すばらしくてNICE CHOICE

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スティーヴン・キング『1922』

読了。
☆☆☆/5点中

本国では『Full Dark, No Stars』の題名で2010年11月に上梓された中篇集。日本では1月に出された本作と4月の『ビッグ・ドライバー』の2冊に分冊されての発表となる。

表題の「1922」は、8年前の1922年に米国中西部ネブラスカ州で小規模農家を営むウィルフレッド・ジェイムズが当時14歳だった息子ヘンリーと共に妻を殺して、古井戸に捨てたという告白の手紙で始まる。キングらしい躍動感が乏しく、初めて見る翻訳家のせいなのかなとも疑いをかけたくなるが、まあ"文学"になりかかっている近年のキングの文章といえば確かにその通りだ。いやらしいネズミが多数登場し、次第に明らかになっていく状況など小説家として巧いことは事実なのだけど、キングに求めるのはそこではない。

"わたしの無精ひげが妻の顔に残った肉をこそげ落としていった。"

こういったケレン味あるどぎつい恐怖描写をもっと読みたいのだ。

もう1篇の「公正な取引」はクリス・ブラウンやリアーナまで登場させる実に軽快でブラックユーモアに溢れる短篇になっている。いつ破局が訪れるのだろうと心構えをしているのに、そうした定番を逸脱するあたりが心憎い。
2013.05.23 Thursday 23:57 | | comments(0) | trackbacks(0)
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