すばらしくてNICE CHOICE

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ラブド・ワンズ / The Loved Ones

81点/100点満点中

2009年のオーストラリア産ホラー映画。監督・脚本は本作が長編デビューとなるショーン・バーン。製作費400万ドル。

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オーストラリアの田舎町で暮らす男前の男子高生ブレント・ミッチェルは、高校生活最大のイベント・プロムを控え、冴えない同級生ローラ・ストーンから誘われるも、恋人ホリーがいる彼は丁重に断る。が、ローラは彼女を溺愛する父親に手伝わせ、ブレントを拉致監禁してしまう。
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いつだって狂人の話は楽しい。半年前に父親を亡くしたこともあり、愁い帯びたロックスターのような印象のブレントは、その整った容姿を鼻に掛けない誠実さまで持ち合わせている。みそっかす然としたローラからプロムに誘われても彼女を傷つけまいと丁寧に断るし、恋人にその話を笑い話のごとく披露することもない。

が、見ようによってはタレントのベッキーに似ているローラは、200%自分本位な人間で、全てが自分の意のままにならないと気に食わない。父親に彼を襲撃させ、ローラ家に拉致、そして彼女とブレントふたりきりのささやかながらも凄惨極まるダンスパーティの幕開けとなる。

痛いシーンは多いが、本当の意味での残虐描写は巧妙に避けられているし、ブレントの親友のプロム話が明らかな脱線に見えて実は出演者のほとんどが事件の関係者だと分かる展開や、冒頭に描かれる音楽とはまた別のブレントの趣味がしっかり伏線になるなど、80分間の残酷物語の中にはバイオレンスにただ頼るだけではなく、物語としてもよく練られ楽しめる作品になっている。"地獄の扉"が開く展開も面白く、『悪魔のいけにえ』の亜種で終わるつもりはないという意気込みも感じられる。カメラワークでも魅せるシーンがあり、カツカツという音と共ににじり寄る様子を横長のスクリーンの特性を生かし引きで撮るラストシーンは劇場で見たかった。
2013.06.16 Sunday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
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