すばらしくてNICE CHOICE

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素晴らしき哉、人生! / It's a Wonderful Life

67点/100点満点中

アカデミー監督賞を3度受賞している名匠フランク・キャプラ監督が1946年に撮ったファンタジードラマ。主演は"アメリカの良心"ことジェームズ・ステュアート。敵役にはライオネル・バリモア(彼の妹と共に"バリモア三兄弟"として当時名を馳せた弟のジョン・バリモアはドリュー・バリモアの祖父にあたる)。製作費318万ドル。

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夢がありながらも父親の急死に伴い家業の建築貸付組合を継ぎ、故郷の小さな町に留まざるを得なかったジョージ・ベイリーは、町一番の金持ちの銀行家ヘンリー・ポッターから圧力を受けつつも、人々の暮らしが少しでも良くなるよう努力し続けていた。しかし事業資金をミスで紛失した彼はクリスマスの晩に自殺を図ろうとするが、彼より先に身投げをし、助けてくれと叫ぶ男がいた。慌てて川に飛び込み助けた男は自分は見習い天使だとジョージに告げる。
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お笑いコンビ・浅草キッドの水道橋博士がやっているラジオを偶然聴いていた時に、ちょうどテーマが子供に見せたい映画ということで、ゲストの人だったか、彼だったか、あるいはアシスタントの女子アナウンサーだったのかは忘れたが、その内のひとりが選んでいた1本。さすがに題名ぐらいは聞いたことがあったが、こういう機会を逃すと昔の作品はなかなか見ようという気にならないので、見たいと思う気持ちが薄れる前に急ぎ手に取った。

今ではアメリカの大学のどの映画学科でも必ず鑑賞させる(ウィキペディア情報)ほどの名作中の名作で、無冠には終わったもののアカデミー5部門で候補となった。しかし、興行的にはイマイチだったらしく、その失望から監督のフランク・キャプラはその後製作本数が激減したそうだ。

クリスマス・イヴに神が天使を遣わし、それまで真っ正直に生きてきた男を自殺から救うというファンタジックな物語となる。ラジオでは水道橋博士が画期的な後半の展開について熱弁を振るい、後世に与えた影響を語っていた。天使クラレンスは主人公ジョージの自殺を思い止まらせるために、もし彼が生まれてこなかったらというイフの世界を体験させる。弟のソリー事故に始まり、アルバイト先の店主のチョンボなどの伏線を回収させる辺りは確かに今見ても巧いし、当時は画期的だったのだろう。

モノクロ作品が苦手ということはないが、スター女優に照明を強く当てて顔を白く飛ばす演出はやはり慣れない。ヒロイン・メアリーを演じるドナ・リードの美しさは進んで認めるし、キャラクター的にも良妻賢母で本作で唯一ぐらいに落ち着いて見られる登場人物(悪役の銀行家ポッターのブレのなさも素晴らしい)ではあるのだけど、古典は資料的価値としての存在意義しかないという感想に終わってしまうのが正直なところだ。

『めまい』や『ロープ』などヒッチコック作品でも活躍した主演のジェームズ・ステュアートは、第二次大戦中に従軍し、爆撃機パイロットとして活躍。俳優としては最高位となる大佐にまで昇進したそうだ。その戦争の英雄をハリウッドが見逃すはずがなく、戦争映画の主演への誘いは多かったそうだが、"本物の戦争を見てきた人間が戦争映画に出たいと思いますか?"と語り、本作(1946年)のような軽いタッチの人間ドラマに出るようになったというエピソードは本作以上にいい話だ。
2013.03.31 Sunday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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