すばらしくてNICE CHOICE

暇な時に、
本・音楽・漫画・映画の
勝手な感想を書いていきます。
08 / 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31
<< ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 1 / Harry Potter and The Deathly Hallows: Part I | main | アウェイクニング / Awakening >>
ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2 / Harry Potter and The Deathly Hallows: Part II

67点/100点満点中

2011年の「ハリー・ポッター」シリーズ第7作後編。前編と同時に制作されているので、監督・制作陣は同じ。本作だけシリーズ初の3D上映。製作費2億5000万ドル(2作合算)。

************************************
闇の帝王ヴォルデモートを滅ぼすべく"分霊箱"を破壊する旅に出たハリー・ポッター、ロン・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャーの3人。数々の難題に直面し、また死喰い人(デス・イーター)の追撃に苦しめられながらも、分霊箱を見つけ出し確実に壊していく。そのひとつが3人が通ったホグワーツ魔法魔術学校にもあると知り、いまやセブルス・スネイプが校長を務め、闇の支配下にあるかつての学び舎に乗り込む。
************************************

全7作。その最終作は2部構成になっているので通算では8作。しかも2時間越えがざらで、一気見するのはさすがに骨だったが、それでも全部見終えて思うのはそう悪い映画ではなかった。

原作が大ヒットしていた当時、所詮は子供向けファンタジーでとうてい『指輪物語』には及ばないと揶揄されていたものだが、小説は未読で何もいえることはないけれど、映画に関していえば、2001年から10年間主要キャストを変更することなく、毎回製作費1億ドルを優に超える大プロジェクトを突き進め、作品毎に趣向を変え、ある程度のテンションと謎を保ちながら作り続けたのは偉大なことだ。

監督のせいなのか、原作が複雑なためなのか不明だが、デヴィッド・イェーツ監督にバトンが受け継がれた『不死鳥の騎士団』以降、説明されずにふいに出てくる新キャラや唐突な展開に戸惑うことは確かに多くなるし、何よりこの最終章で重要になってくるヴォルデモートの魂を分けて封印した"分霊箱"の数に揺れがあることが気になってしまう。

ひとつ目は第2作でハリーが破壊したトム・リドルの日記。ふたつ目は第6作でダンブルドア前校長がエピソードで語ったトムの母親の指輪。その第6作の終盤でふたりが苦労して見つけ出したペンダントは今回の前編でアンブリッジから奪い返し、グリフィンドールの剣で砕くことに成功する。そして今作だ。4つ目をゴブリンたちの銀行から、5つ目をホグワーツでとなるわけだけど、この辺りから急に残りふたつであるはずなのに、最後のひとつはどこだという雰囲気になるのが不可解だ。今回のヴォルデモートの復活そのものが分霊箱を利用したものだったいう説明はなかったものの、実はそういうことなのだと自分を納得させながら見進めることになる。まあ何となくは気づいていた部分もあるにはあったが、偶然できてしまった最後の分霊箱が終盤明らかにはなる。

他にも、最終章の題名にある"死の秘宝"。ニワトコの杖、透明マント、蘇りの石。その3つを集めると死を制する者になるという話だけど、結局大事だったのはニワトコの杖だけで、他の2点もいかにも重要そうではあるが、タイトルになるほどの活躍を見ない。しかもニワトコの杖の所有者が誰なのかという最後に語られるエピソードはいつの間にそうなったのだろうと、原作を読んでないためなのか、腑に落ちない。

ホグワーツに浮遊する幽霊で、"灰色のレディ"は登場するのに、今回もちょっと気に入っていた"嘆きのマートル"の出番はなし。もちろん原作通りであることは大事だけど、唐突に新しい登場人物を出すよりも、馴染みのキャラの再登場で最終回らしい顔見せがあってもいい。

また、共鳴し合うハリーとヴォルデモートとはいえ、闇の帝王が自身の新しい杖の調子が悪く一時身を引いた場所をすぐさまハリーが嗅ぎ分け、急行する話は、よく分かったなという軽い驚きがある。ウィキペディアの"原作との相違"という項では、映画版だとその場所が"ボートハウス"となっているが、シリーズ中にその建物が以前出てきた記憶はなく、ハリーたちがそれまでいた場所との距離も分からず、ここもまた唐突だ。さらにいえば画面が暗い。今回は3D上映(2Dで撮影されたものを3D形式に後から変換)だったわけで、これだけ暗い画面があると劇場でしっかり楽しめたのか心配にもなってくる。

そういったマイナス点は確かにあるものの、完結編だけあって、闇の勢力との戦いは激闘だ。ホグワーツが戦場となるのだ。教師が勇ましく先頭に立ち、生徒たちもまた魔法の杖を振るう総力戦が描かれる。それは『不死鳥の騎士団』でクライマックスのひとつだった団体戦以上のもっと大がかりなアクションであり、完結編にふさわしい盛り上がりをみせる。その中でハリーはダンブルドアの冷徹さと裏切り者スネイプの純愛を知り、自分の運命を悟る。そしてヴォルデモートと決着をつけるべく最後の闘いに歩を進める。どうしてハグリッドが捕えられているのか意味不明な描写もあるにはあるが。

