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少年と自転車 / Le gamin au vélo

56点/100点満点中

ベルギー人監督ダルデンヌ兄弟の2011年の作品。人間ドラマ。第64回カンヌ国際映画祭では審査員特別グランプリを獲得し、史上初となる5作品連続でのカンヌ受賞となった。『ハイテンション』『ヒア アフター』のセシル・ドゥ・フランスが少年の里親サマンサ役で出演。

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12歳の少年シリルの父親は彼を児童養護施設に預けたまま行方をくらました。実の父親が自分を捨てるなんて思いもせず、シリルは父を必死で探す。偶然知り合った美容師のサマンサが大切な自転車を取り戻してくれたことから、シリルは彼女に週末だけ里親になってくれと頼む。
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カンヌで主演男優賞にも輝いた2002年の監督兄弟作品『息子のまなざし』はその退屈なドラマに気づいたら映画館で爆睡していたので、相性が良いはずはなく、普通なら避けるべきではあるのだけど、審査員特別グランプリを取ったというわけで一応鑑賞しておくかと殊勝な気持ちが働いたら、案の定このざまだ。こういう作品は生粋の映画マニアに任せておけばいい。金輪際この兄弟には近づないようにしよう。

映画サイトallcinamaにある文章が端的に本作の87分間の物語を要約している。"愛する父親に拒絶された現実を受け入れられず、心を閉ざしてしまう少年が、偶然出会った若い女性の献身的な愛によって壊れかけた心を回復させていくさまをリアルかつ丁寧な筆致で綴る"。

少年の背後にぴたりと据えられた例のカメラワークで、父親に捨てられた少年のドラマを追う。ナイーブな子供の目線でなんたらこうたらというお題目があったりするのだろう。そして最後に、悪事を働いたらそれ相応の報いを受けることになるという説教臭いエピソードを残す。その閉じ方すら腹立たしい。

父親とようやく再会できたシリル少年は、彼からもう会いたくないし、お前は施設で暮らせと告げられる。父子の会話は言葉少ないが、里親サマンサと父親とのやりとりでは、自分の人生のために息子の存在が邪魔でしかないと利己的な主張をなんら恥じ入ることなく話す。ベルギー人(あるいはフランス人)のものの考え方は日本人とはずいぶん違うものなんだと驚き、そういえば養子縁組についても欧米は日本よりもっと積極的に行われているとも聞くし、考え方の土台からして差異があるのだなと思いながら見ていたわけだけど、この記事を書くにあたってウィキを読んでいたら、監督兄弟は"日本で開催された少年犯罪のシンポジウムで耳にした育児放棄の実話から着想を得た"のだという。育児疲れからかわが子に手をかけてしまう母親や虐待死させてしまった父親のニュースが最近もあったが、それよりは自発的に手放す方がナンボかましなのだろうか。
2013.10.23 Wednesday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
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