すばらしくてNICE CHOICE

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アニマル・キングダム / Animal Kingdom

61点/100点満点中

メタルヘッド』で共同脚本を務めたオーストラリア人デヴィッド・ミショッドの初監督作となるクライムサスペンス。2010年のサンダンス映画祭・ワールドシネマドラマ部門で審査員グランプリを受賞。祖母役のジャッキー・ウィーヴァーは第83回アカデミー賞と第68回ゴールデングローブ賞のそれぞれで助演女優賞候補に。『英国王のスピーチ』で主人公の兄のエドワード8世を演じたガイ・ピアース共演。製作費500万オーストラリアドル。2012年公開作品。

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オーストラリア・メルボルン。母とふたり暮らしの17歳の高校生ジョシュアだったが、ある日その母が薬物の過剰摂取で急死する。途方に暮れた彼は、母が遠ざけていた実家の祖母ジャニーンに連絡を取り、彼女に引き取られることに。ジャニーンと3人の息子たちは、強盗や麻薬で生計を立てる犯罪一家だった。戸惑いながらも、普通の高校生活を送り始めたジョシュアだったが、次第に一家の稼業に巻き込まれていく・・・。
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ウィキペディアによると、"1988年にメルボルンでビクトリア州警官2名を射殺し無罪判決を受けたトレヴァー・ペティンギルとその家族に"ヒントを得て、制作された作品だという。実際にあった事件だろうが、想像上の産物だろうが、映画として面白ければいいわけで、本作の宣伝文句は、あのクエンティン・タランティーノが2010年の十選として、『トイ・ストーリー3』、『ソーシャル・ネットワーク』に次ぐ第3位に選んでいるということだった。彼が気に入った犯罪ドラマならばそれは面白かろうと期待するわけだけど、今回はものの見事に外れた。残念。

"獣の王国"という題名、犯罪一家らしいアクの強い男たちとそれを束ねている肝っ玉母ちゃんといった印象の予告編、そしてタランティーノのお墨付き。それはもうケダモノと表現した方が適切な極悪犯罪者一家に、何も知らない17歳の少年が放り込まれ、犯罪に手を染めるよう強要されつつも、その一方で警察からまだ引き返せるから家族の情報を密通しろみたいな両方から求められ、一家は破滅の道を激走するといった物語を勝手に思い描いていたものだから、序盤でろくでなし一家の干渉を避けるべく息子と実家との交流を断っていたはずのジョシュアの母がいきなりヘロインのオーバードーズで死ぬあたりに、蛙の子は蛙だなという以上の感情も起きず、しかも母が死にゆく隣でクイズ番組をボーっと眺めているジョシュアにはすでにある種の感情が麻痺しているようであり、引き取られた先の犯罪行為には積極的には関わらないものの予備軍の素質は十分で、しかも長兄のポープを筆頭にした次男のクレイグ、三男のダレンの三兄弟によるコディ一家はかつてはメルボルンで大暴れしていたのかもしれないが、今では警察の厳重な監視下にあり、しかも警察は強硬姿勢を崩さず、いきなり発砲すること辞さない姿勢で臨んでいることもあり、彼らは次第に追い詰められていく。

最近は韓国の犯罪ドラマを積極的に見ているせいもあり、どうにもバイオレンスがぬるく感じてしまう。実話がベースにあるためだろうが、それに囚われすぎて(警察は大暴れするのに)、コディ一家は小物集団にしか見えない。大ボスとして祖母ジャニーンが覚醒するのかと期待するもハラハラするだけで、その厚化粧ほどには派手には暴れない。感情を表に出さず、あるいは表に出せず生きるジョシュアがついにその感情の波が理性を決壊させる演技がおそらく見どころなのかもしれないが、その前の段階でハードドラッグに手を出す彼女にはっきりと断るよう告げられない時点で先が読める展開でもあり、それにややおつむが弱い子でもあり、同情する余地もない。

メリハリが足りず、ラストの衝撃も弱く、従って余韻には乏しく、だらだらとした作品。
2012.02.01 Wednesday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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