すばらしくてNICE CHOICE

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ドント・ルック・バック / Dont Look Back

63点/100点満点中

ボブ・ディランの英国ツアーの様子を追った1967年のドキュメンタリー映画。監督は『モンタレー・ポップ』やデヴィッド・ボウイの『ジギー・スターダスト』なども撮っているD.A.ペネベイカー。

ディランは、1962年3月にアルバム『ボブ・ディラン』でデビューし、翌年5月には『フリーホイーリン・ボブ・ディラン』をリリース。そこに収録された名曲「風に吹かれて」をピーター・ポール&マリーがカバーし、それが大ヒットしたこともあり、公民権運動の高まりと共に"フォークの貴公子"と称されるようになり、時代の代弁者ともなっていった。

1965年3月に発表した5枚目のアルバム『ブリンギング・イット・オール・バック・ホーム』ではそれまでのアコースティックギターでの弾き語りだけではなく、エレクトリックバンドを従え、次第にその音楽性を変化させていく。本作はその時期に行われた英国ツアーの様子を捉えている。当時はその変化にファンが付いていけず、ある音楽フェスティバルではブーイングを浴びせられたというエピソードもある。本作でも出待ちする熱烈な女の子がシングルカットされた「サブタレニアン・ホームシック・ブルース」についての不満を直接訴えかけるシーンがある。

音楽ドキュメンタリーはもちろん、ノンフィクションの作品自体あまり見ないので比較しようがないが、いわゆるコンサートフィルムではない。もちろんパフォーマンスしている様子もあるが、それよりも大半が楽屋やホテルでの仲間とのおしゃべりだ。

ウィキペディアによれば、本作は1998年に"非常に文化的、歴史的、美術的であるとしてアメリカ議会図書館のアメリカ国立フィルム登録簿に選出された"そうだ。確かに今やノーベル文学賞候補に挙がるディランの若い時の素に近い表情を切り取っている映像は貴重なものなのだろう。学生記者相手にミュージシャン仲間と共に性格悪くからかうシーンなどもあってなかなか興味深い。

本作では唯一ぐらいにライブの様子がフルで流される「ハッティ・キャロルの寂しい死」での極めて直接的な糾弾ソングや、あるいは今でも通用する深みのある歌詞を持った「風に吹かれて」などを書いてきた作詞家として、作曲家として、あるいは演奏家としての偉大さが人気に繋がったことは明白だが、日頃作品だけ聴いていては分かりにくいのだけど、こうして動いている映像を見るとディランは単純に顔がいいことに気づかされる。物憂げな表情をしても、めんどくさそうな性格をのぞかせても、男前だから全てが様になってしまう。ホテルの部屋で演奏される楽曲や会話の端々から得られる様々な情報は熱心なディランファンにはたまらないだろうが、映画としてはどうということもないドキュメンタリーではある。ただ、ディランがかっこいいものだから最後まで見入ってしまう。
2012.10.15 Monday 23:57 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:57 | - | - | -
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