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アウトロー / Jack Reacher

61点/100点満点中

トム・クルーズ主演のサスペンスアクション。監督は『ユージュアル・サスペクツ』『ツーリスト』などの脚本を手掛けてきたクリストファー・マッカリー。クルーズとは2008年の『ワルキューレ』で関わっている。名脇役リチャード・ジェンキンスやロバート・デュヴァル、映画監督でもあるヴェルナー・ヘルツォークが敵のボス役で、またジョン・マクレーンの長男ジェイ・コートニー等も出演。製作費6000万ドル。2013年公開作品。

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ペンシルベニア州ピッツバーグ。白昼堂々5人の男女が射殺される事件が起きる。現場に残された証拠から、元米陸軍所属の狙撃手ジェームズ・バーが疑われ早々に拘束。スピード解決と思われたが、警察の尋問に"ジャック・リーチャーを呼べ"と謎のメモを残した後、護送中に彼は瀕死の重傷を負う。警察がリーチャーの行方を掴めず途方に暮れているところに、当の本人が現われる。弁護士ヘレンに協力して事件を調べ始めるリーチャーは事件に違和感を覚える。
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木村拓哉がどこまでいってもキムタクであるように、ハン・ソッキュにどんな役をやらせてもハン・ソッキュであるように、イーサン・ホークを演じようがジャック・ハーパーだろうがジャック・リーチャーだろうと、トム・クルーズはトム・クルーズでしかない。なに当たり前のことをしたり顔で・・・と笑われそうだが、もう何回目か分からないけれど、そんなことを確認するだけの映画を鑑賞した。全てのクルーズ出演作を見たわけではないが、『マグノリア』と『トロピック・サンダー』に出ている彼を評価する人には本作はどこまでいっても生真面目なトム顔しか見られない作品だ。しかも長い。

監督もかつて『ユージュアル・サスペクツ』を手掛けたという枕詞をそろそろ取り外してあげた方が良さそう。そうしないといつかその重みに潰されてしまうだろう(もう遅いかもしれない)。

前半は悪くない。川の対岸(ニューヨークだと思ったらピッツバーグだったのね)から何者かが銃を乱射し5人が殺されるという無差別テロが起きる。ひと月に1件の割合で発生しているのではないかと思えるほど、もはやアメリカの日常茶飯事になった感のある銃による事件だが、しかし実は陰謀が隠されていて・・・というサスペンス調で展開されていく。

その謎解きの段階は楽しんで見られるが、やがて敵のアジトに乗り込む段になるとクルーズ扮する"流れ者"は西部劇の現代版の様相をさらに濃厚に漂わせ始めてしまい、最後には男らしさを求めたのか素手で闘い始めてしまう。前半はまだある程度リアルさを保つが、迫力のカーチェイス(「ジェイソン・ボーン」シリーズなどで採用されている近接で撮影し、激しさを演出するこれまでの撮り方とは若干異なり、もう少し引きの絵を差し込み、カメラが自由に動いているのが印象的。かなり良い)を経る中で、そうした縛りを忘れていき(そもそもチェイスの発端となる刑事との再会がずいぶんと強引)、中途半端なクライマックス、別名クルーズ大活躍ショーをおっ始める。裏切り者が誰かという点でも甘々だ。

共演陣もまた、クルーズが製作費の大半を持っていってしまうためか(憶測)、ほとんどの彼の出演作がそうであるように、地味な俳優が揃えられている。特にヒロインが弱い。主人公はクルーズで、彼を際立たせればそれでいいのかもしれないが、本作ではそれが露骨すぎる。


映画の原題は主人公の名前"Jack Reacher"だが、現在17冊上梓されている人気シリーズの9作目『One Shot』を原作とする。確かにリーチャーは流れ者ではあるけれど、真の意味で"アウトロー"ではなく、雰囲気重視で適当に付けられた邦題としか思えない。ちなみに、ジャック・リーチャーはスティーヴン・キングの小説『アンダー・ザ・ドーム』にカメオ出演している。
2013.06.25 Tuesday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
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