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ラブ・アゲイン / Crazy, Stupid, Love.

89点/100点満点中

2011年製作のラブコメディ。監督は『フィリップ、きみを愛してる!』のグレン・フィカーラとジョン・レクアのコンビ。脚本には『ボルト』や『塔の上のラプンツェル』を手掛けてきたダン・フォーゲルマン。主演にスティーヴ・カレル。共演にはライアン・ゴズリング、ジュリアン・ムーア、エマ・ストーン、ケヴィン・ベーコン、ジョン・キャロル・リンチ、マリサ・トメイと豪華。製作費の額にも納得。製作費5000万ドル。

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15歳で出会い一筋に愛し続けてきた妻エミリーとふたりの子供に囲まれ、理想的な家庭を築いてきたと思っていた真面目な中年男キャル・ウィーバー。しかし、25年連れ添ってきたその妻から突然浮気を告白され、離婚を切り出される。困惑し、ひとり寂しくバーで飲んでいたキャルは、次から次へと女性に声をかけては虜にしてしまうプレイボーイ、ジェイコブと知り合い、彼の手ほどきで、女性たちを振り向かせる男へと華麗に変身するが・・・。
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"40歳の童貞男"スティーヴ・カレルが、『ラースと、その彼女』『ブルーバレンタイン』と着実に評価を積み重ね、ついに『ドライヴ』で決定的なブレイクを果たしたように見える、ミッキーマウスクラブ出身にしてジャスティン・ティンバーレイクと同期だという、今やハリウッドで一番に輝いている俳優(出演する作品の出来も素晴らしい)ライアン・ゴズリングからモテる秘訣を伝授され、男らしさを取り戻すことで自分を裏切った妻を見返してやろうという物語だ。

カレルのダサさとやりすぎなぐらいに伊達男ぶりを発揮させるゴズリング(カットされた未公開シーンを見ると、本編では絶妙な男前と笑いのバランスが崩れていて、もし加えていたらゴズリングがただの滑稽な男に見えてしまうところ)との組み合わせが素晴らしく、カレルの"魂の伴侶"エミリーを演じるジュリアン・ムーアも今回ばかりはいい感じに疲れた中年女性感を出していて、こういう役こそが似合うのだなと思える。時々マイケル・ジャクソンにも見えるエマ・ストーンは『小悪魔はなぜモテる?!』でも見せていた愛らしいコメディエンヌぶりを発揮している。

意外な脇役でケヴィン・ベーコンを久し振りに見られるし、ジョン・キャロル・リンチやマリサ・トメイ(面談シーン最高!)といった実力派が脇を固め、ストーンの親友でアジア系の女優ライザ・ラピラや、ウィーバー家のベビーシッターでカレルに片想い中の女子高生ジェシカ役のアナリー・ティプトンなど、ついついほとんどのキャストを並べてしまいたくなるほど、どの人物も魅力的なのだ。

つまるところ演出と脚本が巧みなのだろう。そして、上記のキャラクターたちの相関図を書き始めると円になってしまいそうな物語の技あり具合は本当に魅力だ。クライマックス直前でのやや力技ともいえるオールキャスト勢揃いのドタバタや、まさかのびっくり血縁関係など劇場で見たかったと後悔したくなるほど見事で、心温まる山場も、きれいな大団円も本当によくできている。

群像劇でもある本作は全てのエピソードを同時には映せないわけで、カレルとムーア、ゴズリングとストーン、ムーアとベーコンといった形でシーンが連なっていく。そしてそのエピソードは次が気になる終わり方をする傾向にあり、それが数十分ごとに置かれている。そうした展開はどこかテレビドラマの演出にも似ている。連続ドラマみたいという言葉はたいてい批判でしかないが、本作の場合はもちろんそうではなく、物語の見せ方の話だ。もしかしたら、テレビ出身の人が書いたのかとも思ったが、そういうことではないようだ。

コメディの面白さは人物たちの行動に負うところが多いが、でもやはりセリフも当然大事で、アメリカのこの手のジャンルは、以前よりは良質な作品が出てきたとはいえ、文化の違いもあって正直微妙に思えるものが多い。でも本作では日本人にも理解しやすい毒のある言葉が飛び交う。序盤でのGAPやリーボックのスニーカーを腐す辺りは日本映画にはない、あるいはできない類の笑いだし、他社のヒット映画「トワイライト」シリーズを堂々とおとしめるのもすごくいい感じだ。


自宅に連れ込んだ女性を確実に落とすべく、ゴズリングがレコードプレーヤーにかける曲は、"Mama Soul"ことDoris Troyが1963年にヒットさせた「Just One Look」(YouTube)。その時に作っているカクテルは、グラスの中に置かれた角砂糖にビターズを振り掛け、マドラーで砕くと共にメジャーカップから何やら茶色い液体を45ml注ぎ、氷を入れ、仕上げにオレンジピールを絞っている。思いつかなかったので検索したところ"オールド・ファッションド"だという。茶色い液体はバーボン。一気に飲んだ後のエマ・ストーンの顔にも納得。

とりあえず、"Let's get out of here"という大事な英文は覚えておこう。
2013.05.09 Thursday 23:58 | 映画 | comments(2) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
コメント
いつも楽しく拝見してます!
ラブ・アゲインはかなり脚本が練られてて、とてもおもしろかったです!
1点気になったのが・・・

〉『ステイ・フレンズ』ではティンバーレイクと共演している)。
エマ・ストーンではなくて、ミラ・キュニスですね。
どっちも同じような顔してますけど(笑)
ぷー太郎 | 2013.05.15 Wed 13:49
ぷー太郎様

こんばんは!
コメント&ご指摘感謝です!

そうそうミラ・キュニスでした。お恥ずかしい間違いです。訂正しておきます。しかも、段落が長くなったので強引に区切ったため、文章自体がおかしいですね。本当にすみませんでした。気を付けてはいるのですが、この手の凡ミスも多いと思いますので、また何かありましたらよろしくお願いします。でも、いい映画でしたね。評判が良いのにもすごく納得です。
gogonyanta | 2013.05.16 Thu 01:24
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