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ホビット 思いがけない冒険 / The Hobbit: An Unexpected Journey

78点/100点満点中

2012年のファンタジー映画。J・R・R・トールキンの『指輪物語』の前日譚『ホビットの冒険』の実写化。監督はその『指輪物語』を映画化した『ロード・オブ・ザ・リング』3部作から続投でピーター・ジャクソン。今回も3部作で前回同様にまとめて撮影されている。主演のホビット・ビルボには英国ドラマ「SHERLOCK」のワトスン役でブレイクしたマーティン・フリーマン。ドワーフ王トーリンは同じくイギリス人でドラマ畑出身のリチャード・アーミティッジ。魔法使いガンダルフはお馴染みイアン・マッケラン。前シリーズのケイト・ブランシェットやイライジャ・ウッドも少し顔を出す。

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中つ国のホビット庄で穏やかに暮らしていたビルボ・バギンズは、魔法使いガンダルフからトーリン・オーケンシールド率いる13人のドワーフたちの旅に参加してほしいと請われる。目的は、火竜"スマウグ"に奪われたドワーフの故郷はなれ山ことエレボールの奪還。危険な旅に拒絶するビルボだったが、好奇心と冒険心をくすぐられ、旅の仲間に加わってしまう。
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本編だけで2時間39分。続編はおそらく劇場で見るだろうから、忘れないように本作のオチまで物語の流れをざっと書いておく。


『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の主人公フロド・バギンズのためにビルボが自分の冒険譚を書き出す形で始まる。灰色の魔法使いガンダルフに誘われ、13人のドワーフと共に冒険の旅に出る。故郷のエレボール(はなれ山)を追われたドワーフ一族の受難やドワーフ王トーリンとオークを束ねる"穢れの王"アゾグとの因縁が語られる。一方、森で暮らす茶の魔法使いラダガストが森の異常事態に気づく。旅を進めるドワーフたち一行はトロール3匹と遭遇。彼らのすみかからエルフの名剣を発見。ラダガストが一行と出会い、森の異変と闇の勢力の台頭を伝える。

オークの先発隊の襲撃から逃れた一行はガンダルフの導きで彼らが裏切り者と忌み嫌うエルフの里"裂け谷"に至る。エルフ王エルロンドがドワーフの持つ地図の謎を解く。ドワーフたちは出発。岩の巨人同士の争いを避けるべく逃げ込んだ先がゴブリン王国で捕えられるが、ガンダルフがその窮地を救う。直前にはぐれていたビルボはゴラムと出会い、彼の"指輪"を盗む。なぞなぞ合戦に勝つも、彼の恨みを買う。

命からがら逃げ延び、ビルボとも再会したドワーフたち一行にアゾグ率いるオークたちが襲い掛かる。ガンダルフの伝手でその危機もどうにか脱し、"はなれ山"が遠くに見ることができる場所についに辿り着く。トーリンは自分のピンチを救ったビルボをようやく仲間と認める。その頃エレボールでは火竜"スマウグ"が60年間の黄金の微睡みから目を覚ます。


原作小説『指輪物語』はすんなり物語が始まり、めくるめく大冒険の連続に時間を忘れ、ちょうど受験の頃だったのに読みふけったものだけど、続いて『ホビットの冒険』を手に取り再びあの中つ国の物語が味わえるのかとワクワクしていたら、前半がホビットの生態や習性、年中行事などが延々描かれ、面食らった覚えがある。というよりも、その前半を読み通すのがひと苦労だったことしか記憶にないといった方が正確か。

本作も旅が始まるまでが確かに長く(ホビットとドワーフの掛け合い漫才があるにせよ)、いざ一行がホビット庄を出発してからも長い。2時間40分は劇場で鑑賞するならば一度は休憩が欲しい長さだ。家の小さいテレビスで見て思ったのは、睡眠をよく取って体調を万全にして大きなスクリーンで見ないとダメな長さということだ。家だと数回眠らされることになる。決してつまらなくはないし、ハリウッドの、ということは世界トップレベルのCG技術や特殊効果がこれでもかとふんだんに投入され、普段は割高と批判されることが多い映画料金だが、この重厚な物語にはそれ以上の価値がある。

『ロード・オブ・ザ・リング』3部作の準主役ゴラムがずいぶんと表情豊かになっていて、悲しそうな目元も忌々しげな顔つきも素晴らしい。岩の巨人たちの争いは迫力があるし、料理に勤しむ3匹のトロールたちも愉快だ。他人の国に無断で侵入し、その国の王を一刀両断するガンダルフの横暴さは目に余るが、老人の外見に似合わない俊敏さでゴブリンたちを蹴散らし、その後のジェットコースターのような一気のアクションは見事。

各エピソードは上映時間をかなりとっているものだからみっちり描かれていて、キャラクターたちの動機づけや展開にそれほどの無理がなく、小さい画面で見てもCGの粗がそれほど感じられないことからそのクオリティの高さはうかがい知れるし、次はなんとしても劇場で見たい。
2013.10.21 Monday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
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