ここでまた不満を覚えるのは、物語は大団円ではあるのだけど、ホグワーツでの勝利の歓喜がないことだ。確かに死んだ者や傷ついた者が多くいる中で、お祝いできるものではないだろうが、いきなり時代が飛ぶよりも(思いもつかなかったが、ウィキによるとあの蛙は1作目でピョンと逃げた蛙なのだという。映画独自の演出でイェーツ監督にしてはやるもんだ)、その年の卒業式にでも(3人は復学して)、亡くなった級友たちを弔いながら、それでも感情を爆発させ、あの大広間でみんなで大宴会(アルコールは抜きだけど)をするといった楽しい光景を見てみたかった。

まあでも思っていた以上に楽しんだし、見ず嫌いはやっぱりいけないというのは今回も明らかになったわけで、来年のこの時期は禁断の「トワライト」シリーズにでも手を出してみるか。



************************************

2001.11 『賢者の石』 152分 / 製作費1.25億ドル / 興行収益9.75億ドル
2002.11 『秘密の部屋』 161分 / 製作費1億ドル / 興行収益8.79億ドル
2004.05 『アズカバンの囚人』 142分 / 製作費1.3億ドル / 興行収益7.97億ドル
2005.11 『炎のゴブレット』 157分 / 製作費1.5億ドル / 興行収益8.97億ドル
2007.07 『不死鳥の騎士団』 138分 / 製作費1.5億ドル / 興行収益9.40億ドル
2009.07 『謎のプリンス』 153分 / 製作費2.5億ドル / 興行収益9.34億ドル
2010.11 『死の秘宝・前』 146分 / 製作費2.5億ドル / 興行収益9.56億ドル
2011.07 『死の秘宝・後』 130分 / 製作費2.5億ドル / 興行収益13.28億ドル

・アメリカ映画協会のレイティング基準で、『賢者の石』『秘密の部屋』『アズカバンの囚人』『謎のプリンス』はPG指定。『炎のゴブレット』『不死鳥の騎士団』『死の秘宝・前』『死の秘宝・後』はPG-13指定。

PG指定は、"視聴/入場制限はないが、子供に見せる前に保護者が内容を検討することを提案、あるいは保護者の教育方針によっては子供に適さないと考えられる内容を含む可能性がある作品"。PG-13指定は、"視聴/入場制限はないが、13歳未満の子供の観賞については保護者の厳重な注意が必要"な作品。

・日本では、映画倫理委員会基準で、『死の秘宝』の2作のみG指定(全ての年齢層が鑑賞可能)。

************************************

【生徒】
<グリフィンドール寮>
ハリー・ポッター / ダニエル・ラドクリフ
ロン・ウィーズリー / ルパート・グリント
ハーマイオニー・グレンジャー / エマ・ワトソン
ジニー・ウィーズリー(ロンの妹) / ボニー・ライト
ネビル・ロングボトム(同級生) / マシュー・ルイス
チョウ・チャン(ハリーの初恋) / ケイティ・リューング
ラベンダー・ブラウン(ロンの恋人) / キャスリーン・コーリー(2作)⇒ジェニファー・スミス(3作)⇒ジェシコーマック・マクラーゲン(ロンのライバル) / フレディー・ストローマ
ー・ケーブ(6〜7作)
ケイティ・ベル / エミリー・デイル(1〜2作)⇒ジョージーナ・レオニダス(6〜7作)
フレッド・ウィーズリー(ロンの兄/双子) / ジェームズ・フェルプス
ジョージ・ウィーズリー(ロンの兄/双子) / オリバー・フェルプス
ビル・ウィーズリー(ロンの兄) / ドーナル・グリーソン
オリバー・ウッド(クィディッチのキャプテン) / ショーン・ビガースタッフ
セドリック・ディゴリー(ホグワーツ校代表選手) / ロバート・パティンソン
パーバティ・パチル(クリスマスパーティのパートナー) / シェファーリ・チョウドリー
パドマ・パチル(パーバティの妹) / アフシャン・アザド
<スリザリン寮>
ドラコ・マルフォイ / トム・フェルトン
ビンセント・クラッブ(ドラコの子分) / ジェイミー・ウェイレット
グレゴリー・ゴイル(ドラコの子分) / ジョシュア・ハードマン
アレクト・カロー / スザンヌ・トース
アミカス・カロー / ラルフ・アイネソン
<レイブンクロー寮>
ルーナ・ラブグッド(不思議ちゃん) / イヴァナ・リンチ

