すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
06 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30
<< 砂漠でサーモン・フィッシング / almon Fishing in the Yemen | main | Stan Getz & João Gilberto『Getz/Gilberto』 >>
ユナイテッド93 / United 93

66点/100点満点中

2006年のアメリカ映画。2001年の同時多発テロで、唯一テロリストたちの目標地点に達せずペンシルベニア州郊外に墜落したユナイテッド航空93便を描いたドラマ。監督・脚本は『ボーン・スプレマシー』『ボーン・アルティメイタム』のポール・グリーングラス。製作費1500万ドル。

************************************
2001年9月11日早朝、4機の旅客機がほぼ同時にハイジャックされる。うち2機はワールド・トレード・センターに、もう1機は国防総省ペンタゴンに激突炎上した。残る1機、乗客乗員44人を乗せたユナイテッド航空93便は、なぜかターゲットに到達することなく墜落した。一体なにがあったのか。
************************************

ポール・グリーングラス監督の新作『キャプテン・フィリップス』を見る前の予習その1。その新作と同じように実話を描いている。ただ、本作の場合は実際に何があったのかは完璧な形で再現しようがないわけで、93便の機内の様子については推測するしかないが、特典として収録された遺族への取材を見ると、彼らはそこに在りし日の故人の面影を見出せたようで、これはこれでひとつの真実なのだろう。

93便にまず乗務員が乗り込み、乗客を迎える準備をし、そして時間となりファーストクラスの客から順番に席におさまっていく。定刻より42分も遅れた8時42分にニュージャージー州ニューアーク国際空港を飛び立つ。ここから最後の墜落の瞬間まで機体の外観を映し出すことはない。狭い機内の中での混乱と恐怖と勇気とわずかな期待が揺れるカメラの下で臨場感たっぷりに映し出され、見ている側もまるでそこに自分がいるかのような錯覚を起こさせる。

合わせて同時多発テロに翻弄されるアメリカの空を管理し、監視・安全を担う部署の混乱も浮かび上がらせていく。劇中のセリフにもあるがハイジャック事件が起きること自体が珍しくなった時代でもあり、それが1機だけならまだしも同時に複数も連絡が取れずに、すでに乗っ取られたと想定される事態に陥ったら、その恐怖は凄まじいだろう。しかも身代金がどうだという話ではなく、民間ビルへの特攻ときた日には悪夢以上のものがあったと思う。あれから12年が過ぎ、遠い異国の話ではあるのだけど、今でも航空機が旋回しツインタワーに激突する映像は見るも恐ろしい。

93便は首都ワシントンに向かっていたらしいが、その思惑を直前で食い止めた彼らの勇気を愛国的に賞賛するわけではなく、お涙ちょうだいでしめくくるわけでもない。推測するしかない事実ではあるけれど、結果から推し量った上での事実の物語として淡々と描いている。それを映画として面白いかどうかとなれば、また話は別にならざるを得ないが、それでもこういうことがあったと誰にも分かりやすいよう、悲劇を絶対に忘れないためにも本作が制作された意味は大きい。
2013.11.29 Friday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
2018.06.17 Sunday 23:58 | - | - | -
コメント
コメントする











この記事のトラックバックURL
http://gogonyanta.jugem.jp/trackback/4600
トラックバック
Profile
Search This Site
Category
New Entries
Comment


Archives

今日も愚痴り中