すばらしくてNICE CHOICE

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アイアンマン3 / Iron Man 3

75点/100点満点中

ロバート・ダウニー・Jr主演の「アイアンマン」シリーズ第3弾。前2作までの監督ジョン・ファヴローは製作総指揮と出演に専念し、ダウニーも主役として出ていた良作『キスキス,バンバン』のシェーン・ブラックが監督に。初の3D作品となったが、当然2Dでの鑑賞。製作費2億ドル。2013年公開作品。

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"アベンジャーズ"の一員として人類滅亡の危機を救ったトニー・スタークだったが、その戦いは彼の心に大きな影を落とし、取り憑かれたように新型アーマーの開発に勤しんでいた。そんな最中、凶悪テロリスト"マンダリン"が爆破テロを起こし世間を騒がせていた。マンダリンはトニーの挑発に応え、彼の自宅を強襲。間一髪逃れるも一味に最愛のペッパーを誘拐されてしまう。体も心もボロボロのトニーは果たして彼女を救い出せるのか。
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本作の主人公トニー・スタークも大活躍したアメコミヒーロー大集合映画『アベンジャーズ』の公開は昨年だったわけだけど、さてどんな内容だったかと約1年が経ち思い返してみると、さっぱり覚えていない。唯一記憶にあるのはおかしな緑の化け物が腕を振るうと仲間のスーパーヒーローのひとりが吹っ飛んでいく場面ぐらいだ。それも、もしかしたら繰り返し流されていた予告編に挿入されたエピソードで、だからこそ記憶が鮮明なのかもしれない。

多数のヒーローのうちのひとりだった『アベンジャーズ』とは異なり、アイアンマンひとりがヒーローとなるこのシリーズの前2作だって実は同じようなものだ。1作目は公開直前にテレビで流してくれたので、復習がてら鑑賞し、そういえばジェフ・ブリッジスが悪役だったなと確認し(とはいえ、トニーがテロリストに拉致されアフガニスタン山岳部に監禁される中、間に合わせの材料を使いアイアンマンのプロトタイプを作り出すエピソードは気に入っている)、一方、2作目となる前作で辛うじて思い出せるのはミッキー・ロークがカーレースサーキットで大暴れするシーンだ。それしかこの容量の小さい脳みそは絞り出せなかったので、仕方ないからウィキペディアで一応のあらすじだけは押さえ、さて、シリーズ3作目どうなるのだろうと、薄っぺらい期待を後生大事に抱え劇場に向かった。

この手のアメコミヒーロー物を中身がないと批判するのは簡単だし、その製作費があればどれだけの慈善活動ができるだろうかとお決まりの慨嘆にふけることにもいささか飽きている。そんなことは誰もが分かってて楽しむ映画だ。エンドロールでそれまでの3作からえりすぐりのカットをセンス良く繋ぎ合わせた映像を眺めているとそれが実感できる。頭を空にして見ることができるまさに娯楽中の娯楽だ。つまるところ、私はこのシリーズが嫌いではないんだなと自己確認しながら映画館の椅子にへばりついていた。

『アベンジャーズ』は何でも異星人が侵略して来る物語らしく(そんなことすら曖昧)、それから1年が経っても、自信家のはずのトニー・スタークはPTSDを患っている。ヒーローが"心的外傷後ストレス障害"というのも興味深いが、それが今のアメリカのリアルなのかもしれない。そして、麗しのグウィネス・パルトロー演じるペッパーとの関係もぎくしゃくしている。その間も続けられるアイアンマンの改良によって、今回も新しい機体や性能がお目見えするが、そこはあまり興味が湧かない。

新たに登場した悪の組織を挑発したはいいものの、マイアミの自宅を破壊されたトニーが命からがら逃げ延びた先で出会う少年とのやりとりは、ローズ大佐とのバディ感覚とは違う趣がある。子供に対しても態度を変えないトニーの人物造形は、正義の味方であり、ある種人格者たることを求められるスーパーヒーローの中でも異質であり、そこも本シリーズに惹かれる理由なのだろう。

米国大統領の命を奪おうとする陰謀が張り巡らせていく中で、ユーモアや皮肉を交えながら、非常に小気味良く物語は進んでいく(敵のアジトを見つけるなどといったことにも無駄な時間を使わないのだ)。最後には米軍がかなりの頻度で飛ばし、一般市民を巻き添えにしているということで、国内外から批判を浴びている無人爆撃機の有用性を代弁するかのごとく、あるいは蚊の群れのようにアイアンマンたちが集合する。そのクライマックスを見ていると、ああやっぱりハリウッド・・・とはなるし、単館映画館によくいるような映画好きを自認するいけすかない人種たちの蔑みの目も今この瞬間には理解できるかもしれないと思ってしまったことは認めざるを得ない。

ただ、爆発シーンひとつとっても日本映画でのしょぼいCGとは違い、大迫力かつリアリティのある大炎上であり、こういう能天気な映画こそ大スクリーンでドクターペッパー片手にポテチをパリパリしながら見るべき映画なのだ。続編製作もありえそうで喜ばしい。
2013.05.01 Wednesday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
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