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iLala『MARMAID IN BLUESTREET』

2011年4月27日リリースのファーストミニアルバム。
/5点中

ヒップホップグループSMRYTRPSやSUIKAなどでも活躍するラッパーTakatsukiとR&B歌手Amy AnnapurnaによるユニットiLalaの初となる製品版。2007年に5曲入りのミニアルバムをiTunes Store限定で発表していたが、その5曲に「夢の中でアンコール」と「はだしの踊り子」、「冷たくしないで」の3曲を加えて計8曲収録されていることになる。配信版はビットレートが128kbpsだったわけで、本作を手に取った方が正解だろう。

歌詞カードにタカツキの筆による文章が載っている。彼がまだ新宿スポークンワーズスラムに出ていた頃、歌舞伎町を眺めていて、"「都市に住むいい大人の男女の恋愛」というものにひどく魅せられた"のだという。そんなわけで本作ではタカツキとエイミアンナプルナが歌舞伎町で採集した悲喜こもごもな8つの恋愛が描かれている。

2007年版の記事を読み返すとずいぶんと不満を覚えたようだが、本作はかなり楽しんで聴けた。タカツキのラップとアンナプルナの歌の関係は、チャートでよく見かけるような主従関係になってしまうようなものではなく、ラップと歌が対等だ。しかも、いわゆるR&Bな音ではなく一部でホーンが導入されていることや歌のテーマが大人の恋愛ということもあり、どことなく歌謡曲の様相を帯びている。

渋谷のタワーレコードで発売日に購入したのだけど、ヒップホップ棚になくて慌てたのをよく覚えている。よくよく探してみたら、ポップスの棚に結局あったわけだけど、聴いた今ならなるほどと納得できる。ラップの比重が半分を占めていながら、やや湿り気を帯びたメロディが耳当たりよく響き、さらにいえばラテンぽいアレンジなどのおかげで、十分ポップスとして通用する開けた作品になっている。

実際のライブを聴くとエイミアンナプルナの歌声は本作に吹き込まれた歌声よりももっと艶があり、スピッツの草野正宗が書いた曲名を例えに引用するならば、"野生のチューリップ"のような奔放さと可憐さがある。そうした魅力を封じ込めることができなかったのか、それとも敢えて誰でも聴けるポップスとして機能させるために、中庸な聴こえを優先したのかは分からないが、私にはいずれにしてももったいないなと思える。
2011.11.21 Monday 23:59 | 音楽 | comments(0) | trackbacks(0)
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