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マジック・マイク / Magic Mike

69点/100点満点中

スティーヴン・ソダーバーグの2012年監督作。主演(製作も)のチャニング・テイタムの実体験を基にした青春ドラマ。共演にマシュー・マコノヒー、アレックス・ペティファー。テイタムは、ソダーバーグ監督の前作『エージェント・マロリー』とこの翌年にも同監督の『サイド・エフェクト』に出演。製作費700万ドル。2013年公開作品。

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フロリダ州タンパ。ダラスが経営する男性ストリップショークラブ"エクスクイジット"の看板ダンサー、マイク・レーンは夜踊ることでお金を稼ぎ、将来的には一点物の家具を制作販売する会社を興そうと計画している。ある日、昼の仕事の建築現場でアダムと出会う。女性を引きつける天性の才に気づいたマイクは彼をクラブの一員に迎える。アダムは姉ブルックの心配をよそに、ザ・キッドとして享楽的な夜の生活に馴染んでいく。
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パブリック・エネミーズ』や『G.I.ジョー』『陰謀の代償 N.Y.コンフィデンシャル』『エージェント・マロリー』などでチャニング・テイタムの演技を見てきたはずで、でも出演していることすら気づかなかったり、あるいはそのぬぼっとした容姿になんら魅力を覚えない役者だったのだけど、2012年に米芸能雑誌ピープルの人気企画"最もセクシーな男性"に彼が選ばれたとゴシップ記事で読み、あれのどこがいいのだろうといぶかしむしかなかった。

ただ、昨年夏に公開されたローランド・エメリッヒ監督の『ホワイトハウス・ダウン』で決して演技が巧いわけではないけれど、悪い印象は抱かなくて、そして本作を見たら、ああなるほど人気が出たのも分かるかもとようやくなってきた。ピープル誌の選出も本作の活躍が利いたそうだ。

ウィキペディアによると、彼は1998年にタンパの高校を卒業した後、一度は大学に進学するもすぐに中退。"建設関係やセールスマンの仕事をし"、映画にもあるように"ストリップ・クラブでストリッパーとして働いていた"そうだ。その後スカウトされ、2000年11月にリリースされたRicky Martinのシングル『She Bangs』のプロモーションビデオ(YouTube)に"ダンサーとして出演する"。1分30秒辺りでバーテンダーをしているのが22歳の彼らしい

その後、2006年のダンス映画『ステップ・アップ』で主役し、そこで最初のブレイク。同年の『シティ・オブ・ドッグス』では演技も評価されたそうだ。

本作の何がいいかといえば、彼の演技力ではなく、やはりダンスだろう。彼が踊れる人だということも知らなかったので、いきなり完璧に魅せるダンスをしだした時には呆気に取られた。そこには性別関係なく、人を惹きつける躍動的な動きがあり、プロのストリッパーとしてクラブを支えているという矜持すらもしっかり感じ取れる踊りなのだ。ストリップショーそのものが色物として見られ、さらに男性ストリップとなればキワモノ的な扱いをされそうだが、そう思わせないだけのダンスパフォーマンスは素晴らしい。

そうした夜の生活を満喫し、お金を稼ぎながらも、彼には夢があり、地道に建設現場で昼間働いてもいる。そこで知り合ったアダムに才能を見出し、彼をショーに誘う。アダムに自分の若い頃を見て、彼を育てようともするが、アダムは初めて知った華やかな世界にのめり込み、やがて失敗を犯す。そうした人間ドラマこそが本作の肝であり、自分の人生をどう生きたいのかというマイクの選択が描かれる。

ただ、中だるみが激しい。いい話だと思う。ステージでの迫真のパフォーマンスでストリッパー"マジック・マイク"の物語に真実味を持たせることに成功している。一方で、マイク・レーンは銀行から低金利での融資を受けようと悪戦苦闘し、呼び出したらいつでも来てくれた女性にフラれ、弟分のために不平をいわずにケジメをつけもする。自分こそがクラブの看板だと思っていたらいつの間にか有望な若手が台頭し、その地位が怪しくなり惑うマイク。ひとりの人間としてもがきながら自分の道を見出そうとする物語自体も悪くない。

問題は長さだ。『コンテイジョン』や『エージェント・マロリー』などの最近のソダーバーク作品はどんなに豪華俳優陣だろうとコンパクトにまとめていたのに、今回はやけに冗長だ。これではダンスが生み出したせっかくの熱狂もいつの間にか冷めてしまう。

マシュー・マコノヒーは本作でもキレた演技を披露している。今の彼はどの作品に出ても強烈な印象を残す。彼が出演すれば映画全体としての出来はともかくとして、彼が出ている場面は完璧に面白い。アダム役のアレックス・ペティファーは、記憶が正しければ2007年に彼が主演した『アレックス・ライダー』が公開された時、英国が熱狂する子役アイドル的な紹介をされていた役者で、またずいぶんと頑張って子役から這い上がってきたようだ。
2014.01.12 Sunday 23:56 | 映画 | comments(0) | trackbacks(0)
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