すばらしくてNICE CHOICE

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シュガー・ラッシュ / Wreck-It Ralph

94点/100点満点中

ディズニーアニメ。SF冒険アクション。原題の"Wreck-It Ralph(壊し屋ラルフ)"は、「Fix-It Felix」というゲームの悪役キャラクターで本作の主人公の名前。声は、『俺たちステップ・ブラザース』『おとなのけんか』のジョン・C・ライリー。ドラマ「glee」の鬼教師スー・シルベスター役で有名なジェーン・リンチが同じような鬼軍曹を熱演。製作費1億6500万ドル。2013年公開作品。

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ゲームセンターには閉店後に始まるもうひとつの世界がある。ゲームのキャラクターとして一日の"仕事"を終えた彼らは仲良く談笑しながら日々の疲れを癒す。ゲーム「修理人フレックス」で30年間も悪役を演じている大男ラルフは、みんなに愛されるヒーローになりたいと願っていた。ついに我慢できなくなった彼はゲームを飛び出し、お菓子の国のレースゲーム「シュガー・ラッシュ」に迷い込む。レーサーを夢見ながらも不良プログラムがあり、仲間外れにされている少女ヴァネロペと出会う。ふたりに友情が芽生えていくが、ラルフがゲームの掟を破ったことで世界の破滅に繋がりかねない危機が訪れようとしていた。
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日本が誇るアニメ監督宮崎駿がアニメは子供のためのものとこだわり、『崖の上のポニョ』や『風立ちぬ』は映画作品として素晴らしい出来ではあるものの、初期作にあった子供はもちろん大人までも魅了する直球の冒険活劇を撮れずに苦心している。しかし、ディズニーやピクサーは両者を楽しめませる作品をいとも簡単に生み出し続けている。もちろん才人の分母の数からして違うわけで、齢七十を超えた宮崎ひとりに頼ろうとしている状況がそもそも間違いなのだろうが。

それはともかく、本来は心優しい大男ラルフは悪役を30年間演じ続けてきて、自分のそうした役割に嫌気が差している。ヒーローと認められるメダルを得られれば、悪役だからと彼を嫌う同僚たちの意識が変わるだろうと自分の持ち場である「修理人フレックス」を飛び出す。それまでの初期型のゲームから最新のグラフィティで魅せるシューティングゲームでメダルを取ったまではいいが、そこの敵キャラクターの"サイ・バグ"を引き連れたまま、お菓子の国でレースをする「シュガー・ラッシュ」に迷い込み、少女ヴァネロペと出会う。

本作で大人が惹かれるのはラルフだ。頑張っているのに周囲から認められない。だから何かを成し遂げた証としてのメダル(さまざまに置き換え可能だ)を得ようとするが、実際には何もしておらずそれだけでは尊敬が集まらない。その解決法は自己肯定をし、まず自分が自分のことを好きになる意識改革というありがちさではあるのだけど、目まぐるしく展開する冒険活劇の中では分かりやすさは大事だ。

ラルフが大人にも理解できる悩みを引き受ける一方で、子供を虜にするヴァネロペは物語をものすごい勢いで牽引していく。そのスピード感や個性はアメリカのアニメらしさそのものだ。彼女の声を担当したのはサラ・シルバーマンというコメディアンで、女優としても活躍しているそうだ。日本公開時は吹き替え版しか上映されなかったそうで、DVDで鑑賞した私には反対にその吹き替え版がどうなのかはしらないが、オリジナルの声優の声はヴァネロペの強引で依怙地でさびしがり屋で頑張り屋という設定にぴったりの声で本当に素晴らしい。

日本のウィキペディアの彼女のページは充実している。そこで知ったのだけど、2009年にトーク番組に出演したシルバーマンが彼女の当時の恋人でもある番組ホストに自分がマット・デイモンと浮気をしているとPVを通して告白する話が最高に面白い⇒"F*@#ing Matt Damon"(YouTube)。そのお返しに恋人で番組ホストのジミー・キンメルが彼女とデイモンに贈ったPVがこちら⇒"F*@#ing Ben Affleck"(YouTube)。前者でのデイモンのおどけっぷりもいいが、後者の豪華共演陣はすごすぎる。キャメロン・ディアスの卑猥なしぐさも最高だ。

閑話休題。話がだいぶ逸れた。右左右左上下上下などの一定の動作を行うことで発現する仕掛けや、隠し扉、現代のゲームらしいウィルス、そしてバグ・・・といったテレビゲームにまつわる演出はどれも面白く、古いゲームのキャラクターがカクカクとしか動けないのも良い。
2013.08.08 Thursday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
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