すばらしくてNICE CHOICE

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TIME/タイム / In Time

55点/100点満点中

ジャスティン・ティンバーレイク主演の2011年のSF映画。監督脚本は『ガタカ』『トゥルーマン・ショー』のアンドリュー・ニコル。共演にはアマンダ・セイフライド、キリアン・マーフィーら。製作費4000万ドル。

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遺伝子操作により老化を克服した近未来。全ての人間の成長は25歳で留まり、それ以降は体内時計が刻む残り時間によって余命が左右される。時間が通貨となり、富める者は永遠ともいえる長さを生き、貧しい者は時間を手に入れられず早死にする。"スラム"で暮らす青年ウィル・サラスは社会への不合理を目の当たりにして、現在のシステムに立ち向かう決意を固める。富裕層地区に潜入したウィルは、大富豪フィリップ・ワイスの娘シルビアと出会う。
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方々で語られていることだろうが、設定自体は面白い。不死が可能となった社会で、時間が通貨となり、裕福な人々は人類が夢見続けてきたその技術革新の恩恵に預かるものの、持たざる者たちはその腕に表示される持ち時間がゼロになると死ぬしかない世界が舞台となる。

歌手活動を復活させ、期待のアルバムがもうすぐリリースされるティンバーレイクが演じるウィル・サラスは、母を目の前で亡くしたことで社会への不満を募らせ、またひょんなことから100年分の時間を手にしたことで富裕層が暮らすニュー・グリーンウィッチへの潜入を果す。同時に同地区の代表ともいえるフィリップ・ワイスの娘シルビアと出会い、互いに惹かれ合う。ウィルが当局から追われる際に、彼が彼女を人質にしたことからより接近し、やがて退屈な日常に倦んでいたシルビアはウィルの考え方に感化されていく。

若者が"搾取"なんて言葉を使い始めたら、それはもう何とやらな話であり、ウィルと共に父親の"時間銀行"を襲い始める彼女の姿は70年代に左翼組織に誘拐され洗脳された新聞王ウィリアム・ランドルフ・ハーストの孫娘パトリシア・ハーストの生き写しであり、義賊ぶって強盗を働くカップルの姿からはボニーとクライドを連想させもする。

ただ、終わり方は非常にしょぼくれている。時間取引の流れを監視し、ふたりを逮捕しようとする"タイムキーパー"のリーダーを演じるキリアン・マーフィーは強力な敵役を担うのだけど、あまりにお粗末な最期を遂げる。何だか不憫に思えてくるほどだ。そうした詰めの甘さは随所に見られ、『ガタカ』で独特な雰囲気を持ったSF作品に仕上げていたアンドリュー・ニコル監督にしては、4000万ドルという決して少なくはない製作費がありながらも、冷ややかな青を基調とするありきたりな未来の絵に終始し、作り込みが足りない。

また、主役のティンバーレイクも坊主頭でスラムの住人を気取るが、その地区に不似合いな清潔感をまとってしまっていて、スタイリッシュなSF映画としては上出来なのかもしれないが、この世界の中で浮いてしまう。ガイ・リッチー映画に登場するようないかにもな労働者階級然とした風貌が欲しいところだ。
2013.03.15 Friday 23:57 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:57 | - | - | -
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