すばらしくてNICE CHOICE

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<< 2012年国産ヒップホップ・ミックステープ15選 & ベスト20 | main | Les Misérables 〜レ・ミゼラブル〜 / Les Misérables >>
2012年ベストアルバム
今年1年間のアルバムランキングは、国産ヒップホップの有料盤から選出したもの(2Dcolvicsにて発表)と、無料配信ミックステープだけを順位づけしたもののふたつを作り、すでに飽きが来ているし、この1年ミックステープ中心に聴いてきたことを考えれば"総合"と銘打ってみても、洋楽は端から排除しているし、先のふたつと変わり映えしないものにならざるを得ず、どうにも刺激のない選別になってはいるが、できるだけヒップホップを除外できたらと思いながら並べてみた。

邦楽ロックは若手の音を中心に聴いてはいたが、アルバム1枚を通して素晴らしいと思える作品にはなかなか出会えなかった。それは有望な若手がいないということではなく、私自身が問題であることは理解しているつもりだ。年齢を重ねるごとに好みのストライクゾーンが確実に狭まってきている。最初から耳に合わないと以前のように理解しようと努力をしなくなった。良くない傾向だとは自分で分かっているが、楽な方、分かりやすい方に流れてしまう。


1位 志人・スガダイロー『詩種』 →記事

梱包作業の手伝いをさせてもらうというなかなか得難い体験ができたということも大きいが、それ以上にアンダーグラウンドで確固たる評価を得ているラッパーの志人が、ジャズピアニストのスガダイローの力を借りることでさらなる進化を試み、成長を続け、それが結果としてしっかり結実させていることがなんとも頼もしい。


2位 OMSB『Mr. "All Bad" Jordan』

リーダーが脱退するという驚きの展開があったヒップホップグループSIMI LABを支える屋台骨となったオムスビの待望のファーストソロアルバム。フリーダウンロードで頻繁に曲を発表していたので、こんな音になるだろうと予測していたレベルをはるかに超える強靭で黒いビートを構築し、その土台の上で彼が大暴れしているものだから本当に驚かされた。


3位 acari『陽がよく当たる』

2年ぶりとなるサードアルバム。今日本で活躍するギターポップバンドの中で最も理想とする声質とメロディを備えたグループであると改めて知らされた。前作はやや作り込まれている印象を抱いたが、今回はファーストの頃の素朴さを今一度取り戻し、メロディに全てを託している。


4位 志人『Zymolytic Human -発酵人間-』 →記事

数年前までのライブはするけれど音源を出さないという活動状況が嘘のように、今年は昨年に引き続き、1年に2枚も作品をリリースした志人だったわけで、ファンとしては嬉しい限りだ。本作は2011年の夏に1ヶ月間カナダで暮らし、そこで行なったレコーディングをまとめたものとなる。2005年に『Heaven's 恋文』を出して以降ずいぶんと変化を遂げた彼の思想や哲学がしっかり曲に宿り、ようような場所で録音され、多くの人間の手が入っているにも関わらず、アルバム全体でもって今の志人の想いが表現されている。


5位 ACO『LUCK』 →記事

ようやく戻ってきた歌姫。90年代の傑作のひとつに挙げられる『Lady Soul』に匹敵する完成度だ。わずか3人での生演奏に支えられ、歌の力を存分に見せつける。


6位 蛇『悶談蛇頭』

以前はNakajiの名前で活動していた滋賀県在住のソロラッパー・蛇の通算4作目となるフリーダウンロードミックステープ(DL)。前作も素晴らしかったし、ミックステープとはいえ十分その実力を知っているつもりだったけれど、言葉に切れ味が増し、語り口も滑らかになり、その一段上がった感に驚かされた。


7位 QN『New Country』 →記事

2位に挙げているオムスビに全てを託し、というかっこいいものではなく、いってみれば後ろ脚で砂をかけてシミラボを飛び出したQNのソロ3作目。ラッパーとしてもトラックメイカーとしてもその才能は疑いようがないわけだけど、アルバム1枚での完成度となると、そのリリースペースの速さもあり、これまでは微妙ではあった。しかし今回は前作からわずか6か月での発表だったにも関わらず、曲数を絞り焦点をぼやけさせなかったことで、ポップで聴きやすさが生まれ、新境地開拓といえる。


8位 LBとOtowa『インターネットラブ』

2010年頃から盛り上がり始めた国産ヒップホップのミックステープ・ブームで、常に話題を提供し続けたという意味ではAKLOやKLOOZよりも楽しませてくれた彼らがついにCDデビューを果たした。米国と違い、ミックステープでの成功が売上に即繋がるわけではないのがなんとも歯がゆい話だが、確かな技量に裏打ちされたLBのラップが高揚感のあるポップなトラックに乗ることで、ラップファン以外の音楽好きを惹きつける魅力が生まれているとは思う。


9位 クリープハイプ『死ぬまで一生愛されてると思ってたよ』

バンド名やアルバムタイトルを見た時は色物かと思ったが、ボーカルの一人称の歌ではあるのだけど、聴き手の深いところにまで刺さる歌詞が耳馴染の良いメロディと組むことで、意外や意外飽きのこないアルバムになった。勢いやネタだけで勝負せず、音楽的な基礎体力の高さがあるのか安心感がある。


10位 AKLO『THE PACKAGE』

今年の日本語ラップを総括できる1枚。最初は"待ち望んだ"ラップとは違ったので、忌避感を持ったが、BACHLOGICのプロダクションの巧さが光り、なんだかんだと聴き込んでいた。
2012.12.31 Monday 23:59 | 音楽 | comments(5) | trackbacks(0)
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2017.09.06 Wednesday 23:59 | - | - | -
コメント
あけましておめでとうございます!
いまさらのコメント失礼いたします。

AKLO "THE PACKAGE"(今年のマイ・ベストです)はビートジャックで見せていた「道場破り感」のある不遜さが正規作品で失われるのでは、と懸念しておりまして、半分当たってガッカリな反面、BLとJIGGのメジャー感たっぷりのプロダクションがAKLOの場合は「逆に」フレッシュだったのかなという感想でした。

ただ、AKLOに限らずOne Year War Musicに関しては「次があるのか」っていう所が実に心配です。杞憂に終わるといいなぁ。
帰ってきた尻Ass | 2013.01.19 Sat 21:00
帰ってきた尻Ass様

こんばんは!
お久しぶりです。

> One Year War Musicに関しては「次があるのか」っていう所が実に心配

BACHLOGIC名義のアルバム、しかもヒップホップとR&Bの2枚出してくれたら嬉しいです。昨年1年でようやく彼がいいと思えるようになりました。
gogonyanta | 2013.01.19 Sat 23:33
偏った趣味ですねw私的2012ベストと言ったらどうでしょうか?
55 | 2013.01.30 Wed 05:37
55様

こちらにもありがとうございます。
時間をかけてブログを読んでいただけているようで感謝です。

> 偏った趣味ですねw私的2012ベストと言ったらどうでしょうか?

個人ブログやHP、トゥイッター等にアップされる"ベスト〜"という記事は本来そういうものかと。
gogonyanta | 2013.01.30 Wed 12:42
個人的ベストということですね?それならいいですが^_^ もう少し学びましょう!そしてポジティブにですよm(__)m
55 | 2013.01.30 Wed 18:36
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