【教師】
アルバス・ダンブルドア(校長) / リチャード・ハリス(1〜2作)⇒マイケル・ガンボン(3〜7作)
アルバス・ダンブルドア(青年期) / トビー・レグボ
ルビウス・ハグリッド(森番/魔法生物飼育学) / ロビー・コルトレーン
ルビウス・ハグリッド(学生期) / マーティン・ベイフィールド
ミネルバ・マクゴナガル(グリフィンドール寮監督) / マギー・スミス
セブルス・スネイプ(スリザリン寮監督/魔法薬学) / アラン・リックマン
セブルス・スネイプ(幼少期) / ベネディクト・クラーク
クィリナス・クィレル(闇の魔術に対する防衛術/吃音) / イアン・ハート
ギルデロイ・ロックハート(闇の魔術に対する防衛術) / ケネス・ブラナー
リーマス・ルーピン(闇の魔術に対する防衛術/狼男) / デイビッド・シューリス
マッド・アイ・ムーディ(闇の魔術に対する防衛術) / ブレンダン・グリーソン
ドローレス・アンブリッジ(魔法省上級次官/闇の魔術に対する防衛術) / イメルダ・スタウントン
シビル・トレローニー(占い学) / エマ・トンプソン
ホラス・スラグホーン(魔法薬学) / ジム・ブロードベント
フィリウス・フリットウィック(ゴブリン?)(音楽) / ウォーウィック・デイビス
フーチ / ゾーイ・ワナメイカー
ポモーナ・スプラウト / ミリアム・マーゴリーズ

アーガス・フィルチ(管理人) / デイビッド・ブラッドリー
アバーフォース・ダンブルドア(校長の弟) / キアラン・ハインズ
組み分け帽子(声) / レスリー・フィリップス
ほとんど首無しニック / ジョン・クリーズ
嘆きのマートル / シャーリー・ヘンダーソン
灰色のレディ / ケリー・マクドナルド

<ダームストラング専門学校>
イゴール・カルカロフ(校長) / ペジャ・ビヤラク
ビクトール・クラム(代表選手) / スタニスラフ・アイエネフスキー
<ボーバトン魔法アカデミー>
オリンペ・マクシーム(校長) / フランシス・デ・ラ・トゥーア
フラー・デラクール(代表選手) / クレマンス・ポエジー
ガブリエル・デラクール(フラーの妹) / アンジェリカ・マンディ

【不死鳥の騎士団】
シリウス・ブラック / ゲイリー・オールドマン
アーサー・ウィーズリー(ロンの父) / マーク・ウィリアムズ
モリー・ウィーズリー(ロンの母) / ジュリー・ウォルターズ
ジェームズ・ポッター(ハリーの父) / エイドリアン・ローリンズ
ジェームズ・ポッター(幼少期) / ロビー・ジャービス
リリー・ポッター(ハリーの母) / ジェラルディン・ソマーヴィル
リリー・ポッター(幼少期) / エリー・ダーシー=オルデン

【ヴォルデモート軍】
ヴォルデモート卿 / レイフ・ファインズ
トム・リドル / クリスチャン・コールソン
トム・リドル(11歳) / ヒーロー・ファインズ・ティフィン
トム・リドル(16歳) / フランク・ディラン
ベラトリックス・レストレンジ(ナルシッサの姉/ドラコの伯母) / ヘレナ・ボナム=カーター
ピーター・ペティグリュー(ワームテール) / ティモシー・スポール
ルシウス・マルフォイ(ドラコの父) / ジェイソン・アイザックス
ナルシッサ・マルフォイ(ドラコの母) / ヘレン・マックロリー

バーノン・ダーズリー(ハリー育ての父) / リチャード・グリフィス
ペチュニア・ダーズリー(ハリー育ての母) / フィオナ・ショウ
ペチュニア・ダーズリー(幼少期 / アリエラ・パラダイス
ダドリー・ダーズリー(ハリーのいとこ) / ハリー・メリング
モリー・ウィーズリー(ロンの妹) / ジュリー・ウォルターズ
オリバンダー老人(杖屋) / ジョン・ハート
ドビー(妖精) / トビー・ジョーンズ(声)
クリーチャー(妖精) / ティモシー・ベイトソン(声)(5作)⇒サイモン・マクバーニー(声)(7作)
コーネリウス・ファッジ魔法大臣 / ロバート・ハーディ
ルーファス・スクリムジョール新魔法大臣 / ビル・ナイ
バーテミウス・クラウチ・シニア / ロジャー・ロイド・パック
バーテミウス・クラウチ・ジュニア / デイヴィッド・テナント
リータ・スキーター(日刊予言者新聞記者) / ミランダ・リチャードソン
ゼノフィリウス・ラブグッド(ルーナの父/新聞編集長) / リス・エヴァンス
バチルダ・バグショット(ハリーの故郷で会うダンブルドアをよく知る婦人) / ヘイゼル・ダグラス
キングス・クロス駅員 / ハリー・テイラー
グリップフック(助けられたゴブリン?) / ウォーウィック・デイビス(教師とひとり二役)
2014.01.05 Sunday 23:58 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
スポンサーサイト
2019.08.20 Tuesday 23:58 | - | - | -
コメント
コメントする











この記事のトラックバックURL
http://gogonyanta.jugem.jp/trackback/4669
トラックバック
Profile
Search This Site
Category
New Entries
Comment


Archives

今日も愚痴り中