のものだから、マーレイに全てがかかっていて、だからこそ作品として成り立っているのだと思う。

20年前の恋人の家をレンタカーで次々と回っていく。が、ロードムービーの体裁を取るわけではなく、過去の恋人に会うという居心地の悪さを淡々と描き、でもドンの心の深いところを覗き込むといったわけでもなく、そのバランスが非常に面白い。いわば過去の自分と向き合うという人間ドラマでありながら、突然再開したふたりが打ち解けあうことなどできるわけもなく、表面的な交流がなされ、その微妙な距離感やいたたまれなさが笑いに繋がる。ちょっとした視線の演技だけで笑いをもたらすマーレイはすごい。

興味がないとはいえ、それでも自分の息子が知ってしまったわけで、最後になってようやく自分から積極的に他人と関わらろうとするが、その結末とそれに続くもしかしたらという出会いに立ちすくむエンディングは拍子抜けといえば確かにその通りだが、本作にはこれ以上のラストシーンはないだろうなと思わせる演出ではある。
2011.10.09 Sunday 23:58 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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2017.05.21 Sunday 23:58 | - | - | -